真弓兄弟の暗殺教室   作:Ncwe?

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遂にここまで来た……!

原作の不破さん活躍シーン……!!!




第43話 伏魔の時間

《友 side》

 

岡野「ほら!早くしないと置いてくよ〜」

 

岡野はひょいひょいと崖を登っていく。

 

木村「やっぱ身軽だな〜岡野は」

 

磯貝「ああ。こういう事やらせたらクラス一だ」

 

木村「それに比べてうちの先生は……」

 

イリーナ「きゃー揺れる!もっと静かに登りなさいよ!」

烏間「……」

 

磯貝「動けるのが3人中1人とは……」

 

ビッチ先生は烏間先生に捕まってるし、殺せんせーは身動き取れないから烏間先生が持ってるし……。

 

 

殺「しかし皆さん見事なバランス感覚ですねぇ…。」

 

烏間「崖登り(クライミング)なら学校の裏山でもさせている。どんな場所でも暗殺を可能にするためには…基礎となる筋力とバランスが不可欠だからな」

 

イリーナ「いいから早く登りなさいよ!掴まる手が疲れてきたわ!!」

 

千葉「つーか、ビッチ先生何でついて来てんだ…?」

 

片岡「留守番とか除け者みたいで嫌なんだって」

 

寺坂「フン。足でまといにならなきゃいいけどな」

 

 

不破「ねぇ友君…。こんなことする人に心当たりとかないの?」

 

友「…あるわけないだろ。俺だって何で名指しされたかわかんないんだよ……」

 

不破「そ、そうだよね……」

 

友「不破。その岩尖ってるから危ない」

 

不破「うわっ…。ホントだ……ありがとう」

 

 

……でも、何故俺は呼ばれたんだろう。

 

一体…何の目的があって…?

 

 

律「この扉の電子ロックは私の命令で開けられます。また、監視カメラも私たちを映さないよう細工出来ます。ですが、ホテルの管理システムは多系統に分かれており、全ての設備を私ひとりで掌握するのは不可能です」

 

烏間「流石に厳重だな。律、侵入ルートの最終確認だ」

 

律「はい。内部マップを表示します。エレベーターを使用するには、フロントが渡す各階ごとの専用ICキーが必要なため、私は使えない。従って、階段を登るしかないのです。その階段もバラバラに配置されており。最上階までは長い距離を歩かなくてはなりません」

 

千葉「テレビ局みたいな構造だな」

 

友「ああ。確かテレビ局は、テロリストに占領されないように複雑な設計になってるんだっけ」

 

菅谷「こりゃあ悪い宿泊客が愛用するわけだ……」

 

 

烏間「行くぞ。時間が無い。状況に応じて指示を出すから見逃すな」

 

烏間先生は扉を開けて中へ入っていく。

俺らも磯貝、寺坂を先頭に中へと続く。

 

そして、侵入して最初の難所のロビー……。

 

ここを通らないと上には行けないけど、警備のチェックが最も厳しい場所。

 

すぐそこに非常階段があるけど……。予想以上に警備が多いな……。

 

俺らが全員が気付かれずに通過するのは無理だろう……。

 

イリーナ「何よ。普通に通ればいいじゃない」

 

…は?

 

菅谷「状況判断もできねーのかよビッチ先生!」

 

木村「あんだけの数の警備の中どうやって…」

 

イリーナ「………。だから、普通によ」

 

え……!?

 

ビッチ先生はワイングラスを片手に歩き出した。

警備の男たちはビッチ先生に見惚れているようだ

 

イリーナ「あっ…。ごめんなさい。部屋のお酒で悪酔いしちゃって…」

 

警備員「…あ!お気になさらずお客様」

 

イリーナ「来週そこでピアノを弾かせて頂く者よ。早入りして観光してたの…。酔い覚ましついでにね…ピアノの調律をチェックしておきたいの。ちょっとだけ弾かせてもらっていいかしら?」

 

警備員「えっと…じゃあフロントに確認を」

 

イリーナ「いいじゃない…。あなた達にも聴いて欲しいの。そして審査して……」

 

警備員「し、審査…?」

 

イリーナ「そう…。私の事よく審査して…ダメなとこがあったら叱って下さい…」

 

そういうとビッチ先生はピアノを弾き始めた。

 

ビッチ先生が凄く綺麗に見える…!

