真弓兄弟の暗殺教室   作:Ncwe?

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第36話 5教科の時間

《友 side》

 

俺と不破は、本校舎の廊下を歩いている。

E組の試験会場へと向かっているのだ。

 

不破「どう?友君、トップ取れそう?」

 

友「どうだろ……。取れそうなのは社会だけど、浅野はやっぱり強敵だしな…」

 

不破「そうだね……頑張らないと…ん?私たちが一番乗りかな?」

 

友「……いや?誰か座ってるけど……」

 

そこには、ピンクの髪をした女子生徒がいた。

 

友・不破(……誰だ!?)

 

烏間「律役だ」

 

後ろに立っていた烏間先生が教えてくれた。

 

律役て…もうちょっといい人いなかったのかよ…

 

烏間「流石に理事長から人工知能の参加は許されなくてな……ネット授業で律が教えた替え玉を使うことで何とか決着した。…交渉の時の理事長に『大変だなコイツも』という哀れみの目を向けられた俺の気持ちが…君たちにわかるか」

 

友・不破「いやほんと頭が下がります!!」

 

烏間「……律と合わせて俺からも伝えておこう。頑張れよ」

 

友「……はい!」

 

本来なら1人で受けるはずの人だが、色んな人と同じ舞台にいるのを感じる。

 

一緒になって闘う人。

 

敵となって闘う人。

 

野次や応援を飛ばす観客(ギャラリー)

 

これはまるで……

 

 

俺達は殺し屋。おまけに今は…闘技者(グラディエーター)

 

 

闘いのゴングが…今日は鳴る……!!

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《殺せんせー side》

 

テストは良い。

 

一夜漬けで得た知識など、大人になったらほとんど忘れてしまうだろう。

 

それでいい。

 

同じルールの中で、力を磨き、脳みそを広げ、結果を競う…。

 

その結果から得る経験こそが宝物だ。

 

 

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《渚 side》

英語の時間───

 

問スター「グォォオォ!!!」ドガァァン

 

は、速い!!

中間よりずっと…!

 

中高一貫の進学校では…中三から高校の範囲を習い始めることは珍しくない。

 

特にペースが速いのは……うちでは、『英語』『数学』『理科』!

 

けど、学校内での条件は、皆同じだ!!

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《新 side》

 

瀬尾「どいつもこいつもラストの問題で殺られてやがる。…だが俺はお前らとは違ぇ…!親の仕事でLAに1年いた!その時に基本的な会話は充分覚えた…!この問題文の単語や文法その範囲内……!!今更日本の中学レベルでつまずくかよォ!!」

 

【瀬尾の回答:△】

 

瀬尾「……倒れないッ…?嘘だろ…!?満点回答の見本だぞ……!?」

 

余程自分の回答に自信があったのか、【△】という結果に驚きを隠せないようだ。

 

中村「お堅いねぇ……力抜こうぜ優等生!」

 

【中村の回答:◎】

 

中村の回答は文句無しの満点回答だ。

 

瀬尾「い、E組ごときが……!?」

 

中村「多分読んでないっしょ?サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

殺「さすがは名門校…。良い問題を作りますねぇ。問題文が名作小説から引用されている。生徒の読書量や、臨機応変さも採点基準に加える気でしょう。恐らくは、原文に準じた雑で簡潔な口語体で答えなければげんてんになる……。トップ争いではここを満点取るかどうかで大きく違う」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

【渚の回答:◎】

 

【新の回答:◎】

 

渚「やった…!」

 

新「よっし…」

 

 

瀬尾「……しまった!その小説…英語の教師が授業中にさりげなく薦めてきやがった!!」

 

俺らの教師は『先生こういう繊細な反逆に憧れましてねぇ。ぜひ二か国語で読んでください。君たちの年頃ならキュンキュン来るはずです』とかいってしつこく薦めてけどな…。

 

 

中村「外国で良い友達いなかったっしょ瀬尾クン。やたら熱心に本を薦めるタコとかさ」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

理科の時間───

 

小山「そォ〜ら!理科は暗記だッ!記憶野の閃光で敵の鎧を一枚一枚剥いでいく……だが、1番堅い頭の装甲が剥がせない…!ちゃんと暗記したはずだが……ん?」

 

小山が向いた先には、

楽しそうに歩く問スターと奥田がいた。

 

奥田「それでね〜」

 

問スター「わかる〜」

 

 

奥田「本当の理科は暗記だけじゃ楽しくないです。『君が君である理由を理解してるよ』ってちゃんと言葉にして伝えて上げたら、この理科すっごく喜ぶんです」

 

新「流石だな…奥田。でも俺も負けてないぜ」

 

小山が新の方を振り向くと、新も問スターの肩に乗っている。こちらの問スターは新にメロメロになっていた。

 

そして、問スターは自ら装甲を脱いでいった……。

 

奥田(理科にも相手に届く国語力が必要って、最近やっとわかってきました!殺せんせー!)

 

新「…小山も少しは見習えば?同じメガネでも…その奥に宿る理科への情熱は奥田の方が強いと思うよ」

 

 

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《友 side》

社会の時間──

 

荒木「し、しくじったぁ!!今年のアフリカ開発会議はチェックしてたが……首相の会談の回数なんて分かるかよ……!?」

 

どうやら荒木はこの難問でつまづいたようだ。

対して悠馬は……。

 

磯貝「ふー…危なかった。会議の重要度の象徴だし、一応覚えて正解だった……!」

 

友「本当すげぇよな…。悠馬、お前が教えてくれなかったら俺もマークしてなかった……」

 

荒木「…磯貝、真弓友、貴様ら!!社会問題で俺を出し抜くとは……!」

 

磯貝「たまたまだよ……。俺ん家結構な貧乏でさ。アフリカの貧困にちょっと共感して調べてたら…実際に現地に連れてかれて、更に興味が広がっただけで…」

 

友「ホント…あの先生のお陰で色んな場所連れてかれたお陰で助かったよ…」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

国語の時間───

 

春過ぎて 夏きるたらし 白妙の

衣ほすてふ 天の香具山

 

榊原「思った以上にやるようだなE組!顔だけでなく言葉も美しい!…だが!ただ一片の会心の解答でテストの勝敗は決まらない!取りこぼしなく全て制する総合力が必要なのだ!」

 

神崎「……!」

 

榊原(そして…我々は決してトップなど取れやしない。A組(うち)には総合力の怪物がいる…)

 

 

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《学秀 side》

数学の時間──

 

数学か。

 

E組には…赤羽がいたっけ。

 

中間の数学は僕に続いて2位。

 

総合でも4位。

 

E組としては飛び抜けている。

 

あと脅威になりうるのは真弓新…。元A組故に学力が高い。

 

 

だが僕には、数学はもとより全教科死角は無い!

 

クラス対決も頂上対決を圧勝で制し、

E組には父を支配する駒としては働いてもらう!

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《カルマ side》

 

……あーあ。

 

皆…目の色変えちゃってまぁ…。

 

勝つってのはそういうんじゃないんだよね。

 

通常運転でサラっと勝ってこその完全勝利……。

 

正しい勝ち方……。

 

こいつを生贄に、皆に教えてやるよ…。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《友 side》

 

2日間の攻防の末…。

 

全ての戦い(テスト)が幕を下ろした!

 

暗殺、賭け(ギャンブル)

 

全ての結果は〇の数で決まる……!

 

そして3日後……!

 

 

殺「さて皆さん。全教科の採点が届きました…」

 

ついに…結果発表……!!

 

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