UNDER EDEN   作:サンサソー

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タグを直しました。UNDERTALEの文字を変に開けてたから検索に引っかからなかったのか…。


フリスク

「なあ…お前、ほんとにナイフを振り回すの好きなんだな。そうやって、みんなを殺してきたんだろ?」

 

サンズは懐からケチャップを取り出し一気に呷る。息を整え、流れる汗を拭った。

 

「ふぅ…だがな、オレは思うんだ。お前は根は悪いやつじゃない。そうしなければならない理由があるんだろ?」

 

サンズは両手を広げた。通常のGルートでも行われた初見殺し。しかし今回は、通常とは違ったルートだ。

 

「来いよ、相棒。そんなもの捨てて、逃げちまえよ。オレはまだ、お前を信じてる。オレはまだ、お前の友達だ。一緒に逃げようぜ、フリスク」

 

サンズはみのがしてくれるようだ。

 

「……サンズ」

 

ニンゲン……フリスクはナイフを落とし、サンズへと近づいていく。フラフラとした歩き。無防備なフリスクを、サンズは……殺さず、優しく抱きしめた。

 

背中を優しくさするサンズを、フリスクも抱き返す。サンズはフリスクの頭をポンポンと叩きながら口を開いた。

 

「よく決断してくれたな。辛いだろ、今まで積み重ねてきたことを無駄にするっていうのは…だがお前は、後悔して正しいことができた。お前は立派だ。オレが保証するよ」

「……助けてくれ、サンズ…」

「……まずは終わらせよう。さあ、リセットしてくれ。次の時間軸で、また━━━━」

「違う!私は━━ごめんね、サンズ」

 

9.999999

 

鮮血が飛ぶ。サンズは数歩後退すると、その場に膝から崩れ落ちてしまった。

 

「な…に…!?」

「ねえ、サンズ。ボクは後悔なんてしてないよ。このループはボクの意思でやっていることなんだ」

 

フリスクはサンズの前で屈むと、愉快そうに笑った。その手にはナイフが握られている。

 

「お前…さっき落として……」

「あれは『おもちゃのナイフ』。ケツイで染めてたからわからなかったでしょ?本命はコッチだよ」

 

『ほんもののナイフ』を手の中でクルクルと回すフリスク。その目は先程までの赤ではなく、黄色に染まっていた。

 

「実はね、キミがさっきまで語りかけていたのはボクじゃない。ボクのタマシイを持ったキャラだ」

「キャラ…!?」

 

最初に落ちてきたニンゲン。アズリエル王子に助けられ、アズゴア王の養子としてモンスターたちの仲間入りを果たした者。それがキャラだ。

そして、ガスターが言うにはフリスクを操り虐殺を引き起こした張本人……だったはずだ。

 

「元々はキャラがボクを誘導して、初めの虐殺を引き起こした。溜まったLOVEやEXPはキャラを蘇らせ、ボクの身体を乗っ取った。そして、全てが消えてしまった世界を元に戻すために、ボクは自分のタマシイを材料にキャラと取引した。キャラはリセットで世界を戻し、ボクはソウルレスになった」

「ま、待て!」

 

語られていく新情報に頭が追いつかない。サンズは痛む身体にムチ打ちながら必死に口を開いた。

 

「そもそも、なぜキャラがお前の中に!?キャラが死んだのはお前が落ちてくるずっと前だぞ!」

「キャラはアズリエルにタマシイを取り込まれたことで、意識がアズリエルの身体に移った。そして、地上のニンゲンによって深手を負い死んだアズリエルは塵となり黄色の花とキャラの死体に降りかかった。キャラの死体はトリエルによって遺跡の奥に埋められ、その上には黄色の花が植えられた。そして、そこはボクが落ちた場所だ」

「っ!ということは…」

「そう、キャラの意識はその強いケツイの力で生きていた。そして、同じケツイのタマシイを持つボクの中に入り込み、復活するために暗躍していたんだ」

 

