浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー 作:門矢心夜
ボマー……美咲は変身解除してから、大きな声で叫ぶ。
「蘇我高校の生徒に告げますわ。私はどんな手を使われても、全力で迎え撃ちますわ!」
観客として見ていた生徒の一人が、美咲に近付く。
「やるじゃないか。〇×女子高生徒会長」
厳つい顔の男だ。
身体は大きく、俺より一回り大きい。
そんな男が、美咲の対面に立つ。
「貴方は……」
「俺は蘇我高校生徒会長の……足利明人(あしかがあきと)。蘇我高校の選んだ生徒を倒すとは、やるではないか」
純粋に美咲を褒め称える明人。
美咲は少し睨んで問う。
「前回の一年坊主と、今回山内さんを仕向けたのは貴方ですの?」
明人は目を閉じて答える。
「その質問については黙秘させてもらいたい。だが、二度も卑怯な手でお前に剣を向けてしまう事になったのは会長たる俺の責任でもある。詫びよう」
「詫びる必要はありませんわ。それより……私達の学校を支配下に置いて、どうするつもりですの?」
「蘇我高校は強者の集う場所。常に頂点で居続ける為に、俺達は他校を支配する。それ以外に理由はない」
理屈が通じない……それが蘇我高生のめんどくさい所。
「なら……私も同じですわ。貴方方が自分のやり方で頂点を目指すなら、私は正面から受けて立ちますわ」
「それがお前の答えか……」
明人は少し笑みを浮かべる。
「その心意気だけは褒めてやる。だが……」
『SWORD DRIVE READY?』
剣型の端末を取り付ける明人。
『COMPLETE』
天から降りてくる剣の柄を受け取ると、そこから全身が怪人の肉体へと変わっていく。
「はあッ!」
「変身ですわ!」
咄嗟に変身し、バットで上段斬りを防ぐボマー。
剣の怪人が問いかける。
「この俺の剣を前にしても、同じことが言えるか?」
「同じことを言いながら、その剣をへし折りますわ」
ボマーが怪人の剣を弾く。
「気合と力は十分のようだな」
「そうでしょう? ここでクライマックスにしますわよ?」
『FINAL DRIVE!』
「ライダーインパクト!」
ボムビットが回りを囲うバットを構え、それを怪人の脳天に振り下ろす。
『FINAL DRIVE!』
「……」
対して怪人は、その場から姿を消す。
「どこに……」
最初の一撃を外したボマー。
そこに見えない斬撃がいくつも叩き込まれる。
生身の人間なら即死級の大ダメージ。
「……」
ボマーの変身が解除されてしまう。
ボロボロになった美咲が、何とか食いしばって立っている。
「どうやら、今は俺の勝ちらしい」
剣を振るってから、変身を解く。
「六角美咲……お前のその勇気を見込んでもう一度勝負を挑みたい。二週間後、蘇我高校に山内と共に来い。そこでこの戦いに決着をつける」
「望む……ところですわ。ケッチャコ……」
バタッ……。
「美咲ッ!」
美咲は気絶し、俺はすぐ様彼女に駆け出していた。