浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー   作:門矢心夜

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第百九十話

「さあどうした、早く呼んで来い。あいつならすぐすっ飛んでくるだろ?」

 

 二号がニヤニヤと笑いながら俺にそう要求する。

 

「悪いけど、今はそういうわけにはいかない。どうしてもって言うなら俺が相手してやる」

「……もうお前達に興味はねえんだよ」

「ヴィーダ、オマエタオス!」

「……」

 

 もう毛ほどの興味もないと言いたげに、それでも仕方なくアトミックドライバーを取り出す二号。

 

「はぁ……めんどくせえな」

「ムーッ!」

 

 ヴィーダが頬を膨らませながらグングニルドライバーを腰に装着。

 バックルからベルトが伸び、ヴィーダの腰を覆う。

 

「何としても死守するぞ」

「ウン! トイウカ、タオス!」

 

 俺やヴィーダの気迫とは反対に、覇気のない表情で端末をボタンを押す二号。

 

『BOMER DRIVE READY?』

「……変身」

 

 右手で取り付け口にスライドさせ、音声が鳴る。

 

『COMPLETE』

 

 本家のボマーよりも少し重々しい効果音、そして二号の上から落ちる爆弾。

 最早いつもの動作すらせず、気だるそうに変身完了。

 

『GUNGNIR ON』『ムラマサ!』

「ヘンシン!」「変身!」

 

 ヴィーダが槍型のガジェットを取り付け、俺は左腕を斜め右上に伸ばしてから端末を取り付け口にスライドさせる。

 

『CHANGE』『御意! 出陣! 仮面ライダームラマサ!』

 

 ヴィーダが仮面ライダーグングニル、俺は仮面ライダームラマサへと姿を変えた。

 

「それじゃもう終わりで良いか?」

 

 開始数秒すら経たずに、アトミックがドライバーを取り出してそう告げる。

 

『ACCELERATOR DRIVE』

『FINAL DRIVE!』

「舐めやがって……!」

『最終撃!』

 

 端末を押して構える俺をよそに、アトミックがノーモーションで真上に移動。

 瞬間的に移動したアトミックへ刀を当てようと、俺は地上で構える。

 

「ライダーボムキック」

 

 またも覇気がない声でそう呟く。

 ボムビットと共に、俺の所へ右脚を伸ばして急降下。

 それも視認出来ない程の速さで。

 

「……」

「うわあッ!」

  

 俺は大きく吹き飛ばされ、その一撃で変身が解けてしまう。

 

「あとはお前か」

 

 俺を倒してから、次はグングニルに目を向けた。

 

『FINAL DRIVE!』

「ヴィーダマケナイ!」

『GUNGNIR FINAL DRIVE』

 

 アトミックの周囲を、魔法陣が囲む。

 

「撃たれるより速く動くだけだ」

 

 アトミックがそう笑い、光の剣を構える。

 

「ライダーインパクト……」

 

 ボマーと同じ技。

 地を蹴ってボムビットを纏わせた剣を、無防備のグングニルへと叩きつけた。

 

「ハワァッ!」

 

 グングニルも一撃で変身が解けてしまう。

 

「……行かせてもらうぜ」

「待て……」

 

 俺は手を伸ばす……しかしそれも虚しく、アトミックの身体が体育館の扉に近付く。

 しかし。

 

「……!」

 

 衝撃波を放ちながら、剣の怪人・改がゆっくりと地面へ降り立つ。

 ライダーっぽくも見える姿……あれは明人が変身したものだ。

 

「あーそうか、お前がいたか」

「……」

 

 明人は剣を構えて、黙してアトミックへと向かっていく。

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