お久しぶりです!テスト終わったので戻ってきました!
《友 side》
不破「おはよ!友君!」
友「……えっと…なんで家まで…?」
俺の過去を話した翌日、
登校しようとしたときにインターホンが鳴った。
ドアを開けると、そこには不破が立っていた。
不破「ほら早く!行く準備!」
友「あっ…はーい」
これは多分話が通用しない。
仕方なくカバンを持って行くことにした。
あと数分くらいゲームしてから行こうとしたのになぁ。
不破「そういえば新君は?」
友「渚と杉野が連れていった。俺はまだゲームしたかったから一緒に行かなかったけど」
不破「……まさか私が来た時もまだゲームしたかったのにな〜……なんて考えてたんじゃ…」
友「イヤソンナコトナイデスヨ?」
不破から目線を逸らすと、参考書を読みながら登校する本校舎の生徒が目についた。
友「本校舎の連中は大変だねぇ…。登校中も勉強とは」
不破「でも、私達も勉強しないと…。そろそろ期末試験なんだから」
友「俺らどっちも数学苦手だからな……土方さんにでも教えて貰おうかな…スパルタだけど頭いいし…」
不破「私数学もだけど、社会もな…。歴史は好きなんだけど得意ってわけじゃないから……」
友「歴史なら俺が教えてあげるよ。暗記系は得意だし」
不破「本当!?」
そんな話をしていると、E組の裏山の入口前まで来ていた。すると、本校舎の連中と同じく勉強をしながら歩く生徒が俺らの横を通り過ぎた。
友「お、竹林じゃん。お前も勉強しながら登校してんだ」
竹林「友と不破さんか。当然、期末では…中間より良い点数を目標にしているからね」
ここ、椚ヶ丘中学校では成績が全て。
E組を誰に恥じる事も無いクラスにする─。
そう目論む殺せんせーにとってこの期末は、
一学期の総仕上げ。決戦の場である。
中村「やっほ〜。今日もラブラブだね〜」
不破「な、中村さん…!///」
友「程々にしろよ?不破困ってるんだから」
中村(赤面してる不破ちゃん見て楽しんでる癖に…)
友「ん?」
中村「なーんでも」
昨日あんなしんみりとした話をしてしまったが、
あの後皆に、『明日以降、気を使わずにいつも通りで接してくれ』って言っておいた。
変な気を使われたくないから言ったんだけど……
早速いじってきたよこいつ…。
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殺「ヌルフフフ…。皆さん、一学期の間に基礎がガッチリ出来てきました。この分なら期末の成績はジャンプアップが期待できます」
中間の時と同じく殺せんせーは分身しながら勉強を教えてくれている。
渚「ねえ殺せんせー。また今回も全員50位以内を目標にするの?」
殺「いいえ。先生、あの時は総合点ばかり気にしていました。生徒それぞれに合うような目標を立てるべきです。そこで今回は、この暗殺教室にピッタリの目標を設定しました!」
暗殺教室に…ピッタリな目標……?
寺坂「………」
殺「だ、大丈夫!寺坂君にもチャンスかまある目標ですから!」
寺坂「……」イラッ
その気遣い逆にイラつかせるだけだから殺せんせー。
殺「さて。前にシロさんが言った通り…。先生は触手を失うと動きが落ちます。試しに1本減らしてみましょう」パン ブチュッ
そう言って殺せんせーは自分の足を銃で撃ち抜いた。
殺「ご覧なさい。全ての分身が維持しきれずに子供の分身が混ざってしまった」
殺せんせーの言う通り、分身の中に少し等身の低い殺せんせーが混ざっていた。
分身ってそういう減り方するものだっけ!?
殺「更にもう一本!」パン ブチュッ
殺せんせーは2本目の触手を破壊した。
殺「ご覧なさい…。子供分身が更に増え、親分身が家計のやりくりに苦しんでいます」
なんか切ない話になってきたぞ……。
殺「もう1本へらすと、父親分身が蒸発しました。母親分身は女手ひとつで子を養わなくてはいけません」
一同「重いわ!!!」
殺「色々と試してみた結果、触手1本につき先生が失う運動能力は、ざっと20%!……そこでテストについて本題です。前回は総合点で評価しましたが、今回は皆さんの最も得意な教科も評価に入れます。教科ごとに学年1位を取ったものには……答案の返却時、触手を1本破壊する権利をあげましょう」
一同「!!」
何だと……!暗殺のチャンスじゃないか…!!
殺「チャンスの大きさがわかりましたね総合と5教科全てでそれぞれ誰かがトップを取れば、6本もの触手を破壊出来ます。…これが暗殺教室の期末テストです。賞金百億に近づけるかどうかは、皆さんの成績次第なのです!」
この先生は…やる気にさせるのが本当に上手い!
