真弓兄弟の暗殺教室   作:Ncwe?

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第19話 まさかの時間

 

《友 side》

 

殺「さて……烏間先生から転校生が来ると聞いていますね?」

 

あぁ…昨日、律の時と同じように一斉メールが来たな。

 

前原「あーうん。ま、ぶっちゃけ殺し屋だろうね」

 

殺「律さんの時は少し甘く見て、痛い目を見ましたからねぇ。先生も今回は油断しませんよ。いずれにせよ、皆さんに暗殺者(仲間)が増えるのは嬉しい事です」

 

友「なぁ律。なんか聞いてないのか?同じ転校生暗殺者として、次に来るやつのこと……」

 

律「はい…少しだけ。初期命令では、私と彼の同時投入の予定でした。私が遠距離射撃、彼が肉迫攻撃、連携して殺せんせーを追い詰めると……」

 

肉迫攻撃……近距離暗殺が得意なやつが来るのか……

 

律「ですが…二つの理由でそれはキャンセルされました」

 

不破「その理由って……?」

 

律「ひとつは彼の調整に…予定より時間がかかったから。もうひとつは、私が彼より暗殺者として、圧倒的に劣っていたから……。

私の性能では、彼のサポートをつとめるには力不足だと…そこで、各自単独で暗殺を開始する事になり、重要度の下がった私から送り込まれたと聞いています」

 

殺せんせーの指を飛ばした律がその扱い……。

 

どんな怪物(やべー奴)がやってくるんだ……!

 

ガララッ

 

ドアが開いた……!

来るのか…!?転校生……!

 

???「……」

 

入ってきたのは、全身白装束の男……。

男は俺らの方を見ると……。

 

 

ポン!と…いきなり手から鳩を出した。

 

………え?手品師?

 

???「ごめんごめん。驚かさせたね……。転校生は私じゃないよ。私は保護者……。まぁ白いし、シロとでも呼んでくれ」

 

茅野「いきなり白装束で来て、手品やったらビビるよね」

 

渚「うん……殺せんせーでもなきゃ誰だって……」

 

当の殺せんせーは部屋の天井隅に逃げていた……。

 

友「ビビってんじゃねーよ!殺せんせー!」

 

前原「奥の手の液状化まで使ってよ!」

 

殺「い、いや…律さんがおっかない話するもので……」

 

渚「とりあえず戻りなよ殺せんせー……」

 

 

殺「初めましてシロさん。それで、肝心の転校生は?」

 

シロ「初めまして殺せんせー。ちょっと性格とかが色々と特殊な子でね……。私が直で紹介させてもらおうと思いまして」

 

格好からしてそうだけど…掴み所ない人だ……。

 

…ん?今一瞬…渚の方を見た…?

 

殺「…何か?」

 

シロ「いや……皆いい子そうですなぁ。これなら、あの子も馴染みやすそうだ。席はあそこ……寺坂君と赤羽君の間でいいんですね」

 

殺「ええそうですが……」

 

シロ「では紹介します。おーいイトナ!入っておいで!」

 

『イトナ』って言うのか…転校生。

皆の視線がドアに集まる…。

 

一体どんな奴が……!!

 

そう思った瞬間、後ろの壁が壊れ、白髪の少年…恐らくイトナだろう。

彼が入ってきて、着席した。

 

一同(ドアから入れ!!!)

 

イトナ「俺は勝った……。この教室の壁よりも強い事が証明された……。それだけでいい……。それだけでいい……」

 

なんかまた面倒臭いの来やがった…!!

 

渚(殺せんせーもリアクションに困ってる!!)

 

不破(笑顔でもなく、真顔でもなく……)

 

友・前原(何だその中途半端な顔は!!!)

 

シロ「『堀部糸成』だ。名前で呼んであげてください。あぁそれと、私も少々過保護でね……。しばらく彼の事を見守らせてもらいますよ」

 

 

 

カルマ「………ねぇイトナ君、ちょっと気になってたけど…今、外から手ぶらで入って来たよね?」

 

イトナ「………それがどうした」

 

友「……カルマの言いたいことは分かった…。外は土砂降り……手ぶらで来たなら体は雨水で濡れているはず…」

 

カルマ「そーゆー事。でも…イトナ君は1滴たりとも濡れてないよね……」

 

イトナ「……赤羽業。お前は、多分このクラスで1番強い。けど安心しろ……俺より弱いから…俺はお前を殺さない」

 

カルマ「…………」

 

イトナ「真弓友。お前は2番目に強い。剣術の才能ならこのクラスで1番だ。だが……俺より弱い」

 

友「………」

 

何だ…?強い、弱いって……?

 

イトナ「俺が殺したいと思うのは、俺より強いかもしれない奴だけ……」

 

話ながらイトナは殺せんせーの方へと歩んでいく。

 

イトナ「この教室では…殺せんせー。あんただけだ」

 

殺「強い弱いとは喧嘩のことですかイトナ君?力比べでは先生と同じ次元には立てませんよ?」

 

イトナ「立てるさ……だって俺たち…

 

 

血をわけた兄弟なんだから」

 

一同(!?……き、き、き、き、き、兄弟!?!?)

 

イトナ「負けた方が死亡な。兄さん」

 

嘘だろ……?

あのタコと人間が兄弟……?

いやそれよりもこれは…!

 

ジャンプあるある…!兄弟同士の対決……!!

『兄より優れた弟など存在しねぇ』的なストーリーになるのではっ………!!

