真弓兄弟の暗殺教室   作:Ncwe?

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遂に新たなキャラクター登場!
果たして彼の本心とは……!?


第45話 仇の時間

《友 side》

 

友「あれ?着替えるの早いな渚」

 

渚「う……」

 

磯貝「そのまま行きゃよかったのに。暗殺者が女に化けるのは歴史上でもよくあるぞ」

 

渚「磯貝君まで……!」

 

カルマ「渚君。とるなら早い方が良いらしいよ」

 

渚「とらないよ!大事にするよ!!」

 

烏間「その話は後にしてくれるか……」

 

渚「二度としません……」

 

 

烏間「さて…また広間だが…」

 

寺坂「……ああ。いやがるな…『敵』が」

 

広間の中央に堂々と立っている。後ろを向いているためこちらに気付いてるかわからないが……。

 

???「………15、6と言ったところか。どうやら、私の『お目当て』は来てくれているようだ……」

 

……!!気付かれている…!

 

???「やぁE組の諸君。こんな所まで御苦労。ああ、そんな身構えないで。僕の目的は『先生』じゃないよ…」

 

男は後ろを向いたまま話し続ける。

 

烏間「…お前は、この事件の黒幕に雇われた殺し屋ではないのか……?」

 

???「いや。雇われてるよ。ある条件と引き換えにね」

 

殺「ある条件……?」

 

???「ああ。僕の本当の目的は…君さ。『真弓友』君」

 

………え…俺…!?

 

友「……なんで俺に」

 

???「まだ気付かないのかな……。では、『これ』でどうだろう」

 

男はそういうと、黒い帽子を被った。

 

その姿に…見覚えがあった。

黒の帽子、そして真っ黒な服に、日本刀を鞘に収め腰に着けている。

 

その姿は───

 

『See you. また会える日を楽しみにしてるよ…』

 

友「まさか…あの時の……」

 

???「ようやく思い出してくれたかい?そう…僕は君の両親を殺した男さ…。君にとっての『仇』だよ」

 

友「………ッ!!」

 

???「さて。僕はボスに雇われはしたけれど…正直君らも先生も興味無い。僕の目的は『真弓友』君の殺害さ」

 

友「………は?」

 

こいつ…今なんて…

 

???「僕はね…。真弓家まるごと潰すと言う依頼を受けているんだ…。さぁ…殺し合おうよ。『真弓友』君?」

 

友「ふざけんな…!誰がお前なんかと……!」

 

???「……殺り合ってくれたらここを通してあげるよ。全員ね。あと、ただ互いに殺し合うのはつまらない。何せ君達E組は人を殺す訓練は受けていないだろうからね。だから、友君は僕の日本刀の刃を折ったら勝ち……。そして僕は友君を殺したら勝ち…。こんなルールでどうだい?ああ。勿論、拒否権はないよ?もし拒否したら…クラスメイトまとめて切り刻む。でも、この勝負を受けてくれたらどっちが勝っても他の皆は先へ行かせてあげるよ」

 

……狂ってる。

 

だけど…やらなきゃ。

 

俺は持っていた袋から木刀を取り出した。

 

烏間「友君……!」

 

不破「友君!危険だよ…!こんなの……」

 

友「……大丈夫。絶対勝つからさ…」

 

正直、絶対的な自信はない。

でも……死ぬ訳にはいかない!!

