真弓兄弟の暗殺教室   作:Ncwe?

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第29話 休息の時間

《友 side》

 

あの日から強くなることを決意した俺は、

殺せんせーから言われた通り、体育の授業を少し休む分…

 

休日は剣術道場で訓練漬け……!

 

と思ったのだが…。

 

友「なーんで俺はショッピングモールにいるんですかね……」

 

不破「お!この服かっこいー!友君似合うんじゃない?」

 

友「あのー…聞いて……」

 

数時間前、不破から呼び出されて駅前に向かうと、いきなりショッピングモールに向かうと言い出した。

 

いきなりどうしたのかと彼女に問うと……

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

不破「え?友君と?」

 

殺「そうです。彼なら恐らく休日も剣術道場に入り浸り修行します。強くなりたいという生徒の意志を尊重したい気持ちもあるのですが、それよりも生徒の心のケアが大切です!」

 

不破「それで、私に友君と出掛けろと……」

 

殺「ええ。新君なら友君も反抗するかもしれませんが、不破さんなら大丈夫だろうと思いましてね…」

 

不破「多分理由の半分はさっき言ったことなんだろうけどさ……顔がピンクになってる時点でもう半分が煩悩なの丸わかりだよ殺せんせー……」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

なんてことがあったらしい。

 

………俺の考え完全に見抜かれてんじゃねーか……!

 

あの先生には敵わないな…。そう思いながら不破の後を追う。

 

不破「友君ってどんな色の服が好き?」

 

友「んー……紫かな。今は緑の服に紺のズボンだけど」

 

不破「うーん…どうしようか。私もファッションセンスあるわけじゃないから……」

 

じゃなんで洋服買おうとしてんだ……。

 

 

不破「………どうしよう」

 

友「無理しなくても良いのに…」

 

不破「………もういい!探偵の勘で決めるわ!」

 

友「不破サン?やな予感しかしないよ?」

 

不破が選んだのは、

ピンクと紫の間くらいの色のパーカーと紫のカーディガンだった。

 

友「……どう?試着したけど」

 

不破「うん!似合ってるよ!」

 

友「……このパーカーさ。不破が着てるやつに似てるけど。寄せた?」

 

不破「えっ……!べ、別にそんな気持ちは…///」

 

あったな。

そんな気持ち絶対あったな。

 

友「…まぁいいや。普段は新が買ってきたのをテキトーに着てるから…久々に外で友人に選んでもらったものだし。折角だから買うよ」

 

不破「えっ…ホ、ホント?それでよかった?」

 

友「うん。気に入ったよ。結構。次外出る時はこいつら着よっかな」

 

不破「良かった!喜んでもらえて!」ニコッ

 

友「あ、ああ…。じゃ、元の服に着替えてくるから…//」

 

試着室の中へと入り、先程の不破の笑顔を思い出す。

 

あれは…反則だって……!

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

不破「じゃ!次は本屋行こ!!」

 

友「……それ本命だな」

 

不破「いやぁ…単行本今日出るからさぁ…」

 

友「ま、いーよ。買いたい漫画あるしね〜」

 

 

不破「楽しみにしてたんだ〜新刊。この先の展開が凄く気になるのよね〜」

 

友「今までは王道かと思わせといて、思わぬ所に伏線があったから……2巻のあの伏線がそろそろ回収されるんじゃないかと俺は考察してるぞ」

 

不破「確かに…!でも、3巻にあったあの伏線も…!」

 

友「あーあれか…あれも有りうるな。そういや、死んだと思われてるキャラが実は生きてたパターンあるって作者さん言ってたらしいけど…そのキャラが3巻に出てるやつじゃないかって考察見たな」

 

不破「私も見た!どういう感じで出してくるのか気になるなぁ……」

 

その後も今話題の漫画の考察をしながら本屋を一通り見終わり、次はゲーセンに行くことに……。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

友「さーて何やるか!」

 

不破「クレーンゲームとか見てみる?」

 

友「そうだな。なんか欲しいのとかある?」

 

不破「う〜ん……。あっ…」

 

不破の視線の先にあったのは、ゆる〜いキャラクター達が登場するギャグ漫画の人気キャラクターのぬいぐるみだった。

 