ピアノ…めっちゃ上手い…!

 

殺「『幻想即興曲』ですねぇ。腕前もさる事ながら、魅せ方が実にお見事。色気の見せ方を熟知した暗殺者が…全員を艶やかに使って音を奏でる。まさに『音色』。どんな視線も惹き付けてしまうんでしょう」

 

 

イリーナ「ね。そんな遠くで見てないで…もっと近くで確かめて」

 

ビッチ先生はさらに多くの警備員を惹き付けてくれてる。

 

すると、警備員の人に見えないように手でサインをした。

 

『20分稼いであげる。行きなさい』

 

今のうちに……!

 

 

 

茅野「はぁ…」

 

不破「全員無事にロビーを突破…!」

 

菅谷「すげーやビッチ先生。あの爪でよくやるぜ」

 

磯貝「ああ。ピアノ弾けるなんて一言も」

 

烏間「普段の彼女から甘く見ないことだ。優れた殺し屋ほど万に通じる。彼女クラスになれば、潜入暗殺に役立つ技能ならなんでも身につけている。君らに会話術(コミュニケーション)を教えているのは、世界でも一二を争う色仕掛け(ハニートラップ)の達人なのだ」

 

普段があんなんだから忘れてたけど……ビッチ先生はプロの殺し屋なんだ…!

久しぶりにプロとしてのビッチ先生を見れた気がする。

 

殺「ヌルフフフ。私が動けなくても全く心配ないですねぇ」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一方その頃──

 

杉野「うぐ…悪ぃな。新、竹林、奥田」

 

竹林「とにかく皆発熱が酷い。脳にダメージが行かないように、頭だけは冷やしておこう」

 

奥田「は、はい!」

 

新「大丈夫か?倉橋」

 

倉橋「う…うん。ありがとう…新君」

 

新「ああ。気分悪くなったらすぐに言えよ」

 

奥田「…あ、あの、これだけ強いウイルスなら…この島中に広まってしまうんじゃ…」

 

新「…多分それはない。犯人は兄貴を名指しで指名した。ということは、もし兄貴が感染したら困るはず。だから空気感染ではなく経口感染だろう。飲食物などに混入されていて、兄貴はそれを口にしなかった。もしくはしないように誘導されてたか……」

 

竹林「だから、赤の他人にバシバシ伝染す心配はない。あそこに行った皆にもそう伝えたけど…」

 

奥田(私達(E組)だけを狙って盛られたウイルス……一体、いつどこで…?)

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

烏間「……よし。入口の厳しい警備は抜けられた。ここからは客のフリができる」

 

菅谷「客…って、こんなホテルに中学生の団体客なんているんすか?」

 

烏間「聞いた限り結構いる。芸能人や、金持ち連中のボンボン達だ。王様のように甘やかされて育った彼らは、あどけない顔のうちから悪い遊びに手を染める」

 

殺「そう。だから君たちもそんな輩になったフリで、世の中をナメてる感じで歩いてみましょう」

 

殺せんせー言われた通りにナメてる感じで歩いてみる。

 

寺坂が1番それっぽい。ちなみに俺は持ってきた木刀(勿論袋に入れてるけど)を肩に乗せて周りを睨むように歩いている。……こんなんでいいのだろうか。

 

殺「そうそうその調子!」

 

烏間「この調子…か?あとお前までナメるな」

 

殺「ただし。我々も敵の顔を知りません。敵もまた客のフリで襲って来るかもしれない。充分に警戒して進みましょう」

 

一同「……はい!」

 

この後、何度か他の客にすれ違ったが、一切見向きもしなかった。

トラブルを避けたいのは向こうも同じなのだろう。

 

そして、3階の中広間。

ここから4つ道が別れているため、どこから敵が来てもおかしくない状況だが…。

 

寺坂「なんだ。入ったら楽勝じゃねーか。時間ねーんだからさっさと進もうぜ」

吉田「そーだな!」

 

烏間「お、おい!」

 

寺坂と吉田は早歩きで進んでいく。

すると、向かい側から誰か歩いてくる。

 

こちらに近付くにつれ、段々と顔が見えてくる。

 

………!あの顔は……!

