《友 side》
2日目 旅館
岡島「しっかし、ボロい旅館だよなぁ…」
友「仕方ないだろ…。こーゆー方針なんだから。ウチは」
岡島「でもよぉ…寝室は男女大部屋2部屋だし、E組以外は個室だそうだぜ…」
渚「いーじゃん。賑やかで」
友「……ん?あれ、不破と中村じゃないか?」
渚「ホントだ……2人とも何してんの?」
中村「しっ……!決まってんでしょ……覗きよ。覗き」
岡島「覗き!?それ俺らの
渚「
友「意外だな……。少女漫画のキスシーンとかコンビニに並んでる青年誌の表紙だけで赤面する不破が覗きに加担するなんて」
不破「うっ……///」
不破(バレてた…!?////)
中村「私が誘ったのよ〜」
不破「う、うん…」
不破(この前2人で買い物したりゲーセン行ったりした時の写真撮られてて…それで脅されたなんて言えないっ……///)
杉野「でも、覗くって誰を…?」
中村「ふふ……あれを見てみなさい」
風呂場には…あのタコの服があった。
てかあいつもちゃんと風呂入るんだ…。
渚「……あれって」
中村「あの服がかけてあって……服の主は風呂場にいる……。言いたいことわかるよね?」
友「………なるほどね…」
中村「今なら見れるわ……殺せんせーの服の中身…!首から下は触手だけか…!胴体があるのか…!暗殺的にも知っておいて損は無いわ!」
岡島「この世にこんなに色気ない覗きがあったとは……」
中村「さぁ……見せてもらうわよ………!」ガラガラ
中村が風呂場のドアを開けると……。
泡風呂の中で触手を洗っている殺せんせーの姿が……。
中村・友「女子か!!」
殺「おや皆さん」
杉野「なんで泡風呂なんだよ……」
不破「入浴剤禁止じゃなかったっけ…?」
殺「あぁ。これ、先生の粘液です。泡立ち良い上にミクロの汚れも浮かせて落とすんです」
杉野・岡島「ホント便利な体だな!」
中村「……ふふ。でも甘いわ!出口は私達が塞いでる!」
友「確かに……浴槽から出る時俺らの前を通らないと行けない…」
中村「そう。殺すことは出来なくても、裸くらいは見せてもらうわよ!」
これなら見れる……殺せんせーの体の構造……!
殺「そうはいきません!」ポヨッ
殺せんせーが立ち上がると、粘液のせいかスライムのように固まった水が体に引っ付いていた……
中村・友「煮こごりか!!」
くそ…肝心な体が見えねぇ…!
汚れのせいか色も濁ってるし…!
しかも、簡単に窓から逃げやがって……。
岡島「中村……この覗き虚しいぞ」
中村「うう……」
不破(ていうか私ただ脅されて恥ずかしい思いしただけじゃん……!///)
渚「修学旅行で皆のこと色々知れたけど……」
杉野「うん…。殺せんせーの正体は全然迫れなかったな」
岡島「大部屋でダベろーぜ」
友「あ、ジュース買ってくるから先行っててくれ」
杉野「おう!」
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友「さてと……アップルジュースを…」
カルマ「あれ、友じゃーん」
自動販売機で飲み物を買っていると後ろから
友「カルマ……またイチゴ煮オレか?」
カルマ「うん。好きだからねー」
友「そういや…カルマの班、色々大変だったらしいな」
カルマ「んー。まさか班員が拉致られるとはね……」
友「殺せんせーのしおりに書いてあったんだっけ?拉致られた時の対処法」
カルマ「そう。まさか書いてあるとは思わなかったよ。渚君がしおり持ってきたのにも驚きだけどね」
友「確かに…。あんなの持ち歩きたくないからな」
そんな風にカルマと話しながら歩いていたら、
いつの間にか、もう大部屋の前まで着いていた。
扉を開けると男子が集まって何か話していたようだ。
まあ多分昨日陽斗が言ってたあれだろう。
磯貝「お、カルマに友。いいとこに来た」
前原「お前ら、クラスで気になる子いる?」
木村「無理に言わなくてもいーんだぞ」
やっぱりその話か…。でもカルマに気になる女子とかいるのか?