友「お、これ欲しいの?」

 

不破「う…うん…何か恥ずかしいな……///」

 

このギャグ漫画は子供や女子に人気な作品。

基本少年漫画ばかり見てる不破がこれを選ぶとは意外だったが……

 

友「恥ずかしがることはないよ。好みは人それぞれだしね〜。じゃ取りますか」

 

百円玉をクレーンゲームに投入し、ぬいぐるみを穴に近付けていく。

そして、僅か4回目で……

 

友「……よし取れた」

 

不破「す…すご……」

 

友「はいよ〜。ご注文の品で〜す」

 

不破「ありがとう!本当に上手いなぁ…」

 

友「でもこれ新の方が上手いんだよ?俺は教わっただけ。じゃ次はあっち行こーよ」

 

クレーンゲームのコーナーを抜け、対戦ゲームや音ゲーなどの機体があるコーナーに着いた。

 

すると、見覚えのある人物が対戦ゲームをしていた。

 

不破「…!あれ、神崎さんじゃない?」

 

友「あ…ホントだ。そーいや杉野が言ってたな。神崎、凄くゲーム上手いって」

 

 

神崎「対戦ありがとうございました。……あっ」

 

対戦相手に礼をした後、神崎はこちらに気付いたようだ。

 

神崎「友君…不破さん…」

 

友「よ、神崎。ゲーム上手いらしいじゃん。今も勝ったみたいだしさ」

 

神崎「うん。よく遊んだから。椚ヶ丘のゲームセンターもよく行ってて、大体最高記録出しちゃったから、たまには違うところも行こうと思って」

 

友「……まさか、記録1位の『Yukiko』って…」

 

神崎「うん。私だよ」

 

……!

俺がゲーセンで遊んだ全ての機体の記録で1位を取っていた、憧れの存在が…!

 

クラスメイトの神崎だったとは…!

 

友「…神崎!この格ゲーで俺と勝負しよう!」

 

神崎「いいよ。友君、ゲーム好きだからいい戦いできるかも」

 

友「絶対に勝つ…!!」

 

 

 

不破「………なにこれ」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

結果は惨敗。

 

いい所まではいったのだが……

やはり勝てなかった。

 

友「何で…何で勝てないんだ…」

 

神崎「でも、今までで1番いい勝負だったよ」

 

友「もっと練習しないと……!」

 

不破「………………」ジー

 

……後ろから不破の視線を感じる…。

あれ?怒ってる?

 

神崎「あ…ごめんね、不破さん。2人のデート邪魔しちゃって」

 

不破「デ……デ……!?い、いやっそういうんじゃ……///」

 

神崎「私、そろそろ帰ろうかなって思ってたから。じゃ、後は2人で楽しんでね」

 

そう言って神崎はこの場を後にした。

 

 

 

不破「………」

 

うーん…つい対戦に熱中しすぎて不破を置いてけぼりにしてしまった…。

そのせいで機嫌を損ねてしまったみたいだし……。

 

どうすれば……。

なんか気分転換……飲み物でも買って休憩するか。

 

友「あ…不破、飲み物買ってくるよ。何か、飲みたいのある?」

 

不破「……じゃあ…麦茶」

 

友「お…おう。じゃ、ここで待ってて。買ってくるから」

 

うーん…やっぱり機嫌悪そうだ……。

とりあえず麦茶と…俺が飲みたい烏龍茶を買って……

 

この後どうしよう……機嫌直してくれなかったら…。

俺のために連れてきてくれたのに…俺のせいで……。

 

 

 

さてと…飲み物買ったし、不破のとこ戻って……ん?

 

チャラ男A「ねーちゃんかわいーねー」

 

チャラ男B「俺らと一緒に遊ばな〜い?」

 

不破「え…あの…私……」

 

不破がチャラついた男共に絡まれてる……!

とにかく助けないと……!

