浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー   作:門矢心夜

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第百八十九話

「シンジャウ……ノ?」

 

 ヴィーダが俺に問いかける。

 

「……」

 

 俺は声には出さずに頷く。

 

「どういう理由でそうなるのかも説明されたし、それでもそんなの一々理解なんかしてないけど、俺は死ぬらしい。誰かが生き残る方法でも探してくれない限り」

「ソンナ……」

「まあ、それでも仕方ないよな。俺はあいつ……二号の言った通り馬鹿だし。蘇我高校がそういう高校だと知らずに選んで、結果それを理由に利用された馬鹿だから。まあそうなるのも仕方なかったと今なら思える」

「……」

 

 ヴィーダは何も答えれずに俯いた。

 

「あーごめん。ヴィーダにこんな話しても分からないよな……。大丈夫、少なくともヴィーダのママ……遥先生がヴィーダにそう伝えてないって事はヴィーダにはちゃんと未来があるって事だと思う。だから戦うだけに生まれたとか言わないで、終わった後に何をしたいかを今からちょっとでも良いから考えてもいいと思うぜ」

「ダイジョウブジャナイヨ」

「え……?」

「ユウタガシンダラ、ミサキガカナシム。ソレダケハゼッタイダメ」

「……」

 

 美咲が言ってくれた。

 絶対に裕太や一号の事を死なせない……と。

 でも少し不安な事がある。

 一号の件だ。

 彼は今日、体調不良を理由に戦いには参加しなかった。

 もしかしたら、そんな不安が俺の中で未だ残っている。

 だけど今は、彼女の言葉を信じて生き続けるしかない。

 

「そうだな。俺は生きなくちゃいけないんだ。俺は今ある命を、あいつの為に使うって決めたんだから」

「……ウン! ヴィーダダッテ、ママカラモラッタイノチヲ、ナリネヤママノタメニツカイタイ!」

「そうだな……。なあ、ヴィーダ」

「ン?」

「この前までは、俺の事嫌いとか言ってたけど……今はどう? 好き?」

 

 その事を聞いた途端、再びヴィーダが申し訳ない顔に。

 

「ゴメン……ユウタハワルクナイノニ……」

「良いんだ。これからは友達になれる?」

「ナレルヨ……ナレルニキマッテル!」

「おっ? じゃあ」

「ウン! ヴィーダ、ユウタ、トモダチ!」

 

 お決まりのフレーズを口にして、握手を求めるヴィーダ。

 その手を握り返して、俺は満面の笑みを見せる。

 

「成音と同じくらい、俺もヴィーダと仲良くなれる?」

「ソレハムリカナ。ソウナッタラウワキシテルッテミサキニイウヨ?」

「だからちげえよ」

「お楽しみの所悪いな二人とも」

 

 そんな空気を破壊する奴の声が、姿より前に聞こえる。

 

「六角美咲に用がある、とっととそこをどきな」

 

 俺と同じ顔をした悪魔が、俺達の前に立ち塞がった。

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