言葉を失うサンズ。フリスクは笑顔のままサンズを背もたれにして座る。しかしサンズはそんなことを気にする余裕は無かった。

 

「ボクはソウルレスになったことで、好奇心しか残らなくなった。でも、N・Pルートはやった後だし、キャラが身体を動かしているしでどうしようかと悩んでいたんだけど…気づいちゃったんだ。ボクとキャラの立ち位置が逆転していることに」

 

フリスクはより笑みを深め、興奮しているのかナイフを投げたりして遊び始めた。

 

「タマシイを手に入れたキャラは感情を手に入れ、Pルートでボクに代わってアズリエルたちと会おうとした。でも、ボクは無理やり虐殺を始めさせた。そして、ソウルレスの時のキャラのように増大する数字の感覚を味わって……満たされた。カラッポのボクを満たしてくれるその感覚が好きで、ボクは何度も虐殺を繰り返してきた。そして、最後にキミと戦った」

 

フリスクはうっとりとした顔で振り返ると、サンズの身体を強く抱きしめた。その吐息は熱っぽく、しかしその目には確固たる殺意があった。

 

「キミは強かった。アンダインよりも攻略するまでの死に数が多かったし、多種多様な攻撃や戦法で飽きさせてくれない。LOVEを上げる以外の方法で、キミはボクを満たしてくれたんだ。だから、ボクは何度もキミと戦っているんだ。キャラはそのための道具、ボクのタマシイを奪ったのがキャラのミスだ」

 

一際強く抱きしめると、フリスクは立ち上がりナイフを向けた。

 

「ボクはまだまだ満足していない。だから、もう終わりにしようか。次の時間軸でもボクを満たしてね、サンズ」

 

フリスクがナイフを振り上げる。しかし、サンズは動く気配がない。サンズの心は折れ、完全に諦めてしまっていた。

 

「……また、ダメなのか。オレは……」

「まだ諦めてはいけないよ、サンズィ」

「!?」

 

巨大な手が真上から落ちてくる。フリスクは直前で気がつき、かろうじて躱した。

 

サンズの隣にグリッチが湧き出す。中から現れたのはガスターだった。

 

「G……」

「私が手を貸したというのに、気づかず死のうとするなんて酷いなぁ」

「手を…?」

 

サンズは自身の状態を確認し……驚愕する。ガスターは微笑みながら頷き、サンズを立ち上がらせた。

 

サンズ HP 0,000001/1

 

「へへ…なるほどな」

 

サンズが立ち上がる。その顔には先程までの諦めは微塵も感じられない。

 

「お前はこれで本当に終わりだと思ったか?こんなところで諦めるわけにはいかないみたいだ」

 

左手に強度の高い骨を生成し握り、フリスクへと向ける。

 

「与えられたチャンスを台無しにできるか。たとえ何があったとしても……お前を良い方向へと導いてやる。オレにだってお前を倒せるってことを証明してやるよ」

「……はぁ、やっぱりキミは最高だ。どこまでボクを楽しませてくれるんだ」

 

フリスクはうっとりとした顔をしながらナイフをケツイで染めた。

 

「やっぱりキミが好きだ。もっと、もっと戦おう。楽しませてよ」

「へへ…そうかい。なら好いてくれたお礼をしなきゃな。覚悟しろよフリスク。お前はもう引き返せないところまで来てしまったんだからな」

 

サンズの背後にブラスターが召喚される。最悪の時間はまだ終わらない。

 

「お前を止めてやる。今回は本気だぜ」

 

サンズはかつてないほど本気のようだ。

 




今作のフリスクはソウルレスになってはっちゃけてます。

誰を出して欲しい?(近々出そうと思ってるキャラのみ記載)

  • フリスク
  • キャラ
  • アズリエル
  • ガスター
  • スワップのサンズ&パピルス
  • シフトのキャラ&アズリエル
  • フェルのサンズ&パピルス
  • エラーサンズ&インクサンズ
  • エラー404&ウイルス404
  • ベティー・ノワール
  • エピックサンズ
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