 

イトナ「兄弟同士小細工はいらない。お前を殺して俺の強さを証明する。時は放課後……この教室で勝負だ……。それまでに、こいつらにお別れでも言っておけ」

 

 

矢田「兄弟って!?殺せんせーどういうこと!?」

 

三村「そもそも人とタコで全然違うじゃん!」

 

殺「い、いやいや!?全く心当たりありません!!先生生まれも育ちも一人っ子ですから!両親に『弟が欲しい〜』ってねだったら、家庭内が気まずくなりました!」

 

いやそもそも親とかいるのか!?

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

磯貝「……イトナ、凄い勢いで甘いもの食ってんな……」

 

木村「甘党なところは殺せんせーと同じだ……」

 

岡野「表情が読み取りづらいところも……」

 

 

つーか食いすぎだろ…。

机に山のように置いてあるし…。

糖尿病まっしぐらだぞ?

 

殺「兄弟疑惑で皆やたら先生と彼を比較しています…ムズムズしますねぇ……。気分直しに今日買ったグラビアでも見ますか…。これぞ大人の嗜み……にゅ?」

 

イトナ「………」

 

殺せんせーとイトナ……同じグラビアを読んでいる…!?

 

そして俺の隣で昼食を食べている不破は何も言わず赤面している……。

 

不破はこーゆーの見ると顔赤くして黙り込むからな…。

 

う……意識しなくても可愛いと思ってしまう……///

 

いや別にそーゆーんじゃなくてね?!///

 

ちょっと楽しんでるとかそんなことないからね!?///

 

い、いや!それより今はイトナだ……

甘党だけじゃなく、巨乳好きまで同じとは…!

 

 

岡島「こ、これは俄然信憑性が増してきたぞ!」

 

渚「そ、そうかな岡島君」

 

岡島「そうさ!巨乳好きは皆兄弟だ!!」

 

渚(三人兄弟!?)

 

 

いやそれよりイトナも岡島もなんでグラビア持ってんだよ!!

あと殺せんせー!教育者なら教室でグラビア読むな!

 

茅野「もし本当に兄弟だとして…なんで殺せんせーは分かってないんだろう……」

 

不破「……はっ!きっとこうよ!」

 

あ、復活した。

そして妄想しだした。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

世は戦乱の時代……

 

『へ、陛下!敵軍がすぐ側まで迫っております!』

 

『ぬうう……やむを得ん!息子たちよ!お前たちだけでも生き延びよ!』

 

殺『先に行け!弟よ!この橋を渡れば逃げられる……ッ!!にゅやっ!!』

 

イトナ『に、兄さん!!』

 

殺せんせーは敵の攻撃をくらい、川へと落ちてしまう…。

 

イトナ『兄さーん!!』

殺『構うな!行け!弟よ!生きろーー!!』

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

不破「──で、成長した兄弟は気づかず、宿命の戦いを始めるのよ!」

 

友「おお!王道展開じゃないか!!」

 

茅野「うん…王道展開はいいけどさ、なんで弟だけ人間なの?」

 

不破「………それはまぁ、突然変異?」

 

友「養子とかそんなんじゃない?」

 

茅野「肝心なとこが説明出来てないよ!」

 

渚「キャラ設定の掘り下げが甘いよ2人とも!もっとプロットをよく練って……」

 

不破「えー…でも王道展開だし、友君の言う通り養子とかでいいよー」

 

茅野「そもそもなんでタコが人間を養子にするの…」

 

友「まぁ…気分とか?」

 

茅野「どんな気分!?」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

放課後

 

殺せんせーとイトナを囲むように、机でリングを作り、教室はまるで闘技場になっていた。

 

こんなの……まるで試合じゃないか…。

 

シロ「ただの暗殺は飽きてるでしょ殺せんせー……。ここはひとつ、ルールを決めないかい?リングの外に足が着いたらその場で死刑……!どうかな?」

 

杉野「なんだそりゃ……負けたって誰が守るんだそんなルール…」

 

カルマ「いや、皆の前で決めたルールを破れば、“先生として”の信用が落ちる。殺せんせーには意外と効くんだ。あの手の縛り」

 

 

殺「いいでしょう。受けましょうイトナ君。ただし、観客に危害を与えた場合も負けですよ」

 

イトナ「ああ」

 

シロ「では、私の合図で始めよう。暗殺……開始!」

 

その瞬間、俺たちの目はただ1箇所に釘付けになった……

 

開始の合図と共に、『一瞬で』斬り落とされたせんせの腕にでは無く……。

イトナの頭に生えている『それ』に……。

 

殺「………ま、まさか…!?」

 

触手……!?

 

 

 

なるほど…。

触手で雨水を弾いてたから何も持ってなくても濡れないってことか……。

 

殺「………どこでだ…」

 

殺せんせーの顔は……第1話の寺坂の時と同じ黒…。

『ド怒り』だ。

 

殺「どこでそれを手に入れたッ!!その触手を…!!」

 

シロ「君に言う義理は無いね殺せんせー……。だが、これで納得したろう?この子と君は兄弟だと……」

 

両親も、育ちも違う……だが『兄弟』……。その意味……。

 

同じ、『触手を持つもの同士』という意味………!!

 

 

殺「どうやら…あなたにも話を聞かなければならないようだ」

 

シロ「聞けないよ…?死ぬからね」

 

シロはそう言うと、殺せんせーに向かい、謎の光を浴びせた。

すると、殺せんせーの体が一瞬固まり、その一瞬ついてイトナが攻撃を加えた。

 

シロ「この圧力光線を至近距離で照射すると、君の細胞はダイラタント挙動を起こし、一瞬全身が硬直する。全部知っているんだよ……。君の弱点は全部…ね」

 

イトナ「……死ね。兄さん」

 

 

 

 

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