浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー   作:門矢心夜

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第五十五話

 

 次の日の放課後。

 

「そんな事があったんですの?」

「ええ。まだ身体が痛むけど、大丈夫よ」

 

 美咲、成音、優香の三人で下校していた。

 

「にしても今の話凄い系じゃん? 最初成音っち一人で挑もうとしてたなんて」

「そ、そう?」

「美咲っちの真似系?」

「ち、違うわよ! 誰が会長の真似なんか……」

 

 言えない。実は思い切り会長の真似しようとしていたとか。

 

「貴女も頂点の道を歩き始めた、って事ですわね」

「あ、アンタなんか目標にしないわよ!」

「悪いですがその座を譲る気はありませんわよ」

「人の話聞いて!?」

 

 ――やっぱこの人目標にするのは間違いかも……。

 

「取り敢えず祝勝祝いするじゃん? ヴィーダっちも誘う系?」

「唐突ね優香」

「こういうのは思い立った時にやるのが普通系」

「勢いだけは凄いわよね二人とも」

「だけって何系? 馬鹿にしてる系?」

「いや、だってあたしには真似出来ないし」

「ナリネ!」

 

 校門から声が聞こえる。

 

「ヴィーダ!」

「ミンナモイル!」

「ヴィーダさん、久しぶりですわね。最近まで成音さんとどうしてたんですの?」

「ナリネ、ヴィーダトトック

「ああああ! ダメダメヴィーダ!」

「ナンデ?」

「な、何でも良いから会長にはめっだよ! めっ!」

 

 特訓してる事だけは絶対に知られたくない。

 いつの間にか美咲を追い越していた的な感じにしたい。

 

「何ですの? 何を隠してますの?」

「あー、実は今までヴィーダと会長の悪口言ってたのよ」

「はい……?」

「だってアンタ悪口言われても仕方ない人じゃない?」

「なぁんですってえ!?」

 

 白目を剥きながら、どこからか取り出した爆弾を投げる。

 成音には当たらず、校門で跳ね返り、美咲に激突。

 

「……爆弾くらいちゃんと当てられるようになりなさいよ」

 

 もう避けようという気すら起きなくなっていた。

 

「どうしてですのぉ!」

「知らないよ!」

 

※※※

 

「やっと終わった」

 

 仕事を終え、俺は家まで帰ろうとしていた。

 

「ん? 通知か」

 

 俺達のグループトークだ。

 写真が投稿されたという通知が沢山ある。

 

『今日の写真ですの』

 

 あいつら……俺を呼ばずに寿司屋でパーティしてたのか。

 仲間が俺一人だけ男ってのも辛いもんがあるな。

 

「てか……俺の悪口言われてないよな……」

 

 あり得そうだから困る。

 

「まあ良いか、俺も早く帰って飯を……」

「まだいましたのね」

 

 聞き覚えのある声。

 

「なんだいたのか美咲……いつから?」

「悪口言ってないよな、から聞いてましたわ」

 

 しまった。

 

「いやほら、女子会ってそんなイメージが」

「まったく……どいつもこいつも私に悪口を……。そんなに私は悪口言われるような人間ですの?」

 

 うーん、既に言いたい事があり過ぎるのは確かかな。

 

「貴方もそんな事を言うなら、これは渡せませんわね」

「?」

 

 美咲が袋から取り出したのは、なんとも美味しそうな寿司の詰め合わせ。

 恐らくパーティをした寿司屋で、テイクアウトでもしたのだろう。

 

「そ、それを俺に!」

 

 丁度良いものを食べたいと思っていた所だ。

 手が伸びてしまう。

 

「先の失言を詫びなさいな」

 

 こいつぅ……。

 

「ゴメンナサイミサキサンワタシニスシヲオメグミクダサイ」

「よろしい」

「やったあ!」

 

 俺は寿司を受け取る。

 

「その代わり、今から私の家に来なさいな」

「いや、もう家に帰りた

「来てくださいな? そして私を手伝いなさい」

 

 これは断れないパターンだ……もう既に受け取っちゃったし仕方ない。

 

「はひ……」

 

 




次回予告

美咲「ついに戻ってきましたわ~!」
初「裕太可哀想に……」
美咲「またそれですの? 私と裕太さんは一心同体なんですの! 最高のパートナーなんですの! 出会えば奇跡も起こりますわ!」
初「なんかそれ以上喋るとまずそうだからそこでストップ」
美咲「それより初さんは私が戦ってる間何してるんですの?」
初「何って、大学の推薦入試の勉強中だけど。彼氏東京に行ってるし、追いかけねえと」
美咲「つまり私は彼氏に会いたいだけの人に負けてるんですの……?」
初「そゆこと……っておい」
美咲「うわああああああああッ!!」
お察しください。
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