真弓兄弟の暗殺教室   作:Ncwe?

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第37話 終業の時間-1学期

《友 side》

 

うちの学校では、学年内順位も答案と一緒に届けられる。

 

テストの行方は一目瞭然だ。

 

 

殺「では発表します…。まずは英語から!E組の1位……

 

 

そして学年でも1位!!『中村莉桜』!!」

 

中村莉桜

英語 100点

学年 1位

 

一同「おおおお!!」

 

中村「どうよ〜♪」

 

中村1位……!早速E組が1点獲得だ!

 

殺「完璧です。君のやる気はムラっ気があるので心配でしたがね」

 

中村「うふふーん。なんせ賞金百億かかってっから。触手1本忘れないでよ?殺せんせー?」

 

殺「勿論です。渚君も健闘ですが、肝心なところでスペルミスを犯す癖が直ってませんね」

 

潮田渚

英語 91点

学年 6位

 

殺「新君も途中文法のミスがありました。それでも大健闘ですよ」

 

新「惜しかった…」

 

渚「うーん…」

 

真弓新

英語 97点

学年 3位

 

 

殺「さてしかし、一教科トップを取ったところで潰せる触手はたった1本。それに、A組との5教科対決もありますから…」

 

浅野学秀

英語 99点

学年 2位

 

瀬尾智也

英語 95点

学年 4位

 

 

 

殺「続いて国語……!E組1位は…『神崎有希子』!…がしかし!学年一位はA組『浅野学秀』…!!神崎さんや友君、新君も大躍進です。充分ですよ」

 

浅野学秀

国語 100点

学年 1位

 

神崎有希子

国語 96点

学年 2位

 

真弓新

国語 95点

学年 3位

 

真弓友・榊原蓮

国語 94点

学年 4位タイ

 

 

前原「…やっぱ点とるな…浅野は」

 

友「漫画版じゃページの場も取ってたな」

 

渚「友君…?」

 

岡島「流石は全国1位…中間よりも遥かに難易度高かったのに」

 

三村「全教科変わらず隙が無い……」

 

杉野「五英傑なんて並べて呼ばれてるけどよ…。結局は浅野1人。あいつを倒せなきゃ学年トップは取れねーんだ……」

 

 

殺「………では続けて返します。社会!E組1位は『磯貝悠馬』!!そして学年では……

 

 

おめでとう!!浅野君を抑えて学年1位!!」

 

磯貝「よっし!!!」

 

殺「友君も惜しかったですが、磯貝君と同じく浅野君の点数を越えている。充分健闘しました」

 

友「うーん…惜しかったな……」

 

磯貝悠馬

社会 97点

学年 1位

 

真弓友

社会 96点

学年 2位

 

浅野学秀

社会 95位

学年 3位

 

 

不破「これで二勝一敗!」

 

友「さて、次は理科……奥田と新だ!」

 

奥田「……!」

 

新「…」

 

 

殺「理科のE組1位は『奥田愛美』、『真弓新』の2人!!そして………素晴らしい!!学年一位も『奥田愛美』、『真弓新』!!」

 

一同「おおおお!!」

 

奥田愛美・真弓新

理科 98点

学年 1位タイ

 

浅野学秀

理科 97点

学年 3位

 

友「一教科で2人トップだ!」

 

不破「これで3勝1敗!!」

 

三村「数学の結果を待たずしてE組がA組に勝ち越し決定!」

 

前原「いい仕事したな!奥田!新!触手1本ずつ、お前らのモンだ!」

 

木村「てことは賭けの賞品の『あれ』もイタダキだな!」

 

倉橋「楽しみ〜!」

 

英語、社会、理科で学年トップを取り、計4名が触手を破壊する権利を得た。

 

しかし、この教室内に、総合トップを狙えると言われていた『赤羽業』はいなかった…。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

3-A教室─

 

小山「E組とクラス対決で負けるなんて…こんな屈辱あるか?」

 

荒木「いいじゃないか小山。お前はある意味標的に勝てたんだから」

 

小山「…ああ。俺から総合4位を奪った奴へのリベンジな。でも…あいつ、勝手に自滅してんだもん。勝負するまでも無いわ。あんな雑魚」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

E組裏山─

 