 

 

???「さぁ始めようか。…あ、名前言い忘れてたな。ま、いいや『(トシ)』とでも呼んでくれ。」

 

友「………」

 

俺は木刀を強く握りしめた。

 

歳「それじゃ…殺し合い開始(バトルスタート)だ!!」

 

木刀を強く振った。

が、相手の日本刀によって防がれる。

木刀と日本刀がぶつかり合い、カキンという音が鳴る。

 

相手は白刃…。まともに殺り合えば間違いなく死ぬ。

 

 

でも、中々攻撃することができない。

こちらが刀を振っても、相手の刀に防がれるし、攻撃の手を少し緩めたら向こうが攻めてくる。

なんとか刀と刀をぶつけさせ、相手の刃を折ろうと試すが……そう簡単に折れそうにはない。

 

そりゃそうだ。簡単に折れるような刀なんて無い。

 

だが、これ以上刀がぶつかり合えば…こちらの木刀が折れかねない。

 

俺は強く踏み込み、渾身の一撃を相手の刀にぶつける。

そして、強く押し込む。

刀同士がギリギリと音を立てる。

もっと力を込めれば……!

 

そう思った瞬間、

友「ぐぁっ……!?」

 

俺は蹴り飛ばされた。

 

歳「……。刀以外の攻撃が無しというルールなんて誰も言ってないからね」

 

友「が…あっ…!!」

 

俺は再び蹴られ、数十cmくらい飛ばされてしまう。

 

このままじゃ、立ち上がる前に斬られて……!

 

 

歳「さぁ…トドメを…」

 

不破「ダメっ!!!」

 

顔を上げると…俺の前には不破が両手を広げて立っていた。

 

不破「友君は私が守る…!第三者が介入しちゃダメなんて誰も言ってないでしょ………!」

 

友「……不破…!よせ……」

 

歳「……邪魔しないでくれるかな?お嬢さん。まずは君の首から落としてやろうか…?」

 

 

不破「友君は何度も私のことを守ってくれた…!今度は私が友君を守る……!!」

 

歳「……失せろ」

 

歳はそう言って刀を右から左へと振る。

 

が、不破の体に刀が当たる前に固いものに当たる。

俺の木刀だ。

力を振り絞って……こいつの刀を防いだ。

 

友「……やめろ…。俺の大切な人に…手出すんじゃねぇ……!!」

 

不破「友君……!」

 

友「不破。下がってろ…。危険だから……」

 

不破「…………!」

 

友「……ありがとな。救ってくれて」

 

不破「……友君、頑張って……!」

 

友「…ああ」

 

その後、さっきと同じように刀と刀がぶつかり合う。

 

歳「…そんな攻撃じゃ…!僕の刀にヒビすら付けられないよ!」

 

俺は再び蹴り飛ばされ、壁に激突してしまう。

 

そして歳はそこにすかさず攻撃……。

先程不破にしようとしていたように右から左へ……。

俺の脇腹付近に斬りつけた。

 

 

 

しかし、俺は死ななかった。

なぜなら……

 

歳「……何?」

 

友「…………防具を中に着用しちゃダメなんて……誰が言った…?」

 

服の下に防具を仕込んでいた。木刀と同じ、万が一のために持ってきていたのだ。

 

歳「…フン!こんな防具……刀を強く押し込めばすぐに壊れる……」

 

歳は振り下ろした刀を力強く防具へ押し込み続ける。

 

かなり強い力…奴の言う通り、すぐにでも防具が壊れてしまいそうだ。

 

歳「この防具さえ壊れれば生身……!私の刀がそのままお前の脇腹に食い込む…!」

 

友「ああ。……だから俺は…その刀を壊す…!」

 

歳「何を…木刀程度ではこの刀は壊れないッ!」

 

より一層力が込められ、防具越しでもかなりの痛みが伝わってくる。

 

友「ああそうだ。木刀なんかじゃ傷一つつかねぇ……!だから…木刀なんかよりも、いや…この世で最も固い…そんなレベルのモンでぶっ叩かねぇとな!!」

 

そう言って俺は左手を上げる。

俺の左手には…

 

殺「ヌルフフフ…」

 

完全防御形態の殺せんせー……!

核爆弾の爆発でも傷一つつかない物質なら…確実に!

 

壊れるッ!!

