真弓兄弟の暗殺教室   作:Ncwe?

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第41話 島の時間

《友 side》

 

今……俺たちE組は、船に乗っている。

 

殺「にゅやぁ……船はヤバい…マジでヤバい……先生、頭の中身が全部まとめて飛び出そうです」

 

殺せんせーは……なんか酔ってる。

 

 

 

そして俺は…

 

友「…………」

 

精神が少し不安定になっている…。

 

こんな小さな船でもフラッシュバックしてしまうとは……。

 

不破「大丈夫?友君」

 

友「…ああ。やっぱ…動く船に乗ると思い出しちゃうみたいだ………」

 

不破「………友君。私たちがついてるから。……力不足かもしれないけど、安心して」

 

友「………ああ。皆のお陰で…少し気が楽になったよ」

 

 

 

倉橋「あ!先生、起きて!見えてきたよ!」

 

新「東京から6時間。先生を殺す場所だ。兄貴、そろそろつくよ」

 

友「……ついに着いたか!」

 

 

一同「島だーーーっ!!!」

 

 

 

 

ウェイター「ようこそ。普久間島リゾートホテルへ。サービスのトロピカルジュースでございます」

 

島へ着くと早速おもてなしが…!

 

ってあれ…?

 

友「俺の分のトロピカルジュース来ないんだけど…」

 

不破「確かに……どうしたんだろう?」

 

友「…まさか数間違えたのか?」

 

不破「さっきのウェイターさん呼ぶ?」

 

友「いや、いいや。また飲む機会あるでしょ」

 

 

三村「いやぁ最高だな!」

 

木村「景色全部が鮮やかで明るいなー!」

 

殺「ホテルから直行でビーチに行けるんですね。様々なレジャーも用意してあるようですねぇ」

 

おい水着美女を凝視するなエロダコ。それでも教師か。

 

 

新「例の暗殺は夕飯の後にやるからさ。まずは遊ぼうぜ殺せんせー!」

 

吉田「修学旅行ん時みたく、班別行動でさ!」

 

殺「ヌルフフフ…。賛成です。よく遊び、よく殺す。それでこそ暗殺教室の夏休みです」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《新 side》

 

1班の磯貝達が殺せんせーの気を引いているうちに、俺ら4班はやるべきことがある。

 

計画書(プラン)通り暗殺が出来るかどうか、綿密に現地をチェックして回る。

 

 

茅野「次はうちの班に来る番だよ!やることやってすぐに着替えないと!」

 

渚・カルマ・杉野・新「おーう!」

 

 

 

 

 

杉野「……で?殺せんせー、そこ変な模様どうしたんだよ」

殺「日焼けしました。グライダーの先端部分だけ影になって」

 

どんな日焼けだよ!

 

神崎「私たちはイルカを見る予定なんですけど…」

 

茅野「船だけど大丈夫?」

 

殺「ご心配なく!水着を持ってます!」

 

 

殺せんせーはそう言って本物の魚のような水着(?)を着て水中へ。

そしてイルカと一緒にジャンプしている。

 

新「…なんだあれ」

杉野「……あれは…水着……なのか?」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《友 side》

 

俺たち2班は狙撃手である千葉ちゃんと速水がいるため、射撃スポットを選ぶことに。

 

航輝と岡島は現在『準備中』だから、俺と創ちゃん、千葉ちゃん、不破、中村、速水の6人で行動中だ。

 

千葉「殺せんせーは?」

 

速水「今は3班と海底洞窟巡りしてる。こっちの様子は絶対に見えないよ」

 

千葉「じゃあ、今なら射撃スポット選び放題だな」

 

速水「サクッと決めちゃいますか」

 

中村「……シブいねあの二人」

 

友「もはや仕事人の風格だな……」

 

不破「中学生の会話内容とは思えない……」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

殺「いやぁ。遊んだ遊んだ。お陰で真っ黒に焼けました」

 

一同「黒すぎだろ!!!」

 

殺せんせーの顔は本当に日焼けなのかわからないレベルで黒かった。

第1話の寺坂の時みたいなド怒りの黒よりも真っ黒だ。

 

歯まで真っ黒に焼けているから表情が読み取れない。

 

磯貝「じゃ殺せんせー。飯のあと暗殺なんで、まずはレストラン行きましょう」

 

殺「はい♪」ルンルン

 

村松「……どれだけ満喫してんだ。あのタコ」

 

寺坂「こちとら楽しむフリして準備すんの大変だったのによ」

 

吉田「ま、今日殺せりゃ明日は何も考えずに楽しめるじゃん」

 

村松「まーな!今回ぐらい気合い入れて殺るとすっか!」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

レストランは大きな船の中にある。

 

正直なとこ言うと…滅茶不安だ…。

 

海の上……動く船……。

 

ヤバい…また………!

