さて、ストックがなくなってきたぞぅ?
フリスクが駆け出すと同時に、サンズは足を床に勢いよく落とし大量の骨を床から生やしていった。
普通のニンゲンであればたちまち串刺しにされてしまうだろう攻撃を、フリスクは笑いながら回避していく。掠りもせず、骨の合間を凄まじい速度で進み……骨の森を抜けた瞬間、真上からブラスターが放たれた。
青い破壊光線がフリスクのそばに着弾。付近の骨ごと床を吹き飛ばすが、その勢いを利用してフリスクはサンズへと飛びかかった。
ナイフがいつものようにサンズへ振り下ろされる。しかし、サンズはいつものように避けず、手に持っていた骨をナイフに合わせた。
BLOCKED
「どうした?あと少しで殺れるぜ?」
「そうだね!」
ナイフを押し込み骨ごとサンズを斬ろうとするフリスク。もう片方の手も使おうとした時、サンズの背後から2つの手が現れ、フリスクの肩を掴んでサンズから引き離した。
「わっ!?」
突然のことに目を見開いたフリスク。一方サンズは驚く素振りすらみせず、ブラスターを展開。未だに手に引き離されているフリスクへと光線を放った。
肩を掴んでいる手をナイフで破壊し、光線をスレスレで回避。床に着地すると、再びサンズへと駆け出そうとして……床から生えた触手に拘束された。
「サンズィ!」
「ナイスだガスター」
複数のブラスターがフリスクを囲む。しかし、フリスクもやられっぱなしではない。ナイフを手首のスナップで振ると、触手が
放たれた光線を屈んで躱し、未だに正体を知らないガスターと呼ばれたモンスターへと斬撃を飛ばした。
MISS
「うーん、効かないかぁ。誰?どのルートでも会ってないよね?」
「……答える義理はないね」
斬撃は液状化した身体を通り抜け、ダメージを与えられない。攻撃が効かないことをすぐさま理解したフリスクは狙いをサンズのみに定めた。
「……おいG。食らうフリもできないのか?オレにだけコイツの攻撃捌き続けさせるつもりかよ」
「あ、考えてなかった。次からそうするよ」
「へへ……遅いわ!」
サンズが手をフリスクへかざすと、フリスクのタマシイが青に染まる。床を隙間なく骨が走り、リフトが一定の間隔で流れ始めた。
「お前が簡単にやられるなんざこれっぽっちも思っていないが……どんな手段を使ってでも、お前を止めてやる」
背後に大量の骨が展開される。サンズが指を鳴らすと、浮遊していた骨がフリスクへと襲いかかった。
飛来する骨をナイフで切り落としリフトに乗り続けるフリスク。
骨が止むと、今度はブラスターが放たれた。これはジャンプで避けると、重力操作で天井に叩きつけられる。
すぐさま横に転がると、叩きつけられていた場所から骨が生えた。
「ちょ、ちょっと攻撃長すぎないかな!?」
「そうか?これでも良心的だと思うぜ」
サンズが腕を振り下ろすと、フリスクが床へと落ちる。すぐさまリフトのある場所に身体を誘導させたフリスクは、待ち受けていた骨柱を斬撃で破壊した。
リフトが終わり、フリスクはサンズへと一直線に迫る。振り下ろされたナイフを、サンズは再び骨で防いだ。
BLOCKED
「なあフリスク。オレは、本当はこんなことしたくない。戦いたくないんだ。だが、仕方ないよな?お前は止まるつもりは無いみたいだからな」
「うん!もっと、ずっとサンズと戦っていたいぐらい。ボクにとっては好都合だよ!」
「へへ、そうかい。なら覚悟しとくんだな。もう今までのような甘ちゃんじゃないから……オレも本気だ」
空間がブレ、フリスクの視界が90°回転する。そして重力操作によって壁に叩きつけられた。
「うっ!……なんか酔うねコレ」
口を押えるフリスクへ、無情にもブラスターが放たれた。視界がおかしいままフリスクは回廊を走り光線を回避していく。しかしやはり駆ける速さは半減しており、光線がかすり始めた。
