浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー 作:門矢心夜
先制は剣の怪人。
武器を水平に構え、平突きで指揮官怪人の首元を狙う。
「遅い」
指揮官怪人が回避。
残像が残る程の速さだ。
「……」
「まだまだ……ッ!」
剣の怪人も負けじと指揮官怪人に立ち向かう。
だが……速さは及ばない。
「それがお前の限界か……」
悟ったかのように、指揮官怪人は端末を開く。
『WARRIORS DRIVE』
音声の後、何もない空間から実体のない兵士達が現れる。
剣の怪人に五体の兵士が切りかかり、怯まされてしまう。
「くっ……」
動けない明人に、遥は告げる。
「これで終わりだ」
『FINAL DRIVE!』
端末を操作した後、更に多数の兵士が出現。
剣の怪人へ一斉射撃し、そのまま指揮官怪人がトドメに大剣を振るった。
「ぐあッ!」
「……」
剣の怪人……明人は変身解除に追い込まれる。
「その身体では、しばらくまともに戦う事は出来なそうだな」
「くっ……俺としたことが……」
「まあ良い。お前がいなくても、私の復讐に影響はない……。まずはあの女にボマーを消してもらう」
遥は倒れた明人を放置したまま、パソコンに向き直った。
※※※
美咲が退院し、数日後の月曜日。
全員で仕事や学校を休み、俺達は森へ向かう。
「車の動きが重い……」
乗っている人数は俺、美咲、山内で三人の筈。
だがそれにしても重い……。
まるであともう一人分乗ってるかのように。
「美咲、言っておくけど遠足で行くんじゃないんだからな?」
荷物の積み過ぎを疑って言う。
「言い出しっぺは私ですからそんな事しませんわよ」
の割に水着を入れた袋を抱えている。
俺だって水着なんか持ってきてないぞ。
そんなに泳ぎたいのなら遠泳十キロの後ランニング十キロの刑に処す。
「会長、泳ぎで勝負する?」
「まだ私と争う気ですの? 上等ですわ」
二人とも相変わらずだ。
「何系? 水着勝負ならウチの出番っしょ!」
「「……最後の声誰だ?」」
俺と山内はそう呟かざるを得なかった。
明らかに知らない人の声ですもの……。
「優香(ゆうか)さん?」
「美咲っちお久!」
「いつの間に乗り込んだんですの!?」
美咲の声の方向を見ると、彼女の隣に見知らぬ黒ギャルの姿があった。
彼女が優香というのだろう。
「美咲っちが来週から修行とか言ってたの聞いたんよ。面白そうだからついてきた系」
「あの……取り敢えず自己紹介良いかな……」
「ん? ウチの事聞きたい系? しゃーないなあ、兄ちゃん中々イケメンだしこの後ベッドでサービス
「しなくて良いからね?」
バレたら捕まるし。