浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー 作:門矢心夜
これから特訓だというのに、最高戦力である美咲が落ち込みながら歩いていた。
「……」
「どうしてくれんだ優香さん……」
「う、ウチのせい系!?」
「友人なのにこいつのメンタル破壊するような事言ったらダメだろ」
「まさか破壊されるとは思わなかった系……」
初とか言う名前出て来たけど、そいつ関連の話題は美咲の前でしない方が良い事が分かった。
「初さんに知られた以上、あとで初さんは始末するしかありませんわね……」
うん……超逃げて初とやら。
「また自爆するのがオチ系」
「ほっときなさいな!」
あ、でも美咲がそこまで目の敵にしてるなら意外と強いのかも。
安心安心。
「初っちと美咲っち、いい加減仲良くして欲しい系……まあ今の関係の方が二人っぽいっちゃぽいけど」
「それは出来ませんわ。あの人に勝つのはライフワーク……出会った以上は戦い合うしかありませんわ」
「この調子系」
「……」
何度でも言うぞ?
俺はなんでこんな奴好きになったんだ?
「そういえば二号さんが差し向けた生徒達の中に、初さんと江代さんはいませんでしたわね」
「あー、あれ後で聞いたけど……あの日家族全員で風邪ひいて休んだらしい系。酷い高熱だったそう系」
「ちっ……ライダーとしてなら勝てると思ったのにですわ」
「いやそれで負けたら被害増えてたから結果オーライじゃないか?」
正直こいつに勝てない奴を、俺らが勝てるとも思えねえしな。
休んでもらって正解だ。
「不戦勝が一番腹立つんですわ!」
「しかもどうせ人工脳波でジャックされてたから戦えても本人じゃないし」
「……そういえばそうでしたわね」
はあ……ホントにこいつのお頭で俺達を治療出来るのか?
凄い心配で、今日からずっと寝れなそうなんだけど。
『……』
黙ってないで何かフォローしてくれよ!
『俺も心配だ』
もうダメだ……おしまいだ。
まさかこの段階で後悔する事になるとはな……。
というか……。
「おいそろそろ学校着くぞ。何か考えたのか?」
俺も考えてないけど!
「私も思いつきませんわよ!」
そんな事を言っている間に門が見える。
「あー、着いちゃったな」
「どうするんですの……明人さんにどう言い訳するんですの?」
「言い訳なんて会長が聞くわけないだろ」
「そうだよ言い訳なんて会ちょ
ん……? 会長?
「よう」
「お……お前……」
「あ、貴方は! いや、貴方達は……」
見覚えのある五人組。
そいつらは確か……。
「変身した私に呆気なくやられたモブ五人ですわ!」
「モブって言うんじゃねえよ眼鏡!」