「……ちょっと、サンズ!何これ、気持ち悪いしズルいんだけど!」
「へへ、ガスターから少しばかり力をな。それに、ズルいと言えばお前のケツイも十分ズルいだろ」
「うぐっ…ごもっとも」
骨がフリスクへと迫る。視界は変わっていても身体はそのままのため、ジャンプすれば視界が横に動き、横に動けば視界が上下に動く。実際の身体の動きとの違いに、脳がしっかりと追いついていなかった。
再び空間がブレ、視界が戻った。サンズを見ると少しばかり汗をかいている。
「へえ、あまり長くはできないみたいだね。使うとかなり疲れるんだ?」
「……へへ、ご名答」
フリスクがナイフを振るう。サンズも骨で対応し、再び鍔迫り合いの状態となった。
「お前、またタマシイを取り戻したいとかは思わないのか?ずっとそのままでいるつもりか」
「えぇ……だってタマシイを手に入れたら、ボクの元の性格だと大変なことになりそうだし。それにサンズと戦おうとしなくなっちゃうし」
「……そうかい」
その場で骨とナイフが何度も打ち合う。楽しそうに満面の笑みでナイフを振り回すフリスク。
サンズは忌々しそうに舌打ちをし、ナイフごとフリスクを押し崩し重力操作で廊下の端へと飛ばした。
そこへガスターがブラスターを展開し光線を放つ。フリスクはナイフを床に突き刺し張り付くことで光線を躱した。立ち上がり再びサンズへと迫ろうとするも、足を暗号が掬った。
「G。お前さんの攻撃ってウザいよな」
「え、ならなぜちゃっかり連携してるのかなサンズィ」
ガスターへ苦々しい笑いを向けながらも、倒れそうなフリスクの下から骨を生やすサンズ。フリスクは骨ごと床を斬撃で破壊することで串刺しを回避した。
「……あ、あはは。あはははは!いいね、いいよサンズゥ!!」
フリスクの目に黒が差し込む。やがて白目部分は完全に黒に染まり、黄色い瞳が一際輝き始めた。
瞬間、フリスクは一息にサンズとの距離を詰め斬りつけた。
「うっ!?」
BLOCKED
サンズはとっさに骨をナイフと自分の間に滑り込ませ防いだ。しかしフリスクの力が先程よりも格段に強くなっており、ナイフを少しずつサンズへと近づけていく。
「楽しいねえ、サンズ。サンズが抵抗すればするほど、サンズが強くなればなるほど、ボクは君を倒したくなる。そろそろ気付いてよサンズィ?君が止めようとするから、ボクは余計に止まれなくなるんだよ?」
「ぐ……お前に、その愛称を許した覚えはない…!」
「つれないなぁ…」
骨がサンズに付く。ナイフがもう眼前にまで迫っている。
一息に骨ごと切り裂こうとフリスクが力を込めたその時、背後からガスターの触手がフリスクに巻き付きサンズから引き離すと、床へと叩きつけた。
「まったく、異常な執着心だね。サンズ、思い切って付き合ってみたらどうだい?」
「ゲホッ……はぁ、冗談キツイぜG」
「別にいいよサンズ?一緒に虐殺しちゃう?」
「冗談キツイって言っただろ……で、G?準備はどうだ」
「ふむ……まだ時間がかかりそうだ。調整中だよ。手は貸すが、あまり期待はしないでくれたまえ」
「はぁ……だが、オレだけだと荷が重いぜ。あの状態のフリスクは…強い」
「ふむ……策はあるよ」
「ならすぐやってくれ」
「だが、これをすると君が君じゃなくなるかもしれないよ。精神が壊れるか、体が持たないか……」
「構わない!ここでフリスクを止める!」
「……そうか。それじゃあ、やるしかないか」
ガスターの手がサンズの頭に触れる。瞬間、フリスクが凄まじい速さで現れ、サンズを切り裂いた。
見てくださりありがとうございました。よろしければ、これからもどうぞよしなに。
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