浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー   作:門矢心夜

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第二百十六話

「起きろよ、美咲」

「……うー……」

 

 あれからいつ寝たのかも覚えてない。

 そろそろ秋も終わり冬だというのに身体中が熱いし、何より瞼が重い。

 あれからまともに寝る事など出来なかった。

 我に返った今だからこそ言いたい。

 

 ――なんであんな事したんですの私ィィィィィッ!!

 

 昨日の夜……いや多分ついさっきか?

 美咲は迷った挙句、衝動的に裕太の唇を犯した。

 裕太の事可愛いとか愛おしいとか思いながらやっちゃったのだ。

 

「あの……美咲さん?」

 

 やられた本人は、知らないらしい。

 でも……もう美咲としては恥ずかしさで一杯だ。

 自爆したい……自爆してこの場から消えたい……。

 いや、無理だ。

 

「もしもーし」

「ふんっ!」

「ぐおっ……」

 

 美咲の振るった拳が、裕太の腹に直撃。

 

「おわっ……」

 

 裕太が腹を押さえて悶絶してる様子を見て、美咲は慌てる。

 

「だ、大丈夫ですの!?」

「いきなり殴るな馬鹿……てかお前、今日は珍しく起きるの遅いな」

「う、うるさいですわね」

「夜更かしでもしてたのか?」

「し、してませんわよ……それより」

「なんだ?」

「貴方は裕太さんで合ってますの?」

「おう」

「本当ですの?」

「おう」

「本当に本当ですの?」

「うるせえな、何回確認取るんだよ」

「だだだだって、私……私は……その……」

「な、なんだよ」

「何でもありませんわ! それより、今日から特訓しなければですわよ!」

「それは良いけど、明人に言われた課題……見つけられたのか?」

「……」

 

 しまった、昨日色々あり過ぎて忘れてた。

 

「見つけられて無いんだな」

「ゆ、裕太さんはどうなんですの?」

「勿論分からん」

「ダメじゃないですの! 見損ないましたわ!」

「お前が言うな! てか健斗はどうなんだ!」

「……」

「お前もかよ!」

「どうするんですの! 貴方が遊びに誘ったせいで考える時間が!」

「いやお前もノリノリだっただろ!」

「仕方ないから今日中に課題を見つけますわ!」

「無視すんな!」

 

※※※

 

 二人で両親の作った朝飯を食べて、学校まで歩きで向かおうとする。

 この歩いてる時間に……と思ったが。

 

「おっす美咲っちに裕太っち! 昨日はお楽しみ系?」

 

 厄介な奴が現れた。

 

「……なんでここにいるんですの?」

「ウチ二人がデートしてるの見てたから、二人で家に来てないかと思って朝から張ってた系」

「ストーカーですの!?」

「いや気になったからついてきただけ系。初っちと一緒にいたけ

「今なんて言いましたの!?」

「初っちと一緒け

「最悪ですわあああああああッ!!」

 

 よりによって一番見られたくない人に……。




初「私の名前出すなよ」
優香「てへ☆」
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