浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー   作:門矢心夜

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第百六十一話

『諸事情で今日は戻れそうにありませんので、そこにいる皆さんで作戦会議をよろしくお願いしますわ』

 

 美咲との個チャに、成音宛に送られたメッセージの内容だ。

 

「ナリネ、ドウシタ?」

「会長、今日はもうここに来れないって」

「ホント系?」

「理由は分からないけど気になるわね」

 

 もしかすると、また一人で敵側の人間を黙って説得に行こうとか考えてるのではないか……と。

 

「菫先生の件とかもあるし、今回ばかりはちゃんと話してもらわないと」

 

 成音は美咲に通話。

 

『はい、もしもし』

「アンタ何してんのよ。アンタ私達に内緒で、また敵側の人間説得しようとか考えてないわよね?」

『……はあ?』

 

 美咲が困惑した声で話す。

 

「とぼけないでよね。大体アンタがああやってぼかす時は……」

『ただの買い物ですわ。裕太さん家の夕飯の』

「……はあ?」

『だから買い物ですわ。あの人この前の件のせいで、冷蔵庫の食材全て腐らせてましたのよ。ついでに夕飯も作るつもりなので、今日は戻れませんわ』

「あ、そう」

 

 どうやら早とちりだったようだ。

 

『何か作戦があれば、私に教えてくださいな。ではお願いしますわ』

 

 通話が切れる。

 

「ミサキ、ナンダッテ?」

「裕太の家で、夕飯を作るんだって?」

「ついに美咲っち、裕太っちのハート掴みに行く系……!? いやでも明人っちや一号っちもいるしもしかして……」

「うん、取り敢えずその妄想はその辺でやめといた方が良いわね」

 

 作戦会議に戻りたいところだが、まだ一つ問題がある。

 

「優香に聞きたいんだけどさ」

「何系?」

 

「そもそも会長に料理なんて出来るの?」

 

 一番心配だ。

 こう言っては難だが、ヴィーダを除くと一番料理が出来なさそう。

 

「あー、美咲っちなら料理得意系」

「ウェ!? アンタ舌は大丈夫?」

「流石に馬鹿にしすぎ系……ウチの友人に浅井淀子っていう子いるけど、その子に比べたら全然上手い系」

「浅井淀子って……え? あの浅井淀子? 伝説のカツアゲ女」

 

 サラッととんでもない名前を聞いてしまった。

 

「そだよ。しかも美咲っちのライバル系」

「あんな空中浮遊とか気功波とか撃つっていう伝説がある人がライバルだなんて……」

「あ、でも美咲っちが料理極めてる理由は淀っちを毒殺する為だったらしい系?」

「は? 毒殺?」

「まあ淀っちに毒効かないらしいけど」

 

 そういう問題じゃない……まあそれも凄いっていうか、え?だけど。

 

「あの人爆弾作るだけに飽き足らず、毒薬まで作った事あんの?」

「まあ美咲っちは勝つ為なら何でもする系だから……」

 

 あの人相手に努力して勝つというのは難しいかも知れない。

 流石に犯罪に手は染められないし。

 

「話を元に戻すぞ」

 

 遥があきれ顔でそう告げる。

 

 

 

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