カルマ「………!」

 

赤羽業

数学 85点

学年 10位

総合 469点

学年 13位

 

殺「…流石にA組は強い。5教科総合は6位まで独占。E組の総合は新君の7位が最高でした。当然の結果です。A組の皆も負けず劣らず勉強をした。テストの難易度も上がっていた」

 

浅野学秀

数学 100点

学年 1位

総合 491点

学年 1位

 

カルマ「………何が言いたいの?」

 

殺「恥ずかしいですね〜!『余裕で勝つ俺カッコいい』とか思ったでしょ」

 

カルマ「………ッ!!///」

 

 

殺「先生の触手を破壊する権利を得たのは、中村さん、磯貝君、奥田さん、新君の4名。暗殺においても、賭けにおいても、君は今回何の戦力にもなれなかった。分かりましたか?殺るべき時に殺るべき事を殺れない者は……暗殺(この)教室では存在感を無くして行く。刃を研ぐのを怠った君は暗殺者じゃない。錆びた刃を自慢気に掲げた、ただの『ガキ』です」

 

カルマ「……チッ…」

 

 

烏間「……おい。いいのかあそこまで言って」

 

殺「ご心配なく。立ち直りが早い方向に挫折させました。彼は多くの才能に恵まれている。だが力有る者はえてして未熟者です。本気でなくても勝ち続けてしまうために、本当の勝負を知らずに育つ危険がある…。

 

大きな才能は、負ける悔しさを早めに知れば大きく伸びます。テストとは、勝敗の意味を、強弱の意味を、正しく教えるチャンスなのです」

 

 

 

 

 

 

殺(成功と挫折を今一杯に吸い込みなさい生徒達よ!!勝つとは何か。負けるとは何か。力の意味を…今!!───私が、最後まで気付けなかった…とても大事な事だから)

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

カルマと殺せんせーが戻ってきた。

 

殺せんせーに何か言われたのか、カルマは少し苛立っているように見える。

 

殺「さて皆さん素晴らしい成績でした。5教科プラス総合の6つの中、皆さんが取れたトップは英語、社会、理科の3つ。そのうち理科は2人がトップを取ったので、破壊出来る触手は4本。ではトップの4人はご自由にどうぞ」

 

殺ぬ(ま。4本くらいなら失っても余裕でしょう…。6本は流石にヤバかったですが…)

 

 

殺せんせーが話している途中、寺坂組4人が立ち上がり前へと向かう。

何するつもりだ?

 

寺坂「おい待てよタコ。5教科のトップは4人じゃねーぞ」

 

殺「?…4人ですよ寺坂君。国、英、社、理、数、全て合わせて……」

 

寺坂「はぁ?アホ抜かせ。5教科っつったら国、英、社、理……あと家だろ」

 

寺坂竜馬

吉田大成

村松拓哉

狭間綺羅々

家庭科 100点

学年 1位

 

す、すげぇ…!

家庭科で100点とか…!

料理得意な新でも80点なのに…!

 

殺「か、家庭科ぁぁぁ!?ちょ待って!?家庭科のテストなんて『ついで』でしょ!?『こんなの』だけ何本気で100点取ってるんです君たちは!?」

 

寺坂「だーれもどの5教科とは言ってねーよな」

 

狭間「ククク…クラス全員でやりゃ良かった。この作戦」

 

 

千葉「言ったれカルマ」

 

カルマ「………。『ついで』とか『こんなの』とか…家庭科さんに失礼じゃね?殺せんせー?5教科の中じゃ最強と言われる家庭科さんにさ?」

 

……本当カルマは煽るのが上手いな。

よし。俺ものっかってやろう。

 

友「そーだぜ先生!約束守れよ!」

 

菅谷「1番重要な家庭科さんで4人がトップ!」

 

倉橋「合計触手8ほ〜ん♪」

 

殺(は、8本!?!?ひぃぃぃぃ!!!)

