浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー   作:門矢心夜

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ボマーの物語の時から、次の年度の八月という設定


仮面ライダーグングニル&クリーチャーズ 学校の怪談!?
グングニル 第一話


 

 この世界にはかつて、魔法使いがいたという話がある。

 その者は指輪を用いて恐ろしい怪物と戦い、絶望を希望に変えていった。

 今その魔法使いがいるのかどうかは分からない。

 だが実際その出来事が起きてから数年後に、噂として人々の間に広まっている。

 それは滋賀県の某所にある、とある女子高でも。

 

「魔法使い?」

「そうそう。カッコいいよねえ」

「私も見てみたいなあ」

 

 噂話が生徒会室の外から聞こえる。

 生徒会副会長にして二年生……山内成音(やまうち なりね)がスマホを見ながら、ある者に対して問う。

 

「魔法使い……。ねえ会長、いると思う?」

「成音ちゃんにも、そういうのに興味を持つ心があったんすね」

「いやほら、写真とかもあるみたいだし、妙に現実味を帯びているっていうか」

「ふーん……」

 

 成音が話す相手は生徒会長。

 三年生で、名は蒲生恵(がもう けい)。

 二人は生徒会のナンバー1と2……というだけではなく、ある繋がりがあった。

 

「その魔法使いって、あの元クソ会長とどっちが強いんすかね?」

「やめてよ会長。伝説の戦士と、うちの名誉会長比べるなんてナンセンスにも程があるわよ」

 

 この学校を卒業した元生徒会長……そして三年間の生徒会生活で優秀な仕事ぶりで、名誉会長の二つ名を手に入れた少女『六角美咲(ろっかく みさき)』をライバル視している者達なのだ。

 去年蒲生と成音は、怪人に変身して美咲と戦い、そして最終的に負けた。

 いつか絶対彼女を超える事を約束し、二人は生徒会としての仕事も、身体的な強さも、そして頭脳も彼女を超えるべく努力している。

 だが……彼女の仕事ぶりや戦いぶり、そして夢に対する姿勢を思い出す度に感じる。

 あんな怪物にどう勝てば良いのかと。

 

「魔法使いに勝って欲しいわね」

「そうっすね」

 

 二人とも意見は同じだ。

 その魔法使いとやらの方が強くあって欲しい。

 もし逆だったら、勝ちの目はないし何より……。

 

((もしあいつの方が強かったら腹立つ))

 

 これ以上奴の強さを見せつけられたら腹も立ってきてしまう。

 だから絶対に魔法使いに勝って欲しい。

 もし会えれば、あの名誉会長を引きずりだして戦わせたい。

 そして日頃の恨みを晴らしてやる。

 

「あ、そういえば会長……目安箱になんか来てない?」

「そういや一か月も確認するの忘れてたっすね」

「いや置いたばかりなのにもう忘れたの?」

「うるさいっすね。こっちも受験勉強が忙しいんすよ」

 

 この人じゃ美咲に勝つの無理かも知れない。

 そう成音は心で呟く。

 

「仕方ないわね」

 

 成音は目安箱内を確認……すると。

 

「ん?」

「どうしたっすか?」

「これ……見てよ」

「なんすか?」

 

 成音の絶望顔に、蒲生も箱の中を確認。

 成音が見たもの……それは。

 

「全然入ってない……」

「そんな……」

 

 成音と二人して、しょげる蒲生。

 だが一件もないわけではない。

 というか、一件入ってた。

 

「まともな意見だと良いけど」

「うちの学校にそんなの望めないっす」

 

 恐る恐る開く。

 すると……。

 

「なんすか……これ……」

「ん?」

 

 目安箱の紙に書かれていた言葉は一つ。

 

『最近午後五時以降の学校に、人を攫う怪物が現れる。退治して欲しい』

 

 二人はそれを見て頭を抱える。

 

「「怪物?」」

 

 




ライダーファンならお察しの方もいると思いますが、今回はアレの十周年も兼ねてます。
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