浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー 作:門矢心夜
その事件の二時間後。
ヴィーダは成音の家で、目を覚ます。
「ン……ンー」
「ヴィーダ、おはよ」
成音が微笑みながらそう呟く。
所々包帯が巻かれている。
「ナリネ?」
「ヴィーダ、よく頑張ったね」
そう言いながら抱き締める成音。
だがヴィーダは言う。
「ナンノコト?」
そしてその時点で成音も気付く。
ヴィーダがいつもの喋り方に戻っている事に。
「あれ? ヴィーダ、いつもの喋り方に戻ってる?」
戦ってた時は遥を思い出させるような口調だったのに。
「ナンノコトダカワカンナイケド、カイブツハ?」
「ヴィーダとあの魔法使いが、倒してくれたんだよ」
「ヴィーダガ?」
「うん。ヴィーダがあの魔法使いさんの言葉を信じて戦ってくれたから、勝てたんだよ」
「ヴィーダ、ナリネノヤクニタテタ?」
「当たり前よ」
成音の笑顔に、ヴィーダも満面の笑みで答えた。
「ヤッター!」
そしてマンションの中で夜だと言うのに、大声でそう叫ぶ。
「こ、こらヴィーダ!」
「その子が私達の中で一番強いなんて、やっぱりその状態じゃ何度見ても信じられないっすねえ」
近くで見ていた蒲生が、そう呟く。
「ホントにそう思うわよ。どんなに頑張っても、まだこの子に追いつけない。今までもそうだったのに、今回でそれをまた思い知らされた」
そしてヴィーダよりも強い美咲。
彼女らを超えられるのはいつの日になるのか。
そんな事を考えてしまう程に、あの力は凄かった。
「協力ありがとう、ヴィーダちゃん、それに蒲生さん達」
蒲生の隣に座っていた真由が、そう感謝を告げる。
「生徒会の仕事を果たすつもりが、魔法使いに活躍されちまうなんてね。いや、でもヴィーダちゃんが勝ってくれたからうちの手柄?」
「あ、でも待って。誘拐された人達は?」
「それなら……あ、今私の協力先の刑事たちが監禁された場所を突き止めたみたい。中にいる人も全員無事よ」
「え……てことは」
「ごめんなさい……」
真由が申し訳なさそうに言う。
どうやら誘拐された人の救助の手柄は全て真由のものらしい。
「まあ引き分けって事で良いんじゃない?」
「というか……勝負してるつもりとか無かったから……」
「あーもう、まだ私はあいつを超えられないっすね。腹立つっす」
「あいつ?」
「あーえっと、あたしと会長には永遠のライバルがいるのよ。ムカつくけどあたし達よりずっと強いライバル」
「な、なるほどね。それであんな事件に関わったのね」
「そう。もしあの人なら、一人で全部解決してのけた筈だ。なのに私達は……」
蒲生は落ち込む。
だが真由は告げた。
「君もヴィーダちゃんと同じだね。自信を失くしちゃダメよ。そうでなきゃ、希望は掴めない。自分で始めた事なんだから、諦めたり投げたりしなければきっと良い結果が掴める」
「真由さん……」
「私はこれからも皆を応援するよ。皆が希望を掴み取れるように」
「……ありがとうっす」
真由は笑みを浮かべた。
「皆、ご飯の支度が出来た系!」
優香がどこからか現れて、そう告げる。
「ヴィーダちゃんの好物がハンバーグって聞いたから、私作ったよ~」
和泉も柔らかい声でそう言った。
それを聞いたヴィーダが嬉しそうに身体を跳ね上げてリビングへ走っていく。
「まったく……」
背伸びしても、まだ子供なのだと成音は苦笑い。
「さて、あたしも疲れたし……今日は食べますか」
成音も立ち上がり、リビングに向かう。
そして食卓を囲んで、みんなでいただきますと告げてから食事が始まった。
色々と危険な目に遭ったし、何なら倒すべき敵も変な奴だったが、何だかんだ楽しかった気がする一日だった。
「ところでさ~、オチはどうするの?」
そして食事中の和泉がそう告げた。
「オチ?」
成音は意味が分からずそう呟く。
「そう系だったね。確かにこういう話の時に、オチなしで終わるのは面白くない系」
「えっと……優香達何言ってるの?」
イミワカンナイ。
「あ、そうだ。初ちゃん達ならこうしてたね」
そう言って和泉はどこからか笹を取り出してきた。
そして勢いよく振るう。
「笹は振ってもオチ……」
何かを言いかけたその時、笹から何かが落ちる。
短冊だ。
そこにはこう書かれている。
『先輩といつまでもいられますように。あと姉妹や高校時代の知り合いに二度と会いませんように 浅井初(あざいはつ)』
それを見た和泉の目から、光が失われた。
そして口元だけが不自然な笑みを浮かべ、ポケットから包丁を取り出した。
「和泉さん? どうしたの?」
「今すぐ帰らなきゃ……」
「え?」
「早く帰って初ちゃんの彼氏〇さなきゃ初ちゃんが……」
「うわあああああ! やめる系! 和泉っち落ち着く系!」
「止めないでよ!」
そう言いながら暴走機関車のように包丁を手に外へ飛び出す和泉と、それに掴まる優香。
「誰か和泉っちを止めて系いいいい!!」
《終わり》
美咲についての事
出演者:山内成音 岸本優香
成音「そういえば名誉会長さんには?」
優香「あー、美咲っちの家なら行った系」
成音「そうなの?」
優香「けど会えなかった系」
成音「会えなかったの?」
優香「なんか数日くらい帰ってきてないらしい系」
成音「なんかあったんじゃない?」
優香「うーん、だとしても分かんない系」
成音「あの人どこ行っちゃったんだろう……」
最後に和泉のキャラ表で〆ます(今回のプロフィールのみ)
※和泉(いずみ)
※簡単なプロフィール
学年 夜の店勤務
誕生日 1月13日
血液型 O型
部活 なし
イメージCV 佐藤聡美
身長 160cm
胸囲 82cm
趣味1 料理
趣味2 裁縫
趣味3 読書
好きなもの 魚の煮物
嫌いなもの 生魚
将来の夢 浅井初のお嫁さん
理想の人1 浅井初
理想の人2 浅井初
理想の人3 浅井初
休日の過ごし方 初とお出かけ(最近は出来てないが、同じ東京住まいの為彼氏と共にいる所をストーカーする事がある)
ストレス発散法 優香に悩みを聞いてもらう
一番の思い出 初と出会った事
好きな言葉 初ちゃん
人に言えないヒミツ 初の所に遊びに行った時に、初が愛用するものを盗んだり唾液を染み込ませたりした事があるらしい……。