浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー   作:門矢心夜

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第五十九話 

 

「どうしてですのぉお!」

「勝った……」

 

 俺と美咲……いや美咲鬼さんは、お互い難易度鬼でプレイした。

 のだが、スコアは三戦とも俺の勝利で終わってしまった。

 

「もう一度……もう一度勝負ですわ!」

「まだやるのか?」

 

 もう既に腕が痛い。

 

「当たり前ですわ。私は勝つまで戦うんですの。負けたままで放置するのは私の流儀に反しますわ!」

「わ、分かったよ」

 

 美咲鬼さんの気合に負けて、俺はもう一度コインを入れる。

 再び三曲終了後。

 

「今回は私の勝ちですわね」

「嘘だろ……」

 

 今度は俺のスコアを大きく超えてしまった。

 さっきのようなミスも殆どなく、隙のない立ち回りで俺に三連勝。

 俺の腕の痛みを考慮しても、この成長は意外だ。

 

「私はやればやる程に伸びますわ」

「そうみたいだね」

 

 ただしスロットには適用されない模様。

 

「次は別ので勝負しますわよ!」

「えー! もう既に腕が……」

「良いから行きますわよ!」

「話を聞いてくれ!」

 

※※※

 

 他のゲームで何戦かしたが、最終的に美咲が勝つ展開が続き。

 昼飯を食べ、他にもいくつか店を回ってから……帰路へ。

 

「てか買ったものにあんまり女の子らしいもの見当たらないな」

「大きなお世話ですの」

 

 新ライダーの変身ベルトに、ソフビ、あと火薬の原料の一部っぽいものを購入。

 これ警察に言っても良いんだろうけど、多分そんな事をしようとしたら間違いなくしばかれる。

 

「私は化粧もおしゃれも興味ありませんわ。ちゃんとすっぴんで勝負しますの」

「そ、そうか」

 

 まあこいつの顔面ならそもそも化粧なんて要らないか。

 

「さ、家に帰ったら今度は走り込みますわよ」

「今日暑いけどやるのか?」

 

 てか俺もやるのか?

 

「当たり前ですの。ある人が言ってましたわ。男も女も、度胸と愛嬌の両方を兼ね備えた者が人生を制すって」

「確かに凄いけど、誰が言ってたの? それ」

「それは秘密ですの。でも私の大切な人ですわ」

「へぇ……」

 

 彼氏とかだったら驚くけどな。

 

「……! 美咲、危ない!」

「えっ……うわあっ!」

 

 人気のない所で、俺と美咲は何者かに襲撃された。

 美咲は咄嗟に拳を受け止めるが吹き飛ばされ、何とか体勢を立て直す。

 隣に立っていた俺が、美咲に拳を振るった者の正体を捉えた。

 

「お前は……」

 

 あの黒フードが変身していたサック怪人。

 

「貴方、あの時の黒フードさんですわね?」

「……殺す」

 

 サック怪人は静かに呟いてから、美咲に拳を振るう。

 

「あくまで答える気はありませんのね」

 

 今度は何とか拳を受け止め、美咲は蹴りで押し出す。

 

『BOMER DRIVE READY?』

「変身ですわ!」

『COMPLETE』

 

 空から降る爆弾を、美咲は握り潰す。

 そこから現れたのは、爆弾の形の顔をした仮面ライダー……ボマー。

 

「戦う前に言いますわ。今の私はかーなーり強いですわ!」

 

 

 

 




ネタ切れにつき次回予告は今回ありません……。

初「またかよ」
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