《寺坂 side》
この
成績最下層の掃き溜めと言われながら、中間テストじゃ妨害にも負けず平均点を大きく上げた。
球技大会じゃ、暗殺を通じて養った力で野球部に勝っちまった。
環境も向上してる。
最近じゃ、E組専用のプールなんてのが出来る有様。
大したクラスだ。
だから………
このクラスは居心地が悪い…。
岡島「おい皆来てくれ!!プールが大変だぞ!」
寺坂「……」ニヤリ
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《友 side》
岡島に呼ばれ、プールへと向かう。
プールは…酷い有様だ。
ゴミが捨てられ、整備されていたものは壊されている。
前原「ビッチ先生がセクシー水着を披露する機会を逃した!」
…心底どうでもいい。
イリーナ「おいガキ!」
心を読むな。
不破「酷い…!誰がこんなことを……!」
ふと後ろを見ると、寺坂、吉田、村松の悪ガキ3人組がやけにニヤニヤしていた。渚もそれに気付いたようで、3人のことをじっと見ている。
吉田「あーあー…こりゃ大変だ」
村松「ま、いーんじゃね?プールとかめんどいし」
寺坂「……んだよ渚、友…。何見てんだよ。まさか、俺らが犯人とか疑ってんのか?くだらねーぞ。その考え」
殺「全くです…。犯人探しなどくだらないからやらなくていい……」
寺坂「……!!」
すると、殺せんせーはマッハでゴミを片付け、壊れていたものも完璧に修理した。
流石……。
殺「はいこれで元通り!いつも通り遊んで下さい」
一同「はーい!」
寺坂・吉田・村松「…………」
寺坂(全部このモンスターのせいだ…!こいつが来るまで、ダメ人間の集団の中にいれたのに…)
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教室にて─
不破「寺坂君の様子が変?」
友「ああ。元々あいつらは勉強も暗殺も積極的な方じゃなかったけど、特に寺坂が苛立ってるっていうか…プール壊しの主犯も多分あいつだろうし」
三村「ほっとけよ。いじめっ子で通してきたあいつ的には面白くねーんだろ?」
不破「うーん…でも気になるね。クラスでも浮いてるから…あまりよくわからないし…」
友「そうなんだよな…。てことで聞きに行こう」
三村「聞くって…誰に?」
友「寺坂グループの誰か。丁度あそこに吉田いるし」
友「おーい吉田」
吉田「……?んだよ」
友「今朝のプールの件、お前らが?」
吉田「………ああ。寺坂の提案でな。だが正直なとこ、俺も村松も…もう寺坂にはついてけねーと思ってる」
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《新 side》
寺坂達はどこ行ったんだろ……。
ん?この声…村松か?
村松「───だから、やり方変えた方がいーんじゃねぇのか?クラスの奴らと距離置いても、俺らに得ねぇしよ」
やっぱり。寺坂と話し合ってんのか?
寺坂「村松…なんだそのポケットのは」
村松「あっ…い、いや…この前受けた全国模試が過去最高の順位でよ…。これというのもあのタコの開いた『模試直前放課後ヌルヌル強化学習』のおかげ…」
寺坂「てめぇ!あの放課後ヌルヌル受けたのか!?ヌルヌルなんざバックレよーって3人で言ったべ!?」
村松「いやでもヌルヌルすんのとヌルヌルしないじゃ大違い…」
寺坂「ヌルヌルうるせー!!」
うん……なんの事か分かってるからいいんだけどさ。
知らない人聞いたら卑猥な話してるって思われそう…。
そんなことを考えているうちに寺坂は村松を木に叩きつけ、教室へと戻ってしまった。
寺坂「成績欲しさに日和やがって…裏切りモンが!」
村松「……!」
新「………村松。大丈夫か?」
村松「お、おう…新か。ったく寺坂のやつ…」
新「何があそこまで気に食わないのかね…」
村松「さぁな。正直俺はもうあいつに付き合うのは飽きてきたよ」
寺坂も…平和にやれればいいんだけどな。
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《友 side》
吉田「──てなわけで…寺坂は未だに気に入ってないんだよ。あのタコのこと」
友「寺坂も…皆と平和に出来りゃいいんだけど」
吉田「どーだろうな。俺らが何度行っても聞かねーよあいつ」
殺「吉田君!」バシュ
吉田「うおっ…!?びっくりしたな…って!そのバイク…!マジかよ殺せんせー!すげー!まるで本物じゃねーか!!」
殺「この前君が雑誌で見てたやつです。丁度プールの廃材があったんで作ってみました!」
殺せんせーが現れたと思ったら、木製のバイクに乗っている。服装もレーサーの服装してるし…。
寺坂「……何してんだよ吉田」ガララ
このタイミングで帰ってきた…。
吉田「あ…寺坂…。い、いやぁ…この前こいつとバイクの話で盛り上がっちまってよ。うちの学校こーいうの興味ある奴いねーから……」
殺「ヌルフフフ。先生は大人な上に漢字の漢と書いて漢の中の漢。この手の趣味も一通りかじってます!しかもこのバイク、最高時速300km出るんですって!先生一度本物に乗ってみたいモンです」
吉田「アホか。抱きかかえて飛んだ方が速えだろ!」
なんだ。寺坂以外は割と殺せんせーやクラスに馴染めて来てるじゃないか。
なんなら今の吉田、寺坂といる時より楽しそうだ。
なんて思ってたら、寺坂が足で先生の手作りバイクを蹴り飛ばした。
殺「にゅやーーっ!?」
吉田「……なっ!?何てことすんだよ寺坂!」
中村「謝ってやんなよ!大人な上に漢字の漢と書いて漢の中の漢の殺せんせー泣いてるよ!?」
寺坂「…てめーらブンブンうるせぇな…虫みてーに駆除してやるよ!」
寺坂は自分の机から何かを取り出し、それを床に叩きつけた。
叩きつけられた物からは煙のようなものが出てきた。
不破「うわぁっ!」
三村「な、何だコレ!」
友「殺虫剤…!?」
殺「寺坂君!ヤンチャするにも限度ってものが…」
寺坂「触んじゃねーよモンスター。気持ちわりーんだよ。テメーも、モンスターに操られて仲良しこよしの
一同「………!」
カルマ「何がそんなに嫌なのかねぇ…。気に入らないなら殺せばいいじゃん。折角それが許可されてる教室なのに」
寺坂「…何だカルマ…テメー俺にケンカ売ってんのか?上等だよ……大体テメーは最初から…ッ!」
カルマ「ダメだってば寺坂…ケンカするなら口より先に手ェ出さなきゃ」
寺坂がカルマに近づき、カルマは話してる途中の寺坂の顔を強く掴んだ。
寺坂「…放せ!くだらねー!」
寺坂はそう言い残し、教室から出ていってしまった。
前原「なんなんだアイツ…!」
磯貝「一緒に平和にやれないもんかな……」