浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー   作:門矢心夜

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第五十六話

 

 俺は美咲の家まで直行。

 部屋で寿司を頂いてから、俺と美咲は仕事を始めた。

 それから数時間後。

 

「ふぅ……」

 

 大量の書類を何とか書き終え、夜十一時に。

 俺の身体が、睡魔に屈そうとしていた。

 

「……」

 

 そういえば美咲の声が聞こえない、と思って目をこすって美咲を見る。

 すると。

 

「すー……すー……」

 

 先に書類を終わらせていた美咲が、気持ちよさそうに寝息を立てていた。

 眼鏡を外すのも忘れて。

 

「このままだったら凄く可愛いんだよな」

 

 普段は荒々しく負けず嫌いな彼女も、寝ている時だけは凄く可愛く見える。

 初対面の時も思ったけど、黙っていれば美人なんだよな……。

 

「ふぁー……そろそろ帰るか」

 

 俺も帰ろうと部屋を出ようとする。

 だが疲れで身体がふらつき、

 

「えっ……」

 

 俺は美咲にのしかかる形で倒れてしまった。

 

「……いてて。あ」

 

 ヤバいと気付き、上体を起こす。

 自分がのしかかった証拠だけでも消そうと逃げようとするが、その前に美咲が目を開く。

 

「……何事ですの……」

「オ……ワタ」

 

 バッチリ見られた。

 そして当然、こう言われた。

 

「どういうつもりですの?」

 

 やべえ、殺される。

 どう言い訳すれば良いんだコレ。

 

「おはようございます」

 

※※※

 

 殴られた。

 当然だ。

 

「いてえなおい……」

「まったく、別にここで寝ても良かったんですが、人に襲い掛かるのは感心しませんわね」

 

 美咲が腕を組みながら言う。 

 

「いや寝ても良かったのかよ」

 

 なら早く言ってよ。

 ……ゑ? いやいや色々まずいだろ。

 

「取り敢えず終わってますのね」

「おう」

「どうしますの? 寝ていきますの? それとも、また性欲をぶつける気ですの?」

「だから痴情のもつれじゃねえよ」

 

 間違ってもこいつに手は出さねえ。

 

「取り敢えず枕だけ貸しますから、寝ていきなさいな」

「いや別に家帰るけど……」

「構いませんが、明日私に付き合ってもらう都合上早く起きてもらいますわよ」

「ゑ、明日休日なのにまだなんかやるの?」

「私とお買い物ですわ」

「買い物……? 何で急に?」

「最近修行や生徒会の仕事で忙しかったですし、気分転換に行こうと思ったのですわ」

「へえ……でもそれなら俺いると邪魔な気が……」

「あら、私と出掛けるのが不満ですの?」

 

 美咲が半目でこちらを見る。

 やらかした後だから断り辛い。

 

「わ、分かったよ。取り敢えずもう寝よう。眠いし」

「それで良いんですのよ。私も寝ますわ」

 

 眼鏡を外す美咲。

 そのままベッドに上がり、横になる。

 

「くかー……くかー……」

「の〇太?」

「見た目で判断しないで欲しいですの」

 

 起きてたのかよ。

 

 




次回予告

初「おい〇び太」
美咲「いい加減にしなさいな」
初「いやワクワ〇さんか?」
美咲「貴女〇ロリですの?」
初「今日は何を作って遊ぶんだ?」
美咲「今日は全然登場しない私専用のマシンをって……やらせないで欲しいですの!」
初「こんなの作りたくないよーだ」
美咲「でも私専用のマシンは欲しいですわね……」
初「確かにな。お前仮面ライダーなのに」
美咲「それを言うならヴィーダさんも乗ってませんわ」
初「それはお前が乗ってない理由になるのか?」
美咲「作者さん私専用のマシン作ってくださいな!」
作者「気が向いたらな」
美咲「この分からず屋!」
ポイッ! ドーン!
初「どんだけ使いまわすんだよ」
作者「良い感じのネタが思いつくまで」

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