カルマ「ん〜……。俺は奥田さんかな」
菅谷「言うのかよ……」
前原「意外。なんでー?」
カルマ「だって彼女、怪しげな薬とか…クロロホルムとか作れそうだし、俺のイタズラの幅が広がるじゃん?」
前原「絶対くっつかせたくない2人だな」
なんつー考えしてんだ…。
磯貝「友はどうだ?」
友「……俺は不破かなぁ」
菅谷「お前も言うんかい」
友「まあ気が合うし……よく話すし」
前原「んー今んとこはまだって感じか?ま、期待してるぜ」
友「あ?なんだよ女たらし」
前原「女たらし!?」
三村「まぁ合ってんだろ?」
前原「言い方が悪い!」
…ふぅ。なんとかポーカーフェイスでいられた…。
磯貝「皆、この投票結果は男子の秘密な。知られたくない奴が大半だろうし……。女子や先生に絶対に……」
悠馬の動きが止まった。何事かと後ろを振り向くと……
『奴』がいた。
殺「ふむふむ……なるほど…………」
前原「…メモって逃げやがった!!」
杉野「殺せ!!」
こうして俺たち男子と殺せんせーのチェイスが始まった……。
まあすぐ見失ったけど。
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《不破 side》
片岡「クラスで気になる男子?」
中村「そ。修学旅行と言ったらこーゆー話題で盛り上がるもんでしょ!」
気になる男子……か…
今私の脳裏にはとある1人の男子が思い浮かんだ……。
いやいやいやいや!友君とは別にそんなんじゃ…!!
倉橋「はいは〜い!私は烏間先生〜!」
中村「そんなの大半がそうでしょ!先生じゃなくて、クラスの男子だったら誰?ってことよ!」
矢田「クラスの男子…っていうと、やっぱ磯貝君とか?」
岡野「前原とかカルマ君とか……顔はいいって人はいるんだけどね……」
片岡「性格がね……」
倉橋「友ちゃんとかも割と優良物件じゃない?」
中村「ダメよ!友には不破ちゃんというプリンセスがいるんだからぁ~」
不破「ちょ、中村さん!?!?///」
プ、プリンセスって……!!??
矢田「確かに!休み時間一緒にいること多いよね!」
中村「それに一昨日……2人でデートしてたよねぇ…」
岡野「そ、それホント?!」
不破「中村さんから誘ってきたのに来なかったからでしょ!?///」
茅野「あー…まんまと騙されちゃった訳か…」
あぁ……これからもずっといじられ続けるのかなぁ……///
イリーナ「あんた達〜。そろそろ就寝時間ってこと、一応伝えに来たわよ〜」
片岡「一応って……」
イリーナ「どうせ就寝時間過ぎても話しまくるでしょ?」
倉橋「先生だけお酒飲んでずるい〜」
イリーナ「当たり前でしょ?オトナなんだから」
矢田「ねぇ!せっかくだからビッチ先生の話聞かせてよ!」
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女子一同「えーー!?」
中村「ビッチ先生まだ二十歳!?」
片岡「経験豊富だからもっと上かと思ってた」
倉橋「ねー」
岡野「毒蛾みたいなキャラの癖に」
イリーナ「それはね…濃い人生が作る毒蛾のような色気……誰だ今毒蛾っつったの!?」
不破「ツッコミが遅いよ」
でも…まだ二十歳だなんて…
とっても見えない……
生きてきた世界が違うとはいえ……
イリーナ「女の賞味期限は短いの…。あんた達は私と違って…危険とは縁遠い国に生まれたのよ。感謝して全力で女を磨きなさい」
女子一同「……」
不破「ビッチ先生がまともなこと言ってる……」
中村「なんか生意気〜」
イリーナ「なめんなガキ共!!」
矢田「じゃあさじゃあさ!ビッチ先生がオトしてきた男の話聞かせてよ!」
倉橋「あ!興味ある〜」
イリーナ「フフ…いいわよ。子供にはシゲキが強いから覚悟なさい…」
うう……その言葉だけで赤面してしまう……
イリーナ「例えば……あれは17の時……っておいそこぉ!!」
原さんと奥田さんの間に特別デカいものが…。
顔が真っピンクになってる殺せんせーだ。
い、いつの間に…!?
イリーナ「さりげなく紛れ込むな女の園に!!」
殺「いいじゃないですかぁ〜。私もその色恋の話聞きたいですよ〜」
相変わらずゲスい先生……
中村「そーゆー殺せんせーはどーなのよ。自分のプライベートはちっとも見せないくせに」
倉橋「そーだよ!人のばっかずるい!」
岡野「先生は恋バナとかないわけ?」
中村「そーよ!巨乳好きだし片想いぐらい絶対あるでしょ!」
殺せんせーが押されてる……
どうするんだろ…話してくれるのかな?私も興味あるし……。
って逃げたぁ!?
