東方寒停録   作:missing0326

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面倒事は舞い降りた

火蓋は切られた。

火縄が点火薬に触れ、炸裂する

それに反応した薬室内の火薬が炸裂し、

弾丸が押し出される。弾丸が施条を通り回転してゆく

そして銃口から飛び出し———

 

 

 

 

「今日の戦果は上々だったなー」

 

狩ってきた猪を冷蔵庫に入れながら呟く。

ちなみにこの冷蔵庫、自家製である

 

「新型ライフルの性能はバッチリ。さすが私」

 

さっき使ったライフルの掃除をする。

 

「しかし黒色火薬とライフリングの相性が良くない、二段式にしたのも相まって非常に良くない」

 

我ながら最近独り言が多い気がする

...歳だろうか?

 

「具体的に言うと掃除がめんどい」

 

多分暇なだけだろう。

 

 

 

 

 

 

新しく作ったライフルを掃除し終わり、暇なのが更に暇になったので何処か出掛けようと思う。

とりあえず最近出来たとかいう甘味処にでも行こうと思う。

なんでも団子が美味いとか何とか寺子屋の先生が言ってた。

彼女の評価は信用出来る。なので多分美味い。

 

とか何とか考えてる内に来客が来た。

私の甘味タイムを邪魔するのは何処の誰ぞ

 

「ってなんだ、紫か」

「何だとは随分ご挨拶ねぇ」

 

そう言って我が家に訪れたのは八雲紫

妖怪の賢者をやってるらしい。

私の旧友の一人で、一緒に月に戦争仕掛けたりした仲である。

 

「今日は珍しく玄関から入って来たな、明日は雪か?」

「さっきから酷くないかしら...? まあそれはともかく、ちょっと大事な話があるのよ」

「珍しいな、また月?」

「違うわよ、今回は攻勢じゃなくて、守勢の話。」

 

ちなみに月の戦争はボロ負けだった。

 

「守勢っていうと、あの結界の事か?」

「大・正・解」

「だいぶ早かったな、あと30年は掛かると思ったんだが」

「私もそう思ったんだけど、思ったより人間の進化って早いのよね。そこにあるソレとかね」

 

紫はそう言って私の横にあるライフルを指す。

 

「300年前には何処に飛ぶか分からなかった。再装填にも時間が掛かって脅威にはならなかった。でも30年前には弾が正確に飛ぶようになった。そして最近では連発も出来るようになった。 あと30年したらどうなると思う?」

 

水冷式機関銃でも出来るだろう

 

「圧倒的脅威の完成って訳だな」

「その通り。まあ今でも結構脅威なんだけどねぇ。という訳でこの私が寝る間も惜しんで計画進行中って訳」

「紫が寝る間も惜しんで...?」

 

これは結構ヤバい状況らしい

 

「んで私に用事って?」

「貴女にはこの結界を張る手伝をして欲しいの」

 

「この博麗大結界を張る、ね」

 

 

 

明治12年 冬 面倒事に巻き込まれる予感

 

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