 

チャラ男A「いーじゃんか!楽しいコトしようぜ!」

 

そう言ってチャラ男は不破の腕を掴む。

 

友「おい。何してんだ…」

 

俺はそのチャラ男の腕を力強く握りしめる。

 

友「彼女は俺の連れだ。手出さないでもらえますかね?」

 

チャラ男A「ひっ……」

 

チャラ男B「…ンだよ…彼氏持ちかよ!」

 

チャラ男A「邪魔したな!」

 

結構殺気を出していたせいかチャラ男達が逃げていく。

ざまぁみやがれ。

 

不破「ゆ、友君……」

 

友「大丈夫だった?ほい、麦茶」

 

不破「うん…ありがと………」

 

友「…さっきはごめんな。つい熱中しちゃってさ」

 

不破「いいよ…。私も、ちょっと怒りすぎちゃった…」

 

友「機嫌直してくれて良かった〜。じゃー次どこ行く?結構色々行っちゃったけど…」

 

不破「今は12時だから……お昼ご飯食べようよ!」

 

友「いいよ〜。じゃーどこ行くか……何食べたい?」

 

不破「う〜ん……何でもいいけど、スイーツとかもありかなぁって」

 

友「おけ〜。スイーツ店探しますか」

 

そう言って、ショッピングモールのマップを見に行く。どうやら1階にスイーツ店が1個あるらしい。

 

俺達は1階に降り、スイーツ店へと向かった。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《不破 side》

 

1階に降りて、スイーツ店を目指し歩く。

しばらくして、スイーツ店の前に着いた。

 

友「ここがスイーツ店だな」

不破「うん!どれも美味しそう……ん?」

 

メニューを見ようとお店に近づくと、立て看板が目に入る。その立て看板には『カップルは50%引き』と書いてあった………。

 

不破「………!!!////」

 

友「へ〜。男女2人で来たら50%引きね。丁度いいじゃん。入ろっか」

 

不破「えっ…あ…ちょ……」

 

友君なんでそんな平然でいられるのっ!?

カップルだよ…!?///

 

店員「2名様でよろしいですか?」

友「はい」

不破「はい……//」

 

店員「それではあちらの席へどうぞー」

 

 

友「よーし。何頼む?」

 

不破「ど、どうしよっか……」

 

ヤバい…凄く緊張する……!

な…何を食べよう…ていうか何食べても味しないよ…こんな緊張してたらぁ……。

 

友「……不破。大丈夫か?」

 

不破「えっ…いや…大丈夫!」

 

友「……俺とじゃ嫌…だったか?」

 

不破「えっ…!?そんな事ないよ…!ぎゃ、逆に、友君こそ、私で良かったの?…私と、こういう店…ていうか、カップルのフリと…いうか……」

 

友「……俺は良かったよ。美味しいスイーツ食べれるし。それに…不破可愛いし………///」

 

か……かわ……!?////////

 

友「………そ、そろそろ注文しよっか!!俺、このいちごパフェにしようと思うんだけどさ…!」

 

不破「じゃ…じゃあ…私はチョコパフェで……!」

 

その後、友君が店員さんを呼んで、頼んでくれた。

 

待ってる間、スマホを見ようとしたら、私と友君、両方のスマホから『ピロン』という音がした。

中村さんからLINE……?

 

開いてみると……

私と友君がスイーツ店で話している写真が送られていた。

 

………ん?

え?これさっきの会話のとこだよね?

 

まさか…後をつけられてる……!?

 

友「………カルマの野郎…」ボソッ

 

友君の方にはカルマ君から来たみたい…。

 

友「不破。確か、殺せんせーが俺と一緒に行くようにって言ったんだよな」

 

不破「う…うん」

 

友「……その話を聞いた時に…尾行されてることに気付くべきだった…」

 

友君の視線の先には、大分デカい人の影が見えた。

 

いや変装下手くそか!?

 

近くにはカルマ君らしき人と中村さんらしき人…

 

そして巻き込まれたであろう渚君らしき人が見える……

 

 

友「今までの全部見られてたってわけか。あーやだやだ」

 

そうこうしている内に注文したパフェが届いた。

 

友「さっさと食べちゃいますかね」

 

不破「うん…でも、見られてると気まずいな…」

 

友「確かに……。てかパフェ美味しい」

 

不破「友君のいちごパフェ美味そうだよね〜」

 

友「…いるか?」

 

不破「えっ…?いいの?」

 

いちごパフェも好きだから嬉しい!

