真弓兄弟の暗殺教室   作:Ncwe?

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第31話 寺坂の時間

《寺坂 side》

 

このE組(クラス)は大したクラスだ。

 

成績最下層の掃き溜めと言われながら、中間テストじゃ妨害にも負けず平均点を大きく上げた。

 

球技大会じゃ、暗殺を通じて養った力で野球部に勝っちまった。

 

環境も向上してる。

最近じゃ、E組専用のプールなんてのが出来る有様。

 

大したクラスだ。

 

だから………

 

このクラスは居心地が悪い…。

 

岡島「おい皆来てくれ!!プールが大変だぞ!」

 

寺坂「……」ニヤリ

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《友 side》

 

岡島に呼ばれ、プールへと向かう。

 

プールは…酷い有様だ。

ゴミが捨てられ、整備されていたものは壊されている。

 

前原「ビッチ先生がセクシー水着を披露する機会を逃した!」

 

…心底どうでもいい。

 

イリーナ「おいガキ!」

 

心を読むな。

 

不破「酷い…!誰がこんなことを……!」

 

ふと後ろを見ると、寺坂、吉田、村松の悪ガキ3人組がやけにニヤニヤしていた。渚もそれに気付いたようで、3人のことをじっと見ている。

 

吉田「あーあー…こりゃ大変だ」

 

村松「ま、いーんじゃね?プールとかめんどいし」

 

寺坂「……んだよ渚、友…。何見てんだよ。まさか、俺らが犯人とか疑ってんのか?くだらねーぞ。その考え」

 

殺「全くです…。犯人探しなどくだらないからやらなくていい……」

 

寺坂「……!!」

 

すると、殺せんせーはマッハでゴミを片付け、壊れていたものも完璧に修理した。

 

流石……。

 

殺「はいこれで元通り!いつも通り遊んで下さい」

 

一同「はーい!」

 

寺坂・吉田・村松「…………」

 

寺坂(全部このモンスターのせいだ…!こいつが来るまで、ダメ人間の集団の中にいれたのに…)

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

教室にて─

 

不破「寺坂君の様子が変?」

 

友「ああ。元々あいつらは勉強も暗殺も積極的な方じゃなかったけど、特に寺坂が苛立ってるっていうか…プール壊しの主犯も多分あいつだろうし」

 

三村「ほっとけよ。いじめっ子で通してきたあいつ的には面白くねーんだろ?」

 

不破「うーん…でも気になるね。クラスでも浮いてるから…あまりよくわからないし…」

 

友「そうなんだよな…。てことで聞きに行こう」

 

三村「聞くって…誰に?」

 

友「寺坂グループの誰か。丁度あそこに吉田いるし」

 

 

 

 

友「おーい吉田」

 

吉田「……?んだよ」

 

友「今朝のプールの件、お前らが?」

 

吉田「………ああ。寺坂の提案でな。だが正直なとこ、俺も村松も…もう寺坂にはついてけねーと思ってる」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《新 side》

 

寺坂達はどこ行ったんだろ……。

 

ん?この声…村松か?

 

村松「───だから、やり方変えた方がいーんじゃねぇのか?クラスの奴らと距離置いても、俺らに得ねぇしよ」

 

やっぱり。寺坂と話し合ってんのか?

 

寺坂「村松…なんだそのポケットのは」

 

村松「あっ…い、いや…この前受けた全国模試が過去最高の順位でよ…。これというのもあのタコの開いた『模試直前放課後ヌルヌル強化学習』のおかげ…」

 

寺坂「てめぇ!あの放課後ヌルヌル受けたのか!?ヌルヌルなんざバックレよーって3人で言ったべ!?」

 

村松「いやでもヌルヌルすんのとヌルヌルしないじゃ大違い…」

 

寺坂「ヌルヌルうるせー!!」

 

うん……なんの事か分かってるからいいんだけどさ。

知らない人聞いたら卑猥な話してるって思われそう…。

 

そんなことを考えているうちに寺坂は村松を木に叩きつけ、教室へと戻ってしまった。

 

寺坂「成績欲しさに日和やがって…裏切りモンが!」

 

村松「……!」

 

 

新「………村松。大丈夫か?」

 

村松「お、おう…新か。ったく寺坂のやつ…」

 

新「何があそこまで気に食わないのかね…」

 

村松「さぁな。正直俺はもうあいつに付き合うのは飽きてきたよ」

 

寺坂も…平和にやれればいいんだけどな。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《友 side》

 

吉田「──てなわけで…寺坂は未だに気に入ってないんだよ。あのタコのこと」

 

友「寺坂も…皆と平和に出来りゃいいんだけど」

 

吉田「どーだろうな。俺らが何度行っても聞かねーよあいつ」

 

殺「吉田君!」バシュ

 

吉田「うおっ…!?びっくりしたな…って!そのバイク…!マジかよ殺せんせー!すげー!まるで本物じゃねーか!!」

 

殺「この前君が雑誌で見てたやつです。丁度プールの廃材があったんで作ってみました!」

 

殺せんせーが現れたと思ったら、木製のバイクに乗っている。服装もレーサーの服装してるし…。

 

寺坂「……何してんだよ吉田」ガララ

 

このタイミングで帰ってきた…。

 

吉田「あ…寺坂…。い、いやぁ…この前こいつとバイクの話で盛り上がっちまってよ。うちの学校こーいうの興味ある奴いねーから……」

 

殺「ヌルフフフ。先生は大人な上に漢字の漢と書いて漢の中の漢。この手の趣味も一通りかじってます!しかもこのバイク、最高時速300km出るんですって!先生一度本物に乗ってみたいモンです」

 

吉田「アホか。抱きかかえて飛んだ方が速えだろ!」

 

なんだ。寺坂以外は割と殺せんせーやクラスに馴染めて来てるじゃないか。

 

なんなら今の吉田、寺坂といる時より楽しそうだ。

 

なんて思ってたら、寺坂が足で先生の手作りバイクを蹴り飛ばした。

 

殺「にゅやーーっ!?」

 

吉田「……なっ!?何てことすんだよ寺坂!」

 

中村「謝ってやんなよ!大人な上に漢字の漢と書いて漢の中の漢の殺せんせー泣いてるよ!?」

 

 

寺坂「…てめーらブンブンうるせぇな…虫みてーに駆除してやるよ!」

 

寺坂は自分の机から何かを取り出し、それを床に叩きつけた。

叩きつけられた物からは煙のようなものが出てきた。

 

不破「うわぁっ!」

 

三村「な、何だコレ!」

 

友「殺虫剤…!?」

 

 

殺「寺坂君!ヤンチャするにも限度ってものが…」

 

寺坂「触んじゃねーよモンスター。気持ちわりーんだよ。テメーも、モンスターに操られて仲良しこよしのE組(てめーら)も」

 

一同「………!」

 

 

カルマ「何がそんなに嫌なのかねぇ…。気に入らないなら殺せばいいじゃん。折角それが許可されてる教室なのに」

 

寺坂「…何だカルマ…テメー俺にケンカ売ってんのか?上等だよ……大体テメーは最初から…ッ!」

 

カルマ「ダメだってば寺坂…ケンカするなら口より先に手ェ出さなきゃ」

 

寺坂がカルマに近づき、カルマは話してる途中の寺坂の顔を強く掴んだ。

 

寺坂「…放せ!くだらねー!」

 

寺坂はそう言い残し、教室から出ていってしまった。

 

前原「なんなんだアイツ…!」

 

磯貝「一緒に平和にやれないもんかな……」

 

 

 

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