 

 

 

俺は最後の力を振り絞って左手を振り下ろし、歳の刀に殺せんせーを叩きつけた。

 

歳「………!!」

 

奴の刀は…見事にボロボロに折れた。

 

友「これで…俺の勝ちだな……」

 

歳「……………。いつの間に…」

 

友「あんたが防具に注目してた時に…渚にパスして貰ってたんだよ…」

 

歳「…フフッ……負けを認めよう」

 

そう言って、歳はこの場を去ろうとする。

 

 

友「おい待て…!……お前、本当に俺を殺すつもりだったのか…?それにしては挙動がおかしい気がする……。…最後だって、わざわざ防具じゃなくても、生身の首に第二撃を加えれば…」

 

歳「……友クンと戦うのが楽しくてね…。今日限りじゃ勿体ないと多少手加減してしまった。あの後どうするか気になってしまってね……。だが、まさか自分の先生を武器として使うとは。本当に面白い…。また会える日を楽しみにしてるよ…E組の諸君」

 

歳はそのままどこかへ去ってしまった。

 

友「……勝った…のか」

 

そう呟くと、皆が駆け寄ってくる。

 

磯貝「すげぇよ!よく勝てたな!」

 

木村「あんな作戦…よく思いついたよな!」

 

友「はは…たまたま殺せんせーが目に入ってさ。使えるんじゃないかと思っただけだよ」

 

不破「…友君ッ」

 

いきなり不破が抱きついてきた。その眼には涙を浮かべている。

 

不破「……心配させないでよ…」

 

友「…ごめんな。俺は大丈夫だから…。でも、この服…」

 

不破「えっ…?」

 

先程の攻撃で服が切れてしまっている。

剣で斬られたんだから仕方がない。防具が無かったら体まで斬られてただろうし…。

 

友「せっかく不破が選んでくれたやつなのに…破れちゃった。あとで縫わないと…」

 

不破「………私…友君が無事なら…服なんて…」

 

友「何言ってんの。友人に選んでもらった服だ。大切にしないとだろ?……って…おいカルマ!写真撮るな!!」

 

俺は今不破に抱きつかれている状況だ……。

悪魔(カルマ)の大好物じゃないか…!

 

烏間「……さて、喜んでいる時間はない。先へ進もう」

 

烏間先生に言われ、皆歩き出す。

不破もようやく泣き止んだようで、俺から離れ歩き出す。

不破の顔をチラッとだけ見たら凄く赤くなっていた。

まぁ無理もない……。

 

残り時間は少ない…

雇った殺し屋もあと1人、2人程度だろう。

潜入も終盤だ。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

烏間「……律」

 

律「はい。ここからはVIPエリアです。ホテルの者だけに警備を任せず、客が個人で雇った見張りをおけるようです」

 

それで早速上の階段に見張りがいると……

どうしたものか…。

 

寺坂「……俺らを脅してる奴らか無関係かはどーでもいい。倒さなきゃ通れねーのは同じだ」

 

殺「その通り。そして倒すには…君が持っている武器などが最適ですねぇ」

 

寺坂「……透視能力でもあんのかテメーは」

 

烏間「出来るのか?一瞬で2人とも仕留めないと連絡されるぞ」

 

寺坂「任せてくれって…。おい木村、あいつらをちょっとここまで誘い出して来い」

 

木村「俺が?どうやって?」

 

寺坂「知らねーよ」

 

いや無責任すぎんだろ……。

 

カルマ「じゃあこう言ってみ木村……」

 

木村「…!?」

 

カルマのってきたな……。

 

 

 

警備員「……あ?何だボウズ」

 

木村「…あ、あっれェ〜?脳みそ君がいないなァ〜?こいつらは頭の中まで筋肉だし〜………人の形してんじゃねーよ。豚肉共が」

 

警備員「………おい」

 

警備員「待てゴラ」

 

木村(そりゃ怒るわ!!)

