浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー 作:門矢心夜
蒲生がメガイラを見据える。
「メガイラ……。アンタがどんな目的でうちの生徒を攫ってるかはどうでも良い。てか実際どうでも良い目的だったっす」
「どうでも良い言うな!」
「けど、私は生徒会長として自分の生徒を守るって決めてんすよ。前会長を超える為にね」
「魔法使いでも苦戦する私を、蒲生が倒すって言うの?」
「……真由さんとヴィーダちゃん除けば私が一番っすよ」
蒲生が口元に笑みを浮かべ、ガスドライバーを操作。
「変身」
『フキトーブ!』
ガス怪人へとその姿を変える蒲生。
メガイラも怪人態へ。
「はっ!」
蒲生はガス銃を手に、何発か引き金を引く。
圧縮された空気弾がメガイラ目掛けて勢いよく飛ぶ。
メガイラに一つ命中し、動きを止めた。
そこに向かって蒲生は近付いてから回し蹴り。
メガイラを大きく吹き飛ばす。
「ぬあッ!」
「さーて、もう終わりっすか?」
「良い気になるなよ。巨乳だからって調子に乗りやがって……」
メガイラの身体が変化していく。
怒りによって、変質しているのだろうか。
馬というより騎士のようなスタイリッシュな姿に変化し、剣を構えなおす。
そして更に素早い動きで、蒲生と距離を詰め。
右薙で蒲生を吹き飛ばし、一撃で変身解除に追い込む。
「くっ……」
「もう私は向かう所敵なしね。さあ……仮面ライダーに魔法使い。貴方達を消したらすぐに私の野望を叶えにいくわ」
ヴィーダと真由を名指しするメガイラ。
「ヴィーダ……オマエヤッツケル……!」
ヴィーダがもう一度立ち上がる。
そしてグングニルドライバーを取り付けた。
「私だって……まだ諦めない」
漸く回復した真由がヴィーダの隣に立つ。
魔法使いと仮面ライダー、二人が並び立ち……そして変身ポーズに。
『GUNGNIR ON』『DRIVER ON……NOW』
『シャバドゥビダッチヘンシーン シャバドゥビダッチヘンシーン』
ヴィーダと真由がタイミングを合わせて叫ぶ。
「ヘンシン!」「変身!」
『CHANGE』『CHANGE……NOW』
ヴィーダも真由も、魔法陣を通して変身する。
仮面ライダーグングニルと、魔法使いメイジ。
二人の戦士が変身するや否や、それぞれ武器を構えた。
「イクヨ」
「ええ!」
二人はそのまま駆け出していく。
だが激情態となったメガイラには、どちらの攻撃も紙一重の所で通用しない。
お互い一撃で吹き飛ばされてしまう。
「ヴィーダ、これを……!」
成音が残った力を振り絞って、グングニルに何かを渡す。
王冠のエンブレムが描かれたドライバー。
狩野遥が新しく作ったものだろうか。
「ナリネ……」
「ヴィーダ、ごめん……勝って……」
「ワカッタ……!」
グングニルはドライバーを手にしてから、スロットに入れる。
その時点で、ヴィーダの中では一つの感情でいっぱいにになった。
成音を傷付ける敵を倒したい。
自分を頼ってくれた成音の気持ちに応えたい。
得意な戦いで、役に立ちたい。
『MASTER ROAD!』
だが……。
「ウワアッ!」
グングニルにそれは使えなかった。
ドライバーから稲妻を発し、グングニルはダメージを受ける。
「イテテ……」
「脅かせないでよおチビちゃん。アラサーの私の血圧上げる気?」