 

不破「…友君。無理しないでよ?この作戦言った時…皆を心配させないように『大丈夫』って言ったでしょ?」

 

友「………うん」

 

不破「……友君。…無理だけはしないでね?降りたかったら降りても……」

 

友「…いや。頑張るさ。皆がいるんだ。少しは安心出来るよ。それに、今はまだ殺せんせーもいるしね」

 

そうだ。今の俺には皆が居る。

それだけで、少しは楽になった。

 

 

磯貝「夕飯はこの貸切船上レストランで、夜の海を堪能しながらゆっくり食べましょう」

 

殺「な、なるほどねぇ……。まずはたっぷりと船に酔わせて戦力を削ごうというわけですか。実に正しい!ですが……そう上手くいくでしょうか。暗殺を前に気合いの乗った先生にとって、船酔いなど恐れるに…」

 

一同「だから黒いわ!!!」

 

先生の顔は真っ黒。日焼けだ……。

 

目も口も一切見えない。

 

中村「表情どころか前も後ろもわかんないわ」

 

片岡「ややこしいからなんとかしてよ」

 

……何とかできるのか?

 

殺「ヌルフフフ。お忘れですか皆さん!先生には脱皮がある事を!黒い皮を脱ぎ捨てれば…ほら!元通り!」

 

殺せんせーは脱皮をして日焼けした皮を脱いでいつもの黄色い肌に戻った。

 

不破「あ。月一回の脱皮だ」

 

……ん?そうだよね?それって月一回だよね?

 

 

殺「こんな使い方もあるんですよ。本来は『ヤバい時』の奥の手ですが」

 

友「……その『ヤバい時』って…この後あるんじゃないっすか?」

 

 

殺「………あっ…。……………ああああああ!!!!!!!」

 

 

前原「バッカでー…。暗殺前に自分で戦力減らしてやんの……」

 

片岡「どうして未だにこんなドジ殺せないんだろ……」

 

 

この日のために、夏休みに入って密かに特訓を重ねてきた。

仕込みも万全。

 

今度こそ、殺せんせーにこの刃を届かせる……!

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

殺「にゅやぁ…結局酔った……」

 

前原「さーて殺せんせー。メシのあとはいよいよだ」

 

菅谷「会場はこちら……。このホテルの離れにある水上パーティールーム」

 

磯貝「……ここなら、逃げ場はありません」

 

三村「さ、席につけよ殺せんせー。楽しい暗殺……」

 

岡島「まずは映画鑑賞から始めようぜ」

 

 

 

磯貝「…初めに、三村が編集した動画を見て楽しんで貰い、その後テストで勝った8人が触手を破壊し、それを合図に皆で一斉に暗殺を始める。それでいいですね殺せんせー?」

 

殺「ヌルフフフ。上等です」

 

 

友「セッティングご苦労さん。航輝」

 

三村「頑張ったぜ。皆が楽しんだり飯食ってる間もずっと編集さ」

 

ホント凄いな航輝…。

ついでに岡島もな。

 

殺(……この小屋は周囲を海で囲まれている。壁や窓には対先生物質が仕込まれている可能性もある。脱出はリスクが高い。小屋の中で避けきるしかないようですね……)

 

 

渚「…殺せんせー。まずはボディチェックを。いくら周囲が水とはいえ、あの水着を隠し持ってたら逃げられるしね」

 

殺「入念ですねぇ。そんな野暮はしませんよ」

 

渚は直に先生の体を触っている。

ここで渚が攻撃したところで…殺せんせーは余裕でかわすだろう。

 

でも…。

 

皆で、この作戦なら…。

 

殺れる……!

 

 

殺「準備はいいですか?全力の暗殺を期待してます。君たちの知恵と工夫と本気の努力。それを見るのが、先生の何よりの楽しみですから……。遠慮は無用。ドンと来なさい!」

 

一同「………!」

 

 

新「言われなくとも…始めるぜ。殺せんせー」

 

新はそう言って、小屋の中の電気を消した……。

 

そして、航輝が編集した動画がスタートした。

 

 

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