浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー   作:門矢心夜

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第三十八話

「停電か?」

「裕太っち離れちゃダメ系!」

 

 優香に掴まれる。

 

「ここで終わりだぜ? 狩野遥ぁ!」

 

 聞き覚えのある声。

 そして何かが突き刺さる音が響く。

 

「ぐっ……」

 

 遥の呻き声まで聞こえた所で、ようやく電源が回復する。

 フィールドに新しく人が増えていた。

 言うまでもなく……俺にこの前切りかかった黒フードの男だ。

 何かのスイッチを握っている。

 

「最後の悪あがきの為にこんなスイッチまで用意してたみたいだが……残念。こんな雑魚共じゃ俺の相手にならない」

「裕太っち、周り見る系!」

 

 俺は黒フードと優香の言葉で、周りの状況に気付く。

 観客だった生徒達が全員、ベルトを着けていないのに、アーミーや他の怪人に変えられていた。

 そして全員理性を失っている。

 原理は不明だが、あのスイッチが関係しているのだろうか。

 

「うわあッ!」

「取り敢えず逃げる系!」

 

 考える暇もなく、俺は優香と共に会場外へと逃げた。

 

※※※

 

「ママ……! オキテヨ! ママッ!」

 

 ヴィーダは、血を流して倒れる遥を揺すっていた。

 

「貴方何者ですの?」

 

 美咲が黒フードを睨みつけて問いかける。

 

「さあな、お前との関係性を語るなら他人……ってとこまでしか俺も分かんねえ。俺には名前すらねえからな」

「ヴィーダ……ママキズツケタオマエ……ユルサナイ!」

『GUNGNIR ON』

 

 バックルの中から、待機音が流れる。

 ヴィーダは一度目を閉じてから、槍型のアイテムを上に投げ、もう一度キャッチ。

 

「ヘンシン!」

 

 挿入口に差し込む。

 

『CHANGE』

 

 どこからともなく、上空から魔法陣が出現し……そこからアイテムと同じ形をした槍が現れる。

 ヴィーダはその柄に向かって手を伸ばし、掴み取った。

 

「……」

 

 その姿を仮面ライダーグングニルへと変える。

 美咲も共闘しようとするが、

 

「テヲダスナ!」

 

 そう言われて止められる。

 

「悪いねえお嬢ちゃん、可哀想だけどお前もこれからママと同じ目に遭うんだぞ?」

「ユルサナイ!」

 

 黒フードは生身の状態で攻撃を回避。

 その状態でフードの中からベルトを取り出す。

 紋章は拳……いやメリケンサックだ。

 

『SMASH DRIVE READY?』

「変身」

 

 メリケンサックを着けた怪人の姿へと変わり、グングニルへ右ストレート。

 回避に失敗したグングニルが、そのパンチを受けて吹き飛ばされる。

 

「ウワアッ!」

 

 地面へと叩きつけられるグングニル。

 

「ヴィーダ、アキラメナイ……」

「ガキの癖に根性あるねえ。そういうの嫌いじゃないぜ?」

 

 サック怪人が地を蹴って、グングニルに追い打ちをかける。

 

 




次回予告

初「さーて明日の浅井三姉妹のバカな日常は?」
美咲「美咲ですわ……って何やらせるんですの!」
初「だって次回予告書き始めたのはいいものの、次回予告一回もしてないだろ?」
美咲「そ、そうですわね……」
初「もう今回こそ強引にでも次回予告してやろうかと。さて次回は、何なんだよ中身」
美咲「分からないならやらなくて結構ですわ!」
初「お前がちゃんとやらねえから私がやってんだろ!?」
美咲「次回予告出来てないのは貴女のせいですわ!」
初「私はやろうとしただろ!」
美咲「いつも貴女がここを乗っ取ろうとして止めてますわよね!?」
初「だってめんどくせえんだからしょうがねえだろ! あ、やべえ時間が!」
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