 

木村はE組一の瞬足。大の大人でも簡単に追いつけない…。

……てか今の煽り普通にイラつくだろうな…。

 

警備員「ちょ…く…なんだこのガキ!くそ速え!」

 

警備員「てかこいつ、もしかして…」

 

寺坂「今だ吉田!!」

 

吉田「おう!」

 

木村が引き付けた警備員に向かい、寺坂と吉田がタックルする。そして、首に『スタンガン』を当てて、気絶させた。

 

寺坂「ったく…タコに電気を試そうと思って買っといたのによ…こんな形でお披露目とは思わなかったぜ」

 

片岡「買っといたって…高かったでしょ?それ」

 

寺坂「……ん…最近ちょっと臨時収入あったもんでよ」

 

 

 

殺「…いい武器です寺坂君。ですが、その2人の胸元を探ってください。ふくらみから察するに…もっと良い武器が、手に入るはずですよ」

 

寺坂が言われた通りに警備員の懐に手を入れると、そこには……!

 

『本物』の銃……!!

 

 

殺「…そして、千葉君。速水さん。この銃はきみ達が持ちなさい」

 

千葉・速水「……!」

 

殺「烏間先生はまだ…精密な射撃が出来るところまで回復していない。今この中で最も『それ』使えるのは君達2人です」

 

千葉「だ、だからっていきなり……!」

 

殺「ただし!先生は殺すことは許しません」

 

殺せんせーは額(?)に『不殺』という字を出した。

先生…顔に文字出すことも出来んだ…。

 

殺「君達の腕前でそれを使えば、傷つけずに倒す方法は幾らでもあるはずです」

 

千葉(俺らが……本物の銃を…!?)

 

速水(…さっき…エアガンでも失敗したのに…!?)

 

殺「…さて、行きましょう。ホテルの様子を見る限り、敵が大人数で陣取っている気配は無い。雇った殺し屋も残りはせいぜい1人2人!」

 

寺坂「おう!!さっさと行ってブチ殺そうぜ!どんな顔してやがんだ……こんなクソな計画立てるヤツはよ…!」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ガストロ(……味の悪ぃ仕事になってきたぜ。超生物を殺す任務だったはずが、いつの間にかガキ共のお出迎え。ボスの直属の部下は突っ立ってるだけ。この俺様がほとんどパシリ同然だ。くそ不味い。やっぱりうめぇのは銃だけだ……)

 

8F コンサートホール──

 

俺たちはE組が隠れた場所─

 

そこへ、敵と思われる男。

 

銃を口にくわえたやべーのが入ってきた。このまま通り過ぎてくれればいいが…そういう訳にもいかなそうだ。

 

ガストロ「15……いや、16匹か?呼吸も若い。ほとんどが10代半ば。驚いたな。動ける全員で乗り込んできたのか」

 

体を少しも見せていないのに…呼吸で分かるだなんて…!

 

殺し屋の男は後ろの照明を銃で撃つ。かなり凄い音が鳴るが…ここはコンサートホールだ。つまり…

 

ガストロ「このホールは完全防音で、この銃はホンモノだ。おまえら全員撃ち殺すまで誰も助けに来ねぇって事だ。おまえら人殺しの準備なんてしてねーだろ!大人しく降伏してボスに頭下げとけや!」

 

その時、速水が銃を撃った。恐らく奴の持つ銃を狙ったのだろう。しかし…奴には当たらず後ろの照明が壊れた。不味い…速水の場所が割れてしまった!

 

ガストロ(実弾!?しかも今の発砲音は、ボスの手下のM60(ピストル)を奪ったのか!用意してた作戦とは思えない。俺の接近を察知し、急遽奪った銃での迎撃体制を整えたのか……。暗殺の訓練を受けた中学生…か。いーねぇ……)

 

殺し屋はホールの照明を全て点けた。

照明の逆光で見えにくい…!

 

ガストロ「意外と美味ぇ仕事じゃねェか!!」

 

 

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