 

そう思って、少し身を乗り出して友君のいちごパフェから少しすくおうとすると……。

 

 

友「はい。あーん」

 

不破「えっ……!!////」

 

なんと…友君は自分のスプーンでパフェをすくい、私に食べさせようとしてくれている…!!

そ、それって……も……もしや…!?

 

友「ほら。口開けて」

 

言われるがまま口を開け、友君のスプーンでいちごパフェを食べる……。

 

凄く美味しいし、凄く嬉しい。

でも、私の脳内は…

 

友君と『間接キス』をしたことでオーバーヒートしてしまっている……!!

 

不破「えっ…あっ…えっと…その…わ、私のも……た、食べる?///」

 

友君の目を真正面から見るのが少し恥ずかしくなって、少し俯いたせいか上目遣いしているような感じになってしまった。

 

友「……!う、うん、いいの?///」

 

不破「い、いいよ……」

 

この時の私の脳は完全にショートしてしまっている。

私は先程友君がやったみたいにスプーンでチョコパフェをすくって……

 

不破「ほ、ほら………あ…あーん…して…?」

 

私のバカ!何やってるんだ!

自分がされたからって何もやり返すこと無かったのに!!

 

友君も流石に照れてるみたいだったけど、私のスプーンでチョコパフェを食べた。

 

『間接キス』しちゃったぁぁ!!

まだ付き合ってもないのに……!!!

 

しかもゲスな先生とクラスメイトが見ているのに…!!

 

私はなんて馬鹿なことをっ!!!

 

その後、互いに恥ずかしくなったのか一言も話さずにパフェを食べ終えた。

 

友「そ、そろそろ帰るか…?パフェも食べ終わったし」

 

不破「うん…そうだね!」

 

私たちはスイーツ店、そしてショッピングモールを後にし、椚ヶ丘駅へと戻ってきた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《友 side》

 

今日は本当に楽しかったな……。

色んなことがあった…。

 

でも、あの不破の上目遣い……。

可愛かった………。

 

しかも…最初俺は無意識でやってしまったのだが…。

 

あれ、『間接キス』じゃん……!!!

 

不破「…今日は凄く楽しかった…。友君は…私と一緒で…楽しかった?」

 

友「あ、ああ!凄く楽しかった!ありがとな。連れてきてくれて!服も選んでもらったし!」

 

不破「そう?なら良かった!これからも、頑張るのはいいけど無理はしないでね!」

 

友「ああ。不破も、危ないことするなよ?」

 

不破「うん!じゃあ、またね!」

 

友「おう!」

 

いつも2人で帰る時と同じように不破を家まで送って、そのまま自分の家へと目指す。

 

 

……後ろから人ではない何かの気配を感じる……。

 

すると、俺の肩にぶにゅという感触が……!

 

友「なんですかストーカーせんせー」

 

殺「ストーカーとは失礼な!先生は君がきちんと休めているか心配で!」

 

友「じゃあなんでカルマと中村呼んだんだよ!あと渚も巻きこまれてたろ!」

 

殺「面白いからに決まっているでしょう!!」

 

友「ざけんなこのタコ!!」

 

カルマ「ねぇ友君……」

 

中村「チャラ男追っ払ったときカッコよかったね〜」

 

カルマ「不破さん見とれてたよ〜?」

 

中村「スイーツ店での『あーん』もちゃーんと写真撮ってるよ〜ん」

 

カルマ「後で2人に送るからね〜」

 

 

友「この悪魔共!!!!」

 

でも正直その写真欲しい!!

くそ…!なんだこの複雑な気持ちは!

 

渚「友君も大変だね……」

 

友「お前だけが味方だよ渚…」

 

殺「さて、友君。確かに皆を守るには、強さが必要です。そして、強さを得るには努力が必要です。でもね、努力はしすぎるとかえって疲労が溜まり、本当に強さが必要な時に力を発揮出来なくなる。時には、今日のような休息も必要なのです」

 

友「……そうだな。ムカつくことは多々あるが、あんたのおかげだもんな。ありがとな。殺せんせー」

 

そして、俺は家に帰り、剣術の修行を適度にすまし、その後ゲームをした。

 

夜、俺と不破の携帯にカルマと中村から今日のデートの写真を送られ、両者同時期に赤面したのは言うまでもない。

 





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