真弓兄弟の暗殺教室   作:Ncwe?

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第39話 策謀の時間

《友 side》

 

南の島での暗殺旅行が1週間後に迫り、今日はその訓練と計画の詰めに集まった。

 

勝負の8月。殺せんせーの暗殺期限まで残り7ヶ月。

 

流石に、全員に緊張感が走って……。

 

イリーナ「まぁまぁガキ共。汗水流してご苦労な事ねぇ」

 

うん。いたよ早速1名。緊張感の欠片もねぇ奴が。

 

三村「ビッチ先生も訓練しろよ…。射撃やナイフは俺らと大差ないだろーにさ」

 

イリーナ「大人はズルいのよ。あんた達の作戦に乗じて…オイシイとこだけ持ってくわ…」

 

???「ほほう……えらいもんだな…イリーナ」

 

イリーナ「…えっ!?ロ、ロヴロ師匠(センセイ)!?」

 

烏間「夏休みの特別講師で来てもらった。今回の作戦にプロの視点から助言をくれる」

 

あ、原作では大分前に出たけどこの二次小説じゃその話ごとカットされた人だ。

ようやく初登場したんだな。

 

ロヴロ「1日休めば指や腕は殺しを忘れる。落第が嫌ならさっさと着替えろ!」

 

イリーナ「ヘ、ヘイ!喜んで!!」

 

 

三村「ビッチ先生、あの師匠には頭上がらねーなぁ…」

 

菅谷「…ああ。てか、あの人いかにも怖いもん」

 

ロヴロ「それで、殺センセーは今絶対に見てないな?」

 

烏間「ああ。予告通りエベレストで避暑中だ。部下がずっと見張ってるから間違いない」

 

簡単にエベレストに行って涼むな!!

 

ロヴロ「ならば良し。作戦の機密保持こそ暗殺の要だ」

 

岡野「ロヴロさんって殺し屋の斡旋業者なんですよね。今回の暗殺にも誰かを…?」

 

ロヴロ「いいや。今回はプロは送らん。…というより、送れんのだ。殺センセーは臭いに敏感…。特に君たち以外の部外者の臭いを嗅ぎ分ける。君たちの知らない所でプロの殺し屋を随分送り、誰もが悉く失敗してきたが…その際、プロ特有の強い殺気を臭いごと覚えられ…2回目からは教室にすら辿り着かせてもらえない。

つまり、1度使った殺し屋は2度使うのは難しい上……困った事も重なってな」

 

友「困った事……?」

 

ロヴロ「残りの手持ちで有望だった殺し屋数名が……何故か連絡がつかなくなった」

 

突然……!?

何人もの殺し屋が暗殺に失敗してる殺せんせーに怖気付いた…とか?

 

ロヴロ「という訳で…今現在斡旋できる暗殺者は0だ。慣れ親しんだ君たちに殺してもらうのが一番だろう」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ロヴロ「………先に約束の8本の触手を破壊し、間髪入れずクラス全員で攻撃して奴を仕留める………。それはわかるが、この1番最初の『精神攻撃』と言うのは何だ?」

 

渚「まず動揺させて動きを落とすんです。殺気を伴わない攻撃には、殺せんせー脆いとこありますから」

 

前原「この前さ……殺せんせーエロ本拾い読みしてたんすよ『クラスの皆さんには絶対に内緒ですよ』ってアイス1本配られたけど……。今どきアイスで口止めできるわけねーだろ!!」

 

寺坂・吉田・村松・狭間「クラス全員で散々にいびってやるぜ!!」

 

渚「他にもゆするネタはいくつか確保してますから、まずはこれを使って追い込みます」

 

ロヴロ「残酷な暗殺法だ」

 

……同感です。

 

ロヴロ「で、肝心なのはトドメを刺す最後の射撃……。正確なタイミングと精密な狙いが不可欠だが……」

 

烏間「不安か?このE組(クラス)の射撃能力は」

 