不破「凄いこと言い出したね殺せんせー……」
友「ああ…。だが、これは最大のチャンスと言っても過言じゃない!俺も…社会ならA組と張り合えるくらいの成績あるからな!」
不破「そうだね!一教科限定なら上位ランカーは結構いるから、皆もかなり本気でトップを狙ってる…!」
友「ああ。あと心配なのは……理事長の妨害だな…」
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《新 side》
新「渚、ここ間違ってるぞ。ここは先にこうしてから……」
渚「あ、そっか…。ありがとう新君」
新「俺はこれでも元A組だしな。頑張らないと!」
すると、杉野の携帯から着信音がした。
杉野「…ん?進藤から電話だ…。おうどうした?」
進藤『ああ。球技大会では世話になったな!高校で借りを返すとお前に言ったが、俺と違ってお前はまともに進学出来るのか心配になってな』
杉野「はは……。相変わらずの上から目線で…」
進藤『……というのもな。今会議室に…A組が集まってる。自主勉強会を開いているんだそうだ。音頭を取るメンバーは、“五英傑”と言われる天才達だ。
中間テスト総合2位!!他を圧倒するマスコミ志望の社会知識!放送部部長!『荒木鉄平』!!
中間テスト総合3位!!人文系コンクールを総ナメにした鋭利な詩人!生徒会書記!『榊原蓮』!!
中間テスト総合5位!!4位を奪った赤羽への雪辱に燃える暗記の鬼!生物部部長!『小山夏彦』!!
中間テスト総合6位!!性格はともかく、語学力は本物だ!生徒会議長!『瀬尾智也』!!』
杉野「……え、えっと…そのナレーションお前がやってんの?」
進藤『あ、うん。1回やってみたかったんだ。こういうの……』
なんでいきなりプロレス選手の解説みたいになったんだ……。
進藤『そして…中間テスト1位、全国模試1位……。俺たちの学年で生徒の頂点に君臨するのが…支配者の遺伝子。
生徒会長、『浅野学秀』!あの理事長の…ひとり息子だ』
新「……浅野…」
進藤『人望は厚く、成績はトップ。プライド高いA組の猛者を纏めあげるカリスマ性。彼自身の指導力に加えて、他の4人。全教科パーフェクトな浅野と、各教科のスペシャリスト達。5人合わせて『五英傑』。このままだとトップ50はほぼA組で独占だ…杉野。奴らはお前らE組を本校舎に復帰させないつもりだ』
杉野「……ありがとな。進藤。でも大丈夫。今の俺らは、E組を出ることが目標じゃないんだ。けど、目標のためにはA組に負けないくらいの点数を取らなきゃなんない。見ててくれ。頑張るから」
進藤『…勝手にしろ。E組の頑張りなんて知ったことか』
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放課後、兄貴と不破と3人で話していると、磯貝が声を掛けてきた。
磯貝「友、不破、新。放課後空きなら本校舎の図書館で勉強しないか?」
友「ああ…誘いは嬉しいけど、俺と不破はこれから剣術道場に行くんだ」
磯貝「道場に?」
友「うん。土方さん、ああ見えて数学で学年1位取るほどの人だから。不破と一緒に教わりに行くんだ」
磯貝「そっか…頑張れよ。新は?」
新「俺は空いてるから行くよ〜。磯貝の他には誰が行くの?」
磯貝「さっき渚と茅野と奥田と神崎を誘った。あと一人来れるけど……」
中村「私も行くー!」
後ろから中村が磯貝の肩を叩く。
磯貝「お、中村!よし、じゃあ行くか!」
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俺たち7人は図書館で勉強を始めた。
周りからやや冷ややかな目で見られるが知ったこっちゃない。
荒木「おや?E組の皆さんじゃないか!勿体ない…君達にこの図書室は豚に真珠じゃないのかな?」
E組に話しかけてきたのは、進藤が言っていた五英傑の4人だ。
新「……荒木…瀬尾と小山と榊原まで」
茅野「例の五英傑さんかぁ……」
瀬尾「どけよザコ共。そこ俺らの席だからとっとと帰れ!」
茅野「なっ、何をぅ!?参考書読んでんだから邪魔しないで!」
新「茅野…」
渚「本……」
茅野は参考書を読んでるフリして『世界のプリン』なる本を読んでいたようだ。
何しに来たのお前。
磯貝「ここは俺達がちゃんと予約取った席だぞ」
中村「そーそー。クーラーの中で勉強するなんて久々でチョー天国ぅ〜」
中村…お前も何しに来たんだ。
小山「君たちは本当に記憶力が無いなぁ。この学校じゃE組はA組に逆らえないの!」
奥田「さ…逆らえます!」
奥田…!