 

磯貝「それと殺せんせー。これは皆で相談したんですが、この暗殺に…今回の賭けの『戦利品』も使わせてもらいます」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

期末の後は、ほどなく一学期の終業式。

 

けど俺達には、やるべきことが残っている。

 

 

浅野「…………」

 

寺坂「お、やっと来たぜ。生徒会長サマがよ」

 

浅野「…何か用かな。式の準備でE組に構う暇なんて無いけど」

 

寺坂「おーう。待て待て。何か忘れてんじゃねーのか?」

 

磯貝「浅野。賭けてたよな。5教科トップを多く取ったクラスが1つ要求出来るって。要求はさっきメールで送信したけど…あれで構わないな?」

 

瀬尾「くっ…」

 

おーおー。悔しそうな顔してるねぇ!

 

寺坂「5教科の賭けを持ち出したのはてめーらだ。まさか今更冗談とか言わねーよな?なんならよ。5教科の中に家庭科とか入れてもいいぜ。それでも勝つけどなヘヘッ」

 

寺坂…。今回ばかりは、お前らに感謝だな。

 

家庭科は受験に使わないから重要度が低く、問題も教科の担任の好みで自由に出題する。

 

そうなると、殺せんせーの授業しか受けていないから圧倒的に不利なはず。家庭科で満点なんて、5教科トップよりも難しいだろう。

 

そんな中、4人も1位を取るとはな…!

全く…。ようやく暗殺教室に馴染んできたって感じがするな。

 

磯貝「カルマ。珍しいな。お前が全校集会来るなんて」

 

カルマ「だってさ、今フケると逃げてるみたいでなんか嫌だし」

 

 

倉橋「………」

 

中村「………」

 

にせ律「…………」

 

菅谷「……烏間先生!隣のにせ律が気になって式に集中出来ないっすよ!」コソコソ

 

烏間「堪えてくれ…。律が機械だとバレないために必要な工作だ…。直属の上司の娘さんでな。口は堅いし詮索もしない。律の授業で成績が上がったと上司もご機嫌だ」コソコソ

 

菅谷「俺、テスト中からずっと隣だし、集中出来ずにクラス最下位になっちまった…」

 

烏間(クラスでは最下位でも、学年で見れば中位の成績。ドン尻からよくここまで育てたもんだ…)

 

 

終業式はつつがなく進む。

 

いつものE組いじりもウケが悪い。

 

悪い見本(エンド)がトップ争いをしてしまったから。

 

今日ここに殺せんせーはいないけど…

俺達は前を向いて立っていられた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

殺「夏休みのしおり。1人1冊です」

 

前原「出たよ……。恒例過剰しおり」

 

友「アコーディオンみたいだなこれ……」

 

殺「これでも足りないくらいです。夏の誘惑は枚挙に遑がありませんから」

 

にしてもページ数多すぎだろ!

読んでるうちに夏休み終わるわ!!

 

殺「さて、これより夏休みに入るわけですが、皆さんにはメインイベントがありますねえ」

 

中村「あー。賭けで奪った『これ』のことね」

 

殺「本来は成績優秀クラス。つまりA組に与えられるはずだった特典ですが、今回の期末はトップ50のほとんどをA組とE組で独占している。君たちにだってもらう資格はあります。

 

 

夏休み!!椚ヶ丘中学校特別夏期講習!!沖縄離島リゾート2泊3日!!」

 

不破「そういえば友君、沖縄大丈夫なの?海だけど…」

 

友「うーん…。正直不安だけど、皆がいるから安心かな。それに水は殺せんせーの現状分かる範囲での最大の弱点でもあるんだ。何とか水に触れずに、暗殺に貢献するさ」

 

 

殺「……君たちの希望だと、触手を破壊する権利は教室(ここ)で使わず、この離島の合宿中に行使するという事でしたね。触手8本の大ハンデでも満足せず…。四方を先生の苦手な水で囲まれたこの島も使い、万全に…貪欲に命を狙う…………。正直に認めましょう。君たちは侮れない生徒になった」

 

一同「……!」

 

殺「親御さんに見せる通知表は先程渡しました。これは、標的(先生)から暗殺者(あなた達)への通知表です」ブワッ

 

教室いっぱいの二重丸。

 

標的(ターゲット)からのこの3ヶ月の嬉しい評価だ。

 

 

殺「一学期で培った基礎を存分に活かし、夏休みも沢山遊び!沢山学び!そして沢山殺しましょう!

 

 

暗殺教室!基礎の一学期!これにて、終業!!」

 

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