 

友・不破「寺坂(君)!吉田(君)!そいつ危ない!!」

 

寺坂「…あ?」

 

敵と思われる男はポケットから何かを取り出す。

 

烏間先生は急いで寺坂と吉田を自分の後ろへ引き戻すが、『敵』のガスを食らってしまう。

 

毒使い「……なぜわかった?殺気を見せずすれ違いざま殺る…俺の十八番だったんだがな…?」

 

友「だっておじさん。ホテルで最初にサービスドリンク配った人だろ?」

 

一同「……あ!」

 

不破「そんな人が…こんなホテルを歩いてるなんておかしいわ」

 

茅野「じゃあ…こいつが皆に毒を…!?」

 

毒使い「フッ。断定するには証拠が弱いぜ。ドリンクじゃなくても、ウイルスを盛る機会は沢山あるだろ?」

 

友「……皆が感染したウイルスは経口感染……つまり、飲食物に混入されていたもの。竹林と新がそう言ってた」

 

不破「クラス全員が同じ物を口にしたのは……あのドリンクと、船上でのディナーの時だけ」

 

友「だが、ディナーを食べずに映像編集をしていた航輝と岡島も感染したことから……」

 

不破「感染源は昼間のドリンクに絞られる……」

 

友「それに…俺にトロピカルジュースが配られなかったのも…」

 

不破「名指しで要求する予定の友君が感染するのを防ぐため…。従って…!」

 

友・不破「犯人は貴方だ!おじさん君!!」

 

毒使い「……!」

 

 

渚「すごいよ不破さん!友君!」

 

茅野「なんか探偵みたい!」

 

友「普段から少年漫画読んでるとな…」

 

不破「普通じゃない状況が来ても素早く適応出来るのよ!」

 

友・不破「特に探偵物は、マガジン・サンデー共にメガヒット揃い!」

 

渚「ジャンプは!?」

 

友「え?ジャンプの探偵物?この二次小説の作者は買おうかどうか迷ってるみたいだけど、買うといいと思うよ!」

 

不破?「私がひたすら拷問されます…そんな漫画です…」

 

茅野「いやらしいよ!中の人ネタまで使って!」

 

渚「ステマが露骨だよ!もっとマーケティング倫理に配慮して……!」

 

すると、ガタッという音がした。烏間先生が崩れ落ちた……!さっきのガスか!!

 

殺「毒物使い……ですか。しかも実用性に優れている」

 

毒使い「俺特製の室内用ガスだ。一瞬吸えば象すら気絶する。外気に触れればすぐ分解して証拠も残らない……。さて、お前たちに取引の意思が無いことはよーくわかった。交渉決裂。ボスに報告するとするか……んっ…!?」

 

毒使いの男が気付く頃にはもう遅い。

すでに俺らによって全ての退路が絶たれている。

 

片岡「敵と遭遇した場合…」

 

千葉「即座に退路を塞ぎ……」

 

寺坂「連絡を断つ……」

 

磯貝「ですよね?烏間先生」

 

 

烏間「……お前は、我々を見た瞬間に……攻撃せずに報告に帰るべきだったな……」

 

毒使い「フン。まだ喋れるとは驚きだ。だが、所詮他はガキの集まり。お前が死ねば統制が取れずに逃げ出すだろうさ!」

 

毒使いの男はふたたび毒を噴射しようとするが、その前に烏間先生の素早い攻撃をモロに食らって倒れた。

 

毒使い(つ…強え…人間の速さじゃ…ねぇ……。だがな……お前の引率も…ここまで…だ…)

 

毒使いの男が倒れると同時に…烏間先生も倒れてしまった…!

 

一同「烏間先生!!!」

 

 

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