小山「何…?」
奥田「私たち、次のテストで全科目で1位取るの狙ってるんです!そしたら大きな顔させませんから!」
小山「…フン!口答えするな!生意気な女だ。オマケにメガネのせいでイモ臭い!なぁ荒木。ギシシシ」
いや小山も荒木もメガネかけてんじゃねーか。
榊原「腐すばかりでは見逃すよ小山…。ご覧。どんな掃き溜めにも鶴がいる」
神崎「……!」
榊原「勿体ない…。学力があれば僕に釣り合う容姿なのに。君、うちに小間使いとして奉公に来ない?」
神崎「い、いえ…あの…」
茅野「…神崎さんってさ」
渚「…うん。とことん男運無いよね」
榊原が神崎に言い寄ってる…。
杉野がこの場にいたら暴れ出してたろうな…。
小山「いや待てよ……。元A組の真弓以外の奴らも、記憶を辿れば……。神崎有希子、中間テスト国語23位。磯貝悠馬、社会14位。中村莉桜、英語11位。奥田愛美、理科17位。なるほど。一概に学力なしとは言いきれないな。一教科だけなら」
小山が奥田の頭をコツコツと叩く。
瀬尾は渚の方へと向かう。
荒木は磯貝の背後へ行き、頭に手を置いた。
荒木「面白い…。じゃあこういうのはどうだろう。俺らA組と君らE組……。5教科でより多く学年トップを取ったクラスが…負けたクラスにどんな事でも命令出来る……ってのは」
………!
瀬尾「ん?急に黙ってビビったか?自信あるのは口だけか?なんならこっちは…『命』賭けてもいいぜ?」
その言葉を聞き、
神崎は榊原の、渚は瀬尾の、磯貝は荒木の、俺と中村は小山の首元に、シャーペンや指等を当てる。
渚「……命は簡単に賭けない方がいいと思うよ」
瀬尾「じょ……上等だよ!受けるんだなこの勝負!」
荒木「死ぬよりキツい命令出してやるからな!」
榊原「逃げるんじゃないぞ!」
逃げてんのはそっちだろ…?
道中のザコ敵みたいに去っていって……。
そして、この図書館の騒動はたちまち全校の知る所となり、この賭けはテストの後の俺たちの暗殺を…大きく左右する事になる。
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《友 side》
友「つ…疲れた……」
不破「…もうダメかも……」
俺と不破は土方さんに数学を教えて貰った…のだが、
友「剣術だけじゃなくて勉強もスパルタだ……」
不破「私にも相当スパルタだったけど…友君に当たりきついなぁ…あの人」
友「まぁ…それだけ愛されてるってことなのかもしれないけどさ……」
実際、教え方はかなり上手い。
重要な部分をきちんと言ってくれるお陰で要点が抑えやすいし、ついでに課題まで出してくる。
期末テスト……俺らE組史上、かつてないほどの勝負になる……!
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今日もずっと期末テスト勉強……だが…
殺「こら!カルマ君!真面目に勉強やりなさい!君なら充分総合トップがねらえるでしょう!」
カルマ「言われなくてもちゃんと取れるよ……あんたの教え方が良いせいでね」
うーん……それにしても余裕持ちすぎじゃないか?
カルマ「けどさぁ殺せんせー……。あんた最近『トップを取れ』って言ってばっかり…。普通の先生みたいに安っぽくてつまらないね」
殺「………」
カルマ「…それよりどーすんの?そのA組が出した条件って……。なーんか裏で企んでる気がするよ?」
岡島「心配ねーよカルマ。このE組がこれ以上失うモンなんてねーよ」
倉橋「勝ったら何でも1つかぁ~。学食の使用権とか欲しいな~」
新「そんなので良いのか……」
殺「ヌルフフフ。それについては先生に考えがあります。さっきこの学校のパンフを見てましたが、とっても欲しいものを見つけました。『これ』をよこせと命令するのはどうでしょう?」
殺せんせーが指さした『これ』……
成績優秀者のみが行ける…あの……!!
殺「君たちは一度どん底を経験しました。だからこそ次は、バチバチのトップ争いも経験して欲しいのです。先生の触手…そして『これ』。ご褒美は充分に揃いました!暗殺者なら、狙ってトップを
それぞれの利害が交錯する期末テスト……!
ある者にとっての勝利は、別の者にとっての敗北!
それぞれが自分にとっての勝利を求め……
やってきた試験当日…!!