浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー   作:門矢心夜

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第二百四十八話

 青春ドラマの如く、体育館にいた生徒やヴィーダが校庭で特訓中の成音達の所へ駆けていく。

 健斗はそれに向かってゆっくりと歩いていた。

 

『おい』

  

 その途中、裕太が声を掛ける。

 

「裕太、すまん。お前の身体使ったままだったな」

『お前、意外と言う時は言うな』

 

 感心した声でそう告げる裕太。

 

「……別に? ただ、俺は明人に指摘された所を直すのに彼らが必要だと判断し直したまでだ」

『そっか』

「それより、今ならチャンスだぞ。お前もあいつらに一言、ビシッと言ってやったらどうだ?」

『お前良い事言うな。つまりお前のフリして言えば良いって事か?』

「……ふっ」

 

 健斗がクールに笑い、裕太と入れ替わる。

 

「おいお前ら! これからは俺を見習うんだぞ! 何せ俺は勇気ある男だからな!」

 

 ――馬鹿! そんな風に言ったら!

 

「あ? お前……フクだろ?」

「ゑ? 違うよ? 俺……上杉健斗だよ」

「俺らに脅されてビビるならお前フクだろ。俺は健斗の勇気は認めてもお前はへなちょこだと思ってっからな?」

「へ……へなちょ」

「あぁ? なんか文句あっか?」

「な……ないです」

「んじゃ詫びの印に今からコーラ買ってこい」

「く……くそ……」

 

 余計な事を言わなければ良かった……と健斗は心の中で後悔した。

 

※※※

 

 昨日よりも限りなく互角の勝負を、美咲と遥は繰り広げていた。

 遥のやや卑怯にも見えるが合理的な戦法に対し、美咲は何とか工夫して正々堂々と挑んでいく。

 趣旨をガン無視しているが、それでも美咲は無視したまま自分のスタイルで強くなっていた。

 

「なんて奴だ……」

 

 遥はそう呟きながら、火炎放射器とオーディンランスを装備。

 魔法陣から炎の槍を勢いよく飛ばし、美咲を狙う。

 普通なら自爆すれば簡単に躱す事が出来るし、これを使えばそうでない相手であれば一網打尽、美咲と同じ蘇生能力があったとしても、復活後の隙を狙う事が出来る。

 

「そう来ましたわね」

『METAL SWORD』

『WEAPON DRIVE SPECTER SWORD』

 

 美咲は右手に剣の怪人の剣、左手にスペクターソードを装備。

 武器の特性を活かして素早く動き、高速で何本も飛んでくる槍をほぼ全て防ぎきる。

 その時に出来た隙を突く遥に対しても、二本の剣で防御。

 元ヤンなのが分かる鮮やかなキックで遥を吹き飛ばし、端末を操作。

 

『ACCELERATOR DRIVE』

『FINAL DRIVE!』

 

 瞬間移動並みどころか目で追えない速さで、遥に対して高速の斬撃を何度も叩き込む美咲。

 斬撃が止んでから、美咲はすぐ背後に現れた。

 

「ハイパーツインスラッシュ」

 

 技名をかっこよく呟いた後、蓄積されたダメージが遥を吹き飛ばす。

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