万葉集の謎殺人事件   作:新庄雄太郎

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南は、歩夢としずくと一緒に高岡へ


第2章 万葉のふるさと・高岡へ

南と歩夢としずくは、京都駅から北陸本線経由の富山行の特急「スーパー雷鳥」に乗り、高岡へ向かった。

 

南と歩夢としずくが乗った特急「スーパー雷鳥」はパノラマ型特急列車である。

 

「うわー、運転席から眺められるのね。」

 

「本当だわ。」

 

「でしょ、いい眺めのいい列車なんだ。」

 

「結構人気なのね。」

 

「ええ。」

 

売店から、しずくがやって来た。

 

「南さん、歩夢さん、買ってきました。」

 

「ありがとう、しずくちゃん。」

 

「もうすぐ、高岡だ。」

 

「そこからはどうするの。」

 

「うーん、高岡から氷見線に乗ってそこから、万葉巡りだ。」

 

「そうなのか。」

 

スーパー雷鳥は、高岡に到着し、高岡からは氷見線に乗り込んだ。

 

「さすが、鉄道マニアね。」

 

「うん。」

 

越中国庁跡

 

「しなざかる、越に五年、住み住みて、立ち別れまく、惜しき宵かも」

 

と、南は言う。

 

「あっ、これ知ってる、大伴家持ね。」

 

「おっ、歩夢よくわかったね。」

 

「ええ。」

 

「これは、少納言となって都へもどることとなった家持が、餞別のうたげで詠んだ歌なんだ。」

 

「へぇ。」

 

「家持はいろんな歌枕があるのね。」

 

と、しずくは言った。

 

そして、南と歩夢達は雨晴海岸へ向かった。

 

雨晴海岸

 

「馬並めて いざ打ち行かな 渋谿の   清き磯廻に 寄する波見に」

 

「何それ。」

 

「これはね、家持が馬を並べて、さあ出かけよう。渋谿の清らかな磯辺に打ち寄せる波を見に。」

 

「ああ、家持がこの海岸へ行った時のね。」

 

「そうだよ。」

 

「青い海が、塩の匂いが私を呼んでるわ。」

 

と、しずくは言った。

 

「なるほど。」

 

「しずくちゃんは、演劇部に入ってるの。」

 

「それで、演技がうまいのか。」

 

「そうだよ。」

 

そして、高岡へ観光した後は名古屋行の特急「しらさぎ10号」に乗って名古屋から新幹線に乗って帰京した。

 

名古屋駅

 

なごや―、名古屋です、新幹線 中央線、関西線は乗り換えです。

 

と、アナウンスが流れていた。

 

「今日はありがとうございました。」

 

「いえいえ、こちらこそ。」

 

「本当に楽しかったです。」

 

「それで、君たちはどこの学校なんだい。」

 

「お台場にある虹ヶ咲学園です。」

 

「ほう、お台場の高校か。」

 

「ええ。」

 

「私たちは、スクールアイドル同好会に所属しているんです。」

 

「そうなんだ。」

 

ホームから東京行の新幹線「ひかり」が入線して来た。

 

「帰りは東京までは一緒ですから。」

 

「じゃあ、東京までは。」

 

「ええ。」

 

パヒョーン!

 

と、100系新幹線「ひかり」は東京へまっしぐら。

 

「どうして、高岡へ。」

 

「私、万葉集の事で習ってるんです。」

 

「それでか。」

 

100系「ひかり」は東京へ到着した。

 

「本当にどうもお世話になりました。」

 

「いえいえ、私も楽しかったです。」

 

「では、私はこれで。」

 

「それじゃ。」

 

と、南は歩夢としずくに別れを告げた。

 

次の日、南は特捜班に戻って来た。

 

「ただいま。」

 

「どうでした、高岡は。」

 

「ええ、結構楽しかったよ。」

 

「そうですか。」

 

「今日はな、新幹線で2人の女の子に会ったぞ。」

 

「本当なの。」

 

「ああ、名前はな上原歩夢と桜坂しずくだよ。」

 

「へぇ。」

 

「二人で万葉集の旅に行ってたんだって。」

 

「それで一緒だったのか。」

 

「ええ。」

 

そして、次の日は事件が起きることになるとは予想もしなかった。

 

 




そして、殺人事件が起きる。
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