《友 side》
うちの学校では、学年内順位も答案と一緒に届けられる。
テストの行方は一目瞭然だ。
殺「では発表します…。まずは英語から!E組の1位……
そして学年でも1位!!『中村莉桜』!!」
中村莉桜
英語 100点
学年 1位
一同「おおおお!!」
中村「どうよ〜♪」
中村1位……!早速E組が1点獲得だ!
殺「完璧です。君のやる気はムラっ気があるので心配でしたがね」
中村「うふふーん。なんせ賞金百億かかってっから。触手1本忘れないでよ?殺せんせー?」
殺「勿論です。渚君も健闘ですが、肝心なところでスペルミスを犯す癖が直ってませんね」
潮田渚
英語 91点
学年 6位
殺「新君も途中文法のミスがありました。それでも大健闘ですよ」
新「惜しかった…」
渚「うーん…」
真弓新
英語 97点
学年 3位
殺「さてしかし、一教科トップを取ったところで潰せる触手はたった1本。それに、A組との5教科対決もありますから…」
浅野学秀
英語 99点
学年 2位
瀬尾智也
英語 95点
学年 4位
殺「続いて国語……!E組1位は…『神崎有希子』!…がしかし!学年一位はA組『浅野学秀』…!!神崎さんや友君、新君も大躍進です。充分ですよ」
浅野学秀
国語 100点
学年 1位
神崎有希子
国語 96点
学年 2位
真弓新
国語 95点
学年 3位
真弓友・榊原蓮
国語 94点
学年 4位タイ
前原「…やっぱ点とるな…浅野は」
友「漫画版じゃページの場も取ってたな」
渚「友君…?」
岡島「流石は全国1位…中間よりも遥かに難易度高かったのに」
三村「全教科変わらず隙が無い……」
杉野「五英傑なんて並べて呼ばれてるけどよ…。結局は浅野1人。あいつを倒せなきゃ学年トップは取れねーんだ……」
殺「………では続けて返します。社会!E組1位は『磯貝悠馬』!!そして学年では……
おめでとう!!浅野君を抑えて学年1位!!」
磯貝「よっし!!!」
殺「友君も惜しかったですが、磯貝君と同じく浅野君の点数を越えている。充分健闘しました」
友「うーん…惜しかったな……」
磯貝悠馬
社会 97点
学年 1位
真弓友
社会 96点
学年 2位
浅野学秀
社会 95位
学年 3位
不破「これで二勝一敗!」
友「さて、次は理科……奥田と新だ!」
奥田「……!」
新「…」
殺「理科のE組1位は『奥田愛美』、『真弓新』の2人!!そして………素晴らしい!!学年一位も『奥田愛美』、『真弓新』!!」
一同「おおおお!!」
奥田愛美・真弓新
理科 98点
学年 1位タイ
浅野学秀
理科 97点
学年 3位
友「一教科で2人トップだ!」
不破「これで3勝1敗!!」
三村「数学の結果を待たずしてE組がA組に勝ち越し決定!」
前原「いい仕事したな!奥田!新!触手1本ずつ、お前らのモンだ!」
木村「てことは賭けの賞品の『あれ』もイタダキだな!」
倉橋「楽しみ〜!」
英語、社会、理科で学年トップを取り、計4名が触手を破壊する権利を得た。
しかし、この教室内に、総合トップを狙えると言われていた『赤羽業』はいなかった…。
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3-A教室─
小山「E組とクラス対決で負けるなんて…こんな屈辱あるか?」
荒木「いいじゃないか小山。お前はある意味標的に勝てたんだから」
小山「…ああ。俺から総合4位を奪った奴へのリベンジな。でも…あいつ、勝手に自滅してんだもん。勝負するまでも無いわ。あんな雑魚」
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E組裏山─
カルマ「………!」
赤羽業
数学 85点
学年 10位
総合 469点
学年 13位
殺「…流石にA組は強い。5教科総合は6位まで独占。E組の総合は新君の7位が最高でした。当然の結果です。A組の皆も負けず劣らず勉強をした。テストの難易度も上がっていた」
浅野学秀
数学 100点
学年 1位
総合 491点
学年 1位
カルマ「………何が言いたいの?」
殺「恥ずかしいですね〜!『余裕で勝つ俺カッコいい』とか思ったでしょ」
カルマ「………ッ!!///」
殺「先生の触手を破壊する権利を得たのは、中村さん、磯貝君、奥田さん、新君の4名。暗殺においても、賭けにおいても、君は今回何の戦力にもなれなかった。分かりましたか?殺るべき時に殺るべき事を殺れない者は……
カルマ「……チッ…」
烏間「……おい。いいのかあそこまで言って」
殺「ご心配なく。立ち直りが早い方向に挫折させました。彼は多くの才能に恵まれている。だが力有る者はえてして未熟者です。本気でなくても勝ち続けてしまうために、本当の勝負を知らずに育つ危険がある…。
大きな才能は、負ける悔しさを早めに知れば大きく伸びます。テストとは、勝敗の意味を、強弱の意味を、正しく教えるチャンスなのです」
殺(成功と挫折を今一杯に吸い込みなさい生徒達よ!!勝つとは何か。負けるとは何か。力の意味を…今!!───私が、最後まで気付けなかった…とても大事な事だから)
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カルマと殺せんせーが戻ってきた。
殺せんせーに何か言われたのか、カルマは少し苛立っているように見える。
殺「さて皆さん素晴らしい成績でした。5教科プラス総合の6つの中、皆さんが取れたトップは英語、社会、理科の3つ。そのうち理科は2人がトップを取ったので、破壊出来る触手は4本。ではトップの4人はご自由にどうぞ」
殺ぬ(ま。4本くらいなら失っても余裕でしょう…。6本は流石にヤバかったですが…)
殺せんせーが話している途中、寺坂組4人が立ち上がり前へと向かう。
何するつもりだ?
