浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー 作:門矢心夜
中々修行方法が思いつかず……最終的に俺が決める事に。
「裕太さんは何かありませんの?」
「そうだなあ……」
俺的には思い出深いのはアレかな……。
「よし、じゃああれやってみるか」
※※※
崖を登り、森の奥を見通してから……俺は石を取り出す。
マジックペンで『裕太』と書き、そのまま石を森に向かって投げ飛ばす。
「とうっ!」
「……」
「……」
「これ……もしかして」
俺が修行と言われて思い浮かんだものの一つだ。
「いいか皆、今から森に向かって投げた石を探してもらう。制限時間は無しで良いか。俺の所に先に持ってきた奴を勝ちとする……負けた奴は晩御飯抜きだぞ」
「……」
「……」
「晩御飯抜き……それはキツいね」
「なんだ美咲に優香。晩御飯抜きになりたくなければ頑張らないと……」
「いや、裕太さん。これ言っても良いですの?」
「何?」
「このネタ……もう去年やりましたの」
……うそーん。
「会長に優香、あたしはやるよ。アンタらどうするの?」
「飯抜きは嫌系。やるよ」
「今日の夜こそ焼肉ですわ!」
「それじゃあよーい……どん!」
全員森へと駆けていく。
「さーて、飯の準備するか」
※※※
数分後。
優香は何とか、持ち前の運動神経で二人に追いついていた。
「ライダーと怪人って聞いたけど、大した事ない系じゃん?」
「……山内さん」
「うん」
二人は端末を取り出す。
「「変身!」」
ボマーと火炎放射器怪人へ変身する。
「あ! ズルい系!」
「フルバースト」
『ACCELERATE DRIVE』
二人は高速移動で姿を消す。
「……これじゃ勝てない系……」
「そうでもないかもよ」
「?」
聞き覚えのある声だ。
振り向くと、見覚えのある少女が石を握っていた。
「前田っち!」
「必死になって何か探してるの見てさ、多分これだと思ったんやけどちゃう?」
「それ系それ系」
優香は前田から石を受け取る。
「相変わらず勘が良い系……でもどこで見つけた系?」
「ここに来た時に落ちてきたんよ。マジックで名前まで書かれてたし」
「なるほど系。あざまる水産!」
「いいって事よ!」
「じゃね~」
その場から立ち去る優香。
※※※
前田は優香が立ち去ったのを確認してから、ベルトを取り出す。
会話は全て聞いていた。
修行で石を探しているのも知っている。
あとは美咲と山内を探し、倒すのみ。
『HORSE DRIVE READY?』
「変~身☆」
『COMPLETE』
背後から実体のない馬が走ってくる。
前田はジャンプしてからその馬に乗り込む。
「てい☆」
馬が実体化し、前田の身体が女性騎士の姿へと変わる。
「よし」
前田は一息ついてから、森の奥へと馬を走らせた。