東方夜宴奏   作:八意 暮葉

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少年は心優しき少女との邂逅を経て、何を得ていくのだろうか


Karte3『藤朱雀の少女とスペルカード』

「慧音~~~~~!!!!」

 

俺は声のした方向に顔を向けた。

 

すると、白髪の少女がこちらに向かって走ってきていた。

 

「どうした、妹紅?」

 

妹紅と呼ばれた少女はこちらまで来ると足を止めた。

 

「このあたりに流星が落ちたはずなのだけれど・・・」

 

妹紅はそこまで言ってこちらに気付き・・・フリーズした。

 

「けけけけけけけ慧音ににににににににおおおおおおお男が春がきた!?」

 

「待て、待つんだ妹紅!!///」

 

「大丈夫、私は慧音に男がいたって平気だから!!」

 

「ああ、もう・・・冷静になれ!」

 

慧音がそう言うと・・・あたり一帯に鈍い音が響き渡った。

 

「はあ、はあ・・・」

 

よく見ると・・・慧音が肩で息をしており、その目の前には妹紅が倒れていた。

 

「義直・・・妹紅を担いで寺子屋まで戻るからついてきてくれないか?」

 

「ああ。分かったが・・・妹紅は俺が担いでいく。」

 

「?どうしてなんだ?」

 

「慧音みたいな女性に無理をさせたくはないんだ。」

 

「そうか///なら、頼んだ///」

 

「任せておけ。」

 

そう言って、俺と慧音は一度人里にある寺子屋まで戻った。

 

寺子屋に着いて、妹紅を布団に寝かせた後俺は慧音と二人で話していた。

 

「義直は・・・幻想郷に来たばかりだからまだ色々と分からないことが多いだろう?」

 

「ああ。八雲のやつは妖怪に気を付けろとしか言わなかったからな・・・」

 

慧音は少しの間、疑問符を浮かべていたが八雲 紫のことだと分かり話を進めた。

 

「ふむ・・・私が色々と幻想郷のことについて教えていこうと思うのだが・・・良いか?」

 

「ああ、大丈夫だ。」

 

「なら、まずはスペルカードルールからだな。」

 

「スペルカード?」

 

「スペルカードというのは人と妖怪が幻想郷で共存していくために作られたものなんだ。」

 

そこで慧音はさまざまな模様が描かれた札のようなものを取り出した。

 

「これがスペルカードだ。」

 

「ふむ・・・面白いものだな。」

 

「スペルカードは白紙のスペルカードの素に霊力を流してどのような形にするのかイメージして作るんだ。」

 

「ふむ・・・作ってみたいな・・・」

 

「なら、ちょうどスペルカードの素もあるし作ってみるか?」

 

「ああ、作ってみるよ」

 

慧音から三枚ほど素を受け取った俺は目を閉じて気を練り始めた。

 

練り上げた気を・・・素にゆっくりと流し込んでいく。

 

そして、自分の中でスペルカードのイメージを作り上げる。

 

(一枚目に作り上げたいのは・・・)

 

槍を描く。こっちに来るまで何度も自分の命を救ってくれた愛用のものを描く。

 

イメージをし、それをカードに描く想像を終え目を開けてみると・・・

 

そこには幾何学模様が描かれた札があったが真ん中に描かれた鋭利な槍のようなものからイメージ通りのものができたのだと確信した。

 

「ふむ・・・まさか一枚目から成功させてしまうとは・・・」

 

ふと、慧音を見ると驚いたような呟きを残していた。

 

そして、二枚目、三枚目も同じような方法で行い成功した。

 

「とりあえず、枚数は少ないがスペルカードが出来上がったな。」

 

「ああ、そうだな」

 

慧音とそのように会話をしていたら・・・扉が開く音がした。

 

「う~・・・慧音の頭突きは痛いな~・・・」

 

「お前の自業自得だろう。」

 

扉の所には妹紅が立っていた。

 

「あ!お前は慧音と一緒にいたやつ!」

 

「妹紅、彼は一応お前をここまで運んできてくれたんだぞ?」

 

「そうだったんだ・・・。ありがとう。私は藤原妹紅だ」

 

「俺は島崎義直だ。」

 

「よろしく」

 

そう言って妹紅は笑顔で握手をしてきた。

 

「そうだ、妹紅」

 

妹紅との握手を終えると慧音が口を開いた。

 

「義直がスペルカードを作ったから試しに相手になってやってくれないか?」

 

「良いよ?」

 

こうして、俺は妹紅とスペルカード勝負をすることになった。




こんばんは、昨日まで大学だった八意です。

今回は妹紅の登場とスペルカード作成でした。

妹紅のキャラが崩壊していないか心配なのと、慧音にフラグが立ったらどう回収すべきか心配です。

さて、話を戻して次回は妹紅とのスペカ対決。

EXボスの妹紅に主人公のスペルは通用するのかお楽しみにしてください
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