GWが終わってました。
「あ、義直。」
外に出ようとする俺を、慧音が呼び止める。
「どうしたんだ?」
「弾幕の撃ち方を教えておくことを忘れていたんだ。」
「ふむ・・・どうすれば良いんだ?」
「まずは・・・手を開いて前に出してみてくれ。」
「こうか?」
言われたように手を前に出す。
「そしたら・・・手にボールを描くようにしてくれ。」
「ああ・・・」
手にボールを描くようにイメージを行う。
しかし、ボールを頭で描けてもうまく形にすることができなかった。
「う~ん・・・何事も上手くいくということはさすがに無かったか・・・」
「すまない・・・慧音・・・」
困ったようなニュアンスでつぶやいた慧音に頭を下げる。
「気にするな。誰にも得手不得手はあるからな。」
「・・・・・」
「さあ、妹紅が待っている。早く行ってやろうじゃないか!」
慧音に促されて外に出る。
「も~・・・遅いよ、二人とも!」
外に出ると・・・妹紅がむくれていた。
「ははは・・・すまない、弾幕の撃ち方について教えていたんだ。」
「そうなの?」
真偽を確かめるように妹紅が俺を見る。
「ああ。弾幕は撃てなかったけれどな・・・」
苦笑いを滲ませながら答える。
「ふ~ん・・・機数は二機でするけれど、弾幕が撃てなくても手加減はしないからね?」
「もちろん、そうでないと困るぞ?」
「ふふふ、後悔しても知らないからね!」
そう告げると、高密度の弾幕が展開された。
「!?」
「さすが・・・妹紅だな」
俺があまりの弾幕の多さに驚きを隠せない中、慧音は外野で感心していた。
(躱さないと・・・危ない・・・!)
本能に従い、弾幕の隙間を見つけながら避けていく。
「よく、避けるね~・・・」
「避けることと、鬼ごっこで逃げるのは得意だからな!」
「なら、いつまでも・・・鬼ごっこは続けられないから・・・」
妹紅が懐からスペルカードを取り出す。
「蓬莱『凱風快晴‐フジヤマヴォルケイノ‐』!」
夕日を連想させる真っ赤な弾幕が飛んでくる。
「クソっ・・・!」
その弾幕を避けながら俺も懐からスペルカードを出して対抗する。
「清槍『御霊殺し』!!」
手元に愛用していた槍が収まる。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
手元に収まった槍を妹紅に投擲する。
槍は妹紅に吸い込まれていった。
「痛たた・・・久々にピチュった・・・」
ピチューンと音が響き妹紅の残機が一つ減った。
「気づかないうちに・・・少し、油断してたのかも・・・」
「油断大敵だぞ?」
「分かってるよ。」
二枚目のスペカをお互いに構える。
「不死『火の鳥‐鳳翼天翔‐』」
「天道『飛将軍の気まぐれ』」
妹紅の周りに紅い鳥が現れる。
「この弾幕を避けられるかな?」
妹紅が手を横に薙ぎ払う。
すると、紅い鳥が広範囲に勢いよく飛ぶ。
対して、俺のスペルはなかなか発動してくれない。
仕方なく、鳥の隙間を見つけて回避しようとしたが・・・
「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!」
4分の1の量を受けて、残機を減らしてしまった上にスペルブレイクが起こった。
「互いに残機は1ずつになったね。」
「ああ、そうだな。」
「次のスペルで最後になりそうだね。」
妹紅の言葉でスペカを取り出す。
「さあ、この勝負の幕引きにしようじゃないか!」
「ああ、悪いがこの勝負は勝たせてもらうぞ!」
「それは、こっちのセリフだよ!『インペリシャブルシューティング』!」
「覇道『黄道十二宮』!」
妹紅は破壊と再生を暗示した弾幕が、俺は自分の周りを囲むような巨大な弾幕を展開した。
「これで・・・お終いだ・・・!」
「負けられねぇぇぇぇぇ!」
妹紅の弾幕は次々形を変えて迫ってきている。
だが、簡単に負けてしまうほど俺のスペカは甘くない。
俺は、気を見計らって自分の周りに時計のように展開していた巨大な弾幕を小さな弾幕に分裂させて妹紅に向けて全弾射出させる。
「・・・!?」
突然分裂し、放たれた弾幕の密度に妹紅は驚愕していた。
そして、あと数cmというところまで迫り・・・
俺のスペルはブレイクした。
こんばんは、八意です。
今回は、何とか戦闘をかけましたが・・・全然ダメでした。
戦闘シーンは難しいです。
それと、今回は主人公のスペカの補足も足させてもらいます。
※飛ばしてもらっても大丈夫です。
清槍「御霊殺し」
タイムスリップを繰り返していた主人公を支えていた槍。
本来の用途は突き刺したり、薙いだりするためのものではあるが時折、投げてスペルブレイクを狙うためなどに使われる。
天道「飛将軍の気まぐれ」
元ネタの飛将軍は前漢の李広ではなく、後漢の呂布。
本来なら相手の死角から奉天画戟の形を模した弾幕が飛んでくるが、稀に自分の死角から自分目掛けて弾幕が飛んだり、発動しなかったりする。
運が大きく関わってくるあまり期待することができないスペルカード。
覇道「黄道十二宮」
元のネタは黄道十二宮という星座を表すもの。
時計のように12個の巨大な弾幕が使用者の周囲に展開した後、任意のタイミングで弾幕が細かく分裂し、相手に襲い掛かる。
弾幕の隙間は大きいが一つ一つの弾幕のスピードが違ってくるため早々にスペルブレイクを狙わないと避けることが困難となる。
今回は、ここまで。
それでは、次回までゆっくり待っていってください。