ロヴロ「……いいや、逆だ。とくに、あの2人は素晴らしい」

 

ロヴロが『素晴らしい』と評したのは

『千葉龍之介』と『速水凛香』の2人だ。

 

烏間「そうだろう。『千葉龍之介』は空間計算に長けている。遠距離射撃で並ぶ者のない狙撃手(スナイパー)。『速水凛香』は手先の正確さと動体視力のバランスが良く、動く標的を仕留める事に優れた兵士(ソルジャー)……。どちらも主張が強い正確ではなく、結果で語る仕事人タイプだ」

 

ロヴロ「俺の教え子に欲しい位だ…。他の者も良いレベルに纏まっている。短期間でよく見出し育てたものだ。人生の大半を暗殺に費やした者として、この作戦に合格点を与えよう。……彼らなら、充分に可能性がある」

 

 

友「うーん…やっぱ射撃は上手くいかないな…」

 

射撃の訓練が始まってばかりの頃は、ゲームで銃を撃ち慣れてたのもあって割とクラス内でも射撃成績が良かったが、そこから中々上手くならない……。

それでもクラス内上位な方なんだけど…。

 

不破「私も……立て膝だからかな?上手く安定しなくて…」

 

ロヴロ「……君たち」

 

ロヴロさんがこちらに話しかけてきた…

めっちゃ怖い!!

 

友「は、はい……」

 

ロヴロ「…あぐらで撃ってみろ」

 

不破「えっ……」

 

俺と不破はロヴロさんに言われるがままにあぐらで的を撃った。

すると、2人とも先程よりも撃った弾が的の中心に近づいた。

 

ロヴロ「狙いが安定しただろう。人によっては立て膝よりあぐらで撃つのが向いている」

 

不破「は、はい…!」

 

友「さすが本職…!」

 

さっきよりもかなり撃ちやすい…!

 

ふと後ろを見ると、渚がロヴロに質問をしていた。

 

渚「…ロヴロさん。ロヴロさんが知ってる中で……1番優れた殺し屋ってどんな人なんですか?」

 

ロヴロ「………!……興味があるのか?殺し屋の世界に」

 

渚「あ、いや、そういう訳では……」

 

ロヴロ「…そうだな。俺が斡旋する殺し屋の中に『それ』はいない。最高の殺し屋……。そう呼べるのはこの地球上にたった1人。この業界にはよくある事だが……彼の本名は誰も知らない。ただ一言の仇名で呼ばれている……。

 

曰く、『死神』と」

 

渚「………!」

 

最高の殺し屋、『死神』……!!

 

 

ロヴロ「ありふれた仇名だろう?だが、死を扱う我々の業界で、『死神』と言えば唯一絶対奴を指す。神出鬼没、冷酷無比……。夥しい数の屍を積み上げ、『死』そのものと呼ばれるに至った男。君たちがこのまま殺しあぐねているのなら……いつかは奴が姿を現すだろう。ひょっとすると今でも……。じっと機会を窺ってるかもしれないな……」

 

そんな人が…。

 

いよいよ、南の島のチャンスは逃せないな……。

 

 

磯貝「友!」

 

友「ん?…悠馬か。どうした?」

 

磯貝「南の島の暗殺だけど…友には『この』役割を担ってくれないか?」

 

磯貝は暗殺計画書のとあるページを指さした。

 

磯貝「この役割なら水に濡れることはないだろうからな。あと、無理はするなよ?」

 

友「わかってるって。任せとけ!」

 

磯貝「頼んだぞ」

 

皆気遣ってくれている…。あんまり心配かけさせないようにしないとな。

 

正直1位取れなかったのは悔しいけど……この作戦だと1位取った人は確実に濡れることになるから少しホッとしてしまった…。

 

……いや、駄目だ駄目だ。そんな事考えちゃ…。

とにかく今は…目の前の目標!

南の島の暗殺計画………絶対に成功させる!!

 

 

 

 

 

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