寺坂「おい待てよタコ。5教科のトップは4人じゃねーぞ」
殺「?…4人ですよ寺坂君。国、英、社、理、数、全て合わせて……」
寺坂「はぁ?アホ抜かせ。5教科っつったら国、英、社、理……あと家だろ」
寺坂竜馬
吉田大成
村松拓哉
狭間綺羅々
家庭科 100点
学年 1位
す、すげぇ…!
家庭科で100点とか…!
料理得意な新でも80点なのに…!
殺「か、家庭科ぁぁぁ!?ちょ待って!?家庭科のテストなんて『ついで』でしょ!?『こんなの』だけ何本気で100点取ってるんです君たちは!?」
寺坂「だーれもどの5教科とは言ってねーよな」
狭間「ククク…クラス全員でやりゃ良かった。この作戦」
千葉「言ったれカルマ」
カルマ「………。『ついで』とか『こんなの』とか…家庭科さんに失礼じゃね?殺せんせー?5教科の中じゃ最強と言われる家庭科さんにさ?」
……本当カルマは煽るのが上手いな。
よし。俺ものっかってやろう。
友「そーだぜ先生!約束守れよ!」
菅谷「1番重要な家庭科さんで4人がトップ!」
倉橋「合計触手8ほ〜ん♪」
殺(は、8本!?!?ひぃぃぃぃ!!!)
磯貝「それと殺せんせー。これは皆で相談したんですが、この暗殺に…今回の賭けの『戦利品』も使わせてもらいます」
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期末の後は、ほどなく一学期の終業式。
けど俺達には、やるべきことが残っている。
浅野「…………」
寺坂「お、やっと来たぜ。生徒会長サマがよ」
浅野「…何か用かな。式の準備でE組に構う暇なんて無いけど」
寺坂「おーう。待て待て。何か忘れてんじゃねーのか?」
磯貝「浅野。賭けてたよな。5教科トップを多く取ったクラスが1つ要求出来るって。要求はさっきメールで送信したけど…あれで構わないな?」
瀬尾「くっ…」
おーおー。悔しそうな顔してるねぇ!
寺坂「5教科の賭けを持ち出したのはてめーらだ。まさか今更冗談とか言わねーよな?なんならよ。5教科の中に家庭科とか入れてもいいぜ。それでも勝つけどなヘヘッ」
寺坂…。今回ばかりは、お前らに感謝だな。
家庭科は受験に使わないから重要度が低く、問題も教科の担任の好みで自由に出題する。
そうなると、殺せんせーの授業しか受けていないから圧倒的に不利なはず。家庭科で満点なんて、5教科トップよりも難しいだろう。
そんな中、4人も1位を取るとはな…!
全く…。ようやく暗殺教室に馴染んできたって感じがするな。
磯貝「カルマ。珍しいな。お前が全校集会来るなんて」
カルマ「だってさ、今フケると逃げてるみたいでなんか嫌だし」
倉橋「………」
中村「………」
にせ律「…………」
菅谷「……烏間先生!隣のにせ律が気になって式に集中出来ないっすよ!」コソコソ
烏間「堪えてくれ…。律が機械だとバレないために必要な工作だ…。直属の上司の娘さんでな。口は堅いし詮索もしない。律の授業で成績が上がったと上司もご機嫌だ」コソコソ
菅谷「俺、テスト中からずっと隣だし、集中出来ずにクラス最下位になっちまった…」
烏間(クラスでは最下位でも、学年で見れば中位の成績。ドン尻からよくここまで育てたもんだ…)
終業式はつつがなく進む。
いつものE組いじりもウケが悪い。
今日ここに殺せんせーはいないけど…
俺達は前を向いて立っていられた。
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殺「夏休みのしおり。1人1冊です」
前原「出たよ……。恒例過剰しおり」
友「アコーディオンみたいだなこれ……」
殺「これでも足りないくらいです。夏の誘惑は枚挙に遑がありませんから」
にしてもページ数多すぎだろ!
読んでるうちに夏休み終わるわ!!
殺「さて、これより夏休みに入るわけですが、皆さんにはメインイベントがありますねえ」
中村「あー。賭けで奪った『これ』のことね」
殺「本来は成績優秀クラス。つまりA組に与えられるはずだった特典ですが、今回の期末はトップ50のほとんどをA組とE組で独占している。君たちにだってもらう資格はあります。
夏休み!!椚ヶ丘中学校特別夏期講習!!沖縄離島リゾート2泊3日!!」
不破「そういえば友君、沖縄大丈夫なの?海だけど…」
友「うーん…。正直不安だけど、皆がいるから安心かな。それに水は殺せんせーの現状分かる範囲での最大の弱点でもあるんだ。何とか水に触れずに、暗殺に貢献するさ」
殺「……君たちの希望だと、触手を破壊する権利は
一同「……!」
殺「親御さんに見せる通知表は先程渡しました。これは、
教室いっぱいの二重丸。
殺「一学期で培った基礎を存分に活かし、夏休みも沢山遊び!沢山学び!そして沢山殺しましょう!
暗殺教室!基礎の一学期!これにて、終業!!」