真弓兄弟の暗殺教室   作:Ncwe?

31 / 87
第30話 夏の時間

《新 side》

 

夏。

灼熱の太陽、鳴り響く蝉の声、そして暑すぎる教室。

 

前原「暑っぢ〜……」

 

三村「地獄だぜ…クーラーの無い教室とか…」

 

本校舎にはどこでも冷房ついてるのに…旧校舎にはひとつもない…これが差別か…。

 

殺「だらしない…夏の暑さは当然の事……温暖湿潤気候で暮らすだから諦めなさい……ちなみに先生は放課後には寒帯に逃げます」

 

一同「ずりぃ!!」

 

あのタコ…マッハで空飛べるからって……!

 

新「でも…今日プール開きだろ?」

 

杉野「いや、そのプールがE組(俺ら)にとっちゃ地獄なんだ。なんせプールは本校舎にしかないんだから。炎天下の山道を1km往復して入りに行く必要がある……」

 

菅谷「人呼んで『E組 死のプール行軍』。特に、プール疲れした帰りの山登りは、力尽きてカラスの餌になりかねねー…」

 

殺「………仕方ないですねぇ。全員水着に着替え、上にジャージを羽織って着いてきなさい。そばの裏山に小さな沢があったでしょう。そこに涼みに行きましょう」

 

友「……」

 

新「兄貴どーすんの?水着無いでしょ」

 

友「この前カルマに聞いた涼めるサボりスポット聞いたからそこ行ってくる」

 

新「暑さでぶっ倒れんなよ」

 

友「うっせ」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

速水「裏山に沢なんてあったんだ」

 

千葉「一応な。っつっても、足首まであるかないかの深さだぜ」

 

磯貝「あれ?友はいないのか?」

 

新「カルマに教えてもらったサボりスポット行くってさ」

 

前原「別に泳ぐわけじゃねーと思うけど……」

 

新「どっちにしろ制服濡れるの嫌だろ?」

 

前原「あーそれもそうか」

 

殺「さて皆さん!先生にはマッハ20でも出来ない事があります。そのひとつが君達をプールに連れて行く事。残念ながらそれには1日かかります」

 

磯貝「1日…って大袈裟な。本校舎のプールなんて歩いて20分……」

 

殺「おや?誰が本校舎に行くと…?」

 

草むらの向こうからサーーと水の音が聞こえる。

 

他のみんなもそれに気付いたのか、草むらに向かい、かき分けると……

 

そこには小さな沢ではなく、大きなプールがあった。

 

殺「なにせ小さな沢を塞き止めたので、水が溜まるまで20時間!バッチリ25mコースの幅も確保!シーズンオフには水を抜けば元通り!水位を調節すれば魚も飼って観察できます!制作に一日、移動に1分!あとは1秒あれば飛び込めますよ!」

 

一同「い…いやっほぉう!!」

 

クラス全員がプールへと飛び込んだ!

 

こーゆー事してくれるから…うちの先生は殺しづらい!

 

磯貝「それにしても、友のやつ来なくて良かったかもな」

 

新「あはは…確かに…」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

プールの時間、

 

ボールで遊んだり、25mコースで泳いだり、潜水遊びをしたり、浮き輪で浮かんだり、写真を撮ったり…。

 

やっていることな皆それぞれだ。

 

茅野「楽しいけどちょっと憂鬱…泳ぎは苦手だし、水着は体のラインがはっきり出るし…」

↑浮き輪で浮かんでる人

 

岡島「大丈夫さ茅野……。その体も、いつかどこかで銃があるさ」

↑写真を撮っている人

 

茅野「うん岡島君…。二枚目面して盗撮カメラ用意すんのやめよっか」

 

 

中村「渚……あんた……」

 

渚「ん?」

 

中村「……男なのね…!」

 

渚「今更!?」

 

原「まぁ仕方ない…」

 

 

不破「…あ!あそこにいるのって……おーい!友くーん!」

 

友「……お、おう…なんか皆の声がしたからさ…来てみたんだけど、ここって…小さな沢があったとこじゃ」

 

新「殺せんせーがプールに改造した」

 

友「スゲーな殺せんせー……。まぁ、俺には関係無いけどな」

 

不破「…………」

 

友「で、殺せんせーは?」

 

新「…あそこだよ」

 

ピッピー!!

兄貴に殺せんせーがいる場所を教えようと指さすと、大きなホイッスル音がした。

 

殺せんせーがホイッスルを吹いている。

 

殺「木村君!プールサイドを走っちゃいけません!転んだら危ないですよ!」

 

木村「あ、す、すんません」

 

殺「原さんに中村さん!潜水遊びは程々に!長く潜ると溺れたかと心配します!」ピッピー

 

原「は…はーい」

 

殺「岡島君のカメラも没収!」ピー

 

岡島「あぁ!俺のカメラ!!」

 

殺「狭間さんも本ばかり読んでないで泳ぎなさい!菅谷君!ボディーアートは普通のプールなら入場禁止ですよ!」ピーピーピー

 

こ…小うるせぇ………

 

中村「いるよね……自分が作ったフィールドの中だと王様気分になっちゃう人」

 

杉野「ありがたいのにありがたみが薄れちゃうよな……」

 

倉橋「カタいこと言わないでよ殺せんせー!水かけちゃえ!」

 

殺「きゃんっ!」

 

……え?何今の

倉橋が殺せんせーに水をかけたら…変な叫び声を……

 

 

すかさずカルマは殺せんせーが座っていた椅子の足を掴み揺らし出す。

 

殺「きゃあっ!?やめてカルマ君!揺らさないで水に落ちる!!」

 

…………………!!

 

殺せんせー…もしかして……!

 

殺「い、いや別に…泳ぐ気分じゃないだけだし……。水中だと触手がふやけて動けなくなるとかそんなんじゃないし…」

 

三村「手にビート板持ってるから…てっきり泳ぐ気満々かと……」

 

殺「これビート板じゃありません。ふ菓子です」

 

三村「おやつかよ!!」

 

俺たちの大半は直感した。

今までの中で1番『使える』弱点じゃないかと…

 

水殺…!!

この夏の研究(テーマ)になりそうだ。

 

だけど翌日……

このプールが大きな火種を呼ぶきっかけになるとは知る由もなかった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。