イリーナ「あのタコ!!捕らえて吐かせて殺すのよ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
前原「いたぞ!」
岡島「こっちだぁ!!」
中村「捕まえろぉ!」
殺「にゅやっ!?しまった!男女の挟み撃ちにっ!!」
友「お互い大変だね〜」
不破「ホントにね…」
友「女子もなんか盗み聞きされたのか?」
不破「殺せんせーの恋バナを吐かせようとしたら逃げちゃって…」
友「殺せんせーの恋バナ…?あるのかそんなの……」
不破「そっちは?盗み聞きって……」
友「あー……悠馬が男子の秘密って言ってたから詳しくは言わないけど……盗み聞きされてメモられたからさ」
不破「そ、そうなんだ……」
茅野「なんだかんだで結局暗殺になるね…」
渚「うん…」
茅野「明日最終日かぁ。楽しかったね〜修学旅行。皆の色んな姿見れて」
渚「……修学旅行ってさ、終わりが近づいた感じするじゃん?
茅野「…そうだね」
渚「皆のこともっと知ったり……先生を殺したり……やり残す事無いように暮らしたいな」
茅野「とりあえずもう1回位行きたいね。修学旅行」
友「……不破」
不破「ん…?何、友君…?」
友「明日も楽しもうな!修学旅行!」ニコッ
不破「………!///」ドキッ
友「ん?…どした?」
不破「う、ううん…。そうだね!楽しもう!」
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《友 side》
そして修学旅行も最終日を迎え……明日からは通常の授業。
ま…タコ型
友「ただいま…」
新「おかえり〜。修学旅行、楽しかったか?」
友「おう新…。楽しかったけど疲れたわ……。あ、そーだ。ほい、お土産」
そう言って俺は旅行中に買った刀のキーホルダーを新に投げ渡した。
新「えっ…これ俺に…?」
友「おう。お兄ちゃんに感謝しなさ〜い」
新「……ふふ。あんがと、バカ兄貴。」
友「さ、とっとと飯食って寝るぞ〜」
新「おう。今から料理作るとこだから」
新(……兄貴は気づいてるだろう。俺の成績が下がっていることに……。…『もし次の小テストでクラス下位の成績を取ったら、6月末にはE組行き』…か。何だろうな…もうそれでもいい気がしてきちまった……)
友「……あいつ…大丈夫だろうか…。もしこのままE組行きなんてなったら…芸能活動に支障をきたすだろうに……でも…俺はどうしたらいいんだろうな……」
殺「決まっています。彼の決断を受け入れるのです」
………ん?
友「なんで窓に張り付いてんだタコ!!」
殺「ヌルフフフ。いいじゃないですか。友君、君が責任を感じる必要は無い。新君が決めた道を応援してあげてください」
友「先生ならどうする…?」
殺「そうですねぇ…。このまま芸能活動を続け、A組の成績を維持するのはあまりにも難しい。私なら…先程から言うように彼の決断を受け入れます。彼が芸能活動を辞め、A組に残るならそれを……E組に行って芸能活動を続けるならそれを……」
友「………新の決断…か」
新「なぁ兄貴」
友「………し、新…!?」
新「何ひとりで喋ってんの?」
友「いや…なんでも」
新「……俺、E組行くよ。芸能活動は『高校受験』って理由で休止する。……ごめんな。勝手に決めちゃって…」
友「…!!」
これが、新の決断……!
友「……そっか。応援するぜ。俺は!」
新「……!」
友「あと、うちの先生教えるの上手いからA組にいた時より学力上がるかもよ〜」
新「ま、まじでか…E組なのに…」
友「それで、いつからE組来るんだ?」
新「多分…6月中には落とされるだろーな…」
友「じゃあクラスの奴らにも言っとくね」
新「お、おう……」
友「……ん?メール…?」
新「どうした?」
友「い、いや…なんでも」
烏間先生からのメール……
『明日から転校生がひとり加わる。多少外見で驚くだろうが…あまり騒がず接して欲しい』
この文面から見るに……
間違いない。殺し屋だ。
しかも…俺らのクラスメイトとしてってことは同年齢!
一体……どんな奴が……!
ここで新君E組行き決定!
まぁ実際警告されただけでまだ言われては無いですが…
成績向上が見られないとかの理由で落とされるでしょうねぇ…
ちなみにこの後クラスのグループで新君のこと言いました★