真弓兄弟の暗殺教室   作:Ncwe?

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今日から1話ずつ投稿にしようと思います。
学業の方が忙しくて中々続きが書けてないので……。


第47話 ××の時間

《友 side》

 

烏間「…ふぅ。大分体が動くようになってきた」

 

そう言いながら、烏間先生は警備をしていた敵の首を締める。

 

烏間「まだ力半分ってところだがな……」

 

友「力半分で既に俺らの倍強いんだけど……」

 

不破「あの人ひとりで入った方が良かったんじゃ…」

 

律「皆さん。最上階部屋のパソコンカメラに侵入しました。上の様子が確認できます」

 

一同「!!」

 

律「最上階エリアは一室貸し切り。確認する限り残るのは……この男ただひとりです」

 

 

友「こいつが…黒幕か」

 

吉田「TVに映ってんの…ウイルスに感染させられた皆じゃねーか……録られてたのか」

 

寺坂「楽しんで見てやがるのが伝わって来やがる……変態野郎が…」

 

 

 

殺「…あのボスについて、分かってきたことがあります」

 

友「分かってきたこと……?」

 

殺「黒幕の彼は殺し屋ではない。殺し屋の使い方を間違えています。恐らく、元々は先生を殺すために雇った殺し屋。ですが先生がこんな姿になり…警戒の必要が薄れたので見張りと防衛に回したのでしょう。……でもそれは殺し屋本来の仕事ではない。彼らの能力はフルに発揮すれば恐るべきものです」

 

 

千葉「確かに。さっきの銃撃戦…あいつ、狙った的は1cmたりとも外さなかった」

 

殺「カルマ君もそう。敵が廊下で見張るのではなく、日常で後ろから忍び寄られたら、あの握力に瞬殺されていたでしょう」

 

カルマ「そりゃね…」

 

殺「友君を狙った男は最初から先生には興味が無かった…。何かしらで利害が一致した…もしくは殺し屋側が黒幕を利用したのでしょう」

 

……『歳』とか言ったっけ。あの殺し屋…。

何となく俺の知っている『あの人』に似てた気がするけど…でも見た感じ大人っぽかったよな……。20代前半くらい…。

『あの人』は高校生だし…。

まさか……

 

いや…今考えるのは辞めておこう…。

 

烏間「………さあ。時間が無い。こいつは我々がエレベーターで来ると思ってるはずだが、交渉期限まで動きが無ければ、流石に警戒を強めるだろう。」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

烏間(最上階へもカードキーが必要だ。窓から侵入も考えていたが、カードは9階の見張りが持っていた。階段ルートの侵入者を…本気では警戒して無かった証拠だ。部屋の中はだだっ広いが遮蔽物が多い。最大限に気配を消せば、かなり近くまで忍び寄れる。やり方は体育の授業で教えたはずだ)

 

俺たちは烏間先生の指示通り、手足を一緒に前に出して歩いた。

 

『ナンバ』

忍者も使うと言われた歩法で、手と足を一緒に前に出すことで、銅を捻ったり軸がぶれる無駄がなくなり、衣擦れや靴の音を抑えられる。

体育の授業で習い、最近の暗殺で皆実践していた。

 

殺(…一刻を争う緊急時なのに…決して焦らず悲観せず…全員が自慢の生徒です。……だからこそ、決して目の前の敵に屈してはいけませんよ)

 

 

…いやがったな。黒幕が。

モニターの方をじっと見ている。俺らには気付いていないだろう。ウイルスに苦しんでる皆を見て楽しんでやがる…!

 

烏間(奴の近くの配線のついたスーツケース。あれが恐らくE組に盛られたウイルスの治療薬だ。配線の仕掛けはプラスチック爆弾の起爆装置。手元にあるのが起爆リモコンで間違いない。……なぜ言いきれるか?──同じ物を作ったことがあるからだ。

 

打ち合わせ通りだ皆。まずは可能な限り接近する。取り押さえる事が出来ればそれがベスト。もし遠い距離で気付かれたら、俺の責任で『本人』を撃つ。今の俺でも腕ぐらいは狙って当てれる。リモコンを取る手を遅らすことは出来るはずだ。それと同時に皆で一斉に襲いかかって拘束する!!)

 

俺たちは指示通りに近付いた。皆それぞれ武器を持って……。俺も木刀をいつでも振れるようにしてある。

 

焦った顔を見せてもらうぜ……!

 

苦しんでる皆の前で謝らせる……!

 

 

 

今…………!!

 

 

 

???「かゆい」

 

 

………え?何で…気付いて…。

 

 

???「思い出すとかゆくなる。でも、そのせいかな。いつも傷口に空気が触れるから……感覚が鋭敏になってるんだ」

 

黒幕の男は大量の起爆リモコンを放り投げた。

 

 

???「言ったろう?元々マッハ20の怪物を殺す準備で来てるんだ。リモコンだって、超スピードで奪われないように予備も作る。うっかり俺が倒れ込んでも押す位のな」

 

聞き覚えがある声だ……。

 

しかも、前よりずっと邪気を孕んで……!

 

 

烏間「……連絡がつかなくなったのは、3人の殺し屋の他に『身内』にもいる。……防衛省の機密費。暗殺に使うはずの金をごっそり抜いて……俺の同僚が姿を消した。……どういうつもりだ。

 

 

 

…鷹岡ァ!!!」

 

 

【第47話 鷹岡の時間】

 

 

……鷹岡明……!

 

あの時の…クソみたいな思い出が蘇る……!!

 

鷹岡「悪い子達だ…。恩師に会うのに裏口から来るなんて……。父ちゃんはそんな子に教えたつもりはないぞ?

仕方ない。夏休みの補習をしてやろう。屋上へ行こうか。愛する生徒に歓迎の用意がしてあるんだ。ついて来てくれるよなァ?おまえらのクラス…俺の慈悲で生かされているんだから…」

 

 

鷹岡はグシャリと笑った。

狂気と憎悪が刻み込まれた顔面で…。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

屋上 ヘリポート

 

烏間「気でも違ったか鷹岡。防衛省から盗んだ金で殺し屋を雇い、生徒達をウイルスで脅すこの凶行…!」

 

鷹岡「おいおい!俺は至極まともだぜ!これは地球が救える計画なんだ。大人しく3人にその賞金首を持って来させりゃ、俺の暗殺計画はスムーズに仕上がったのにな」

 

烏間「なに…?」

 

 

鷹岡「真弓友(疫病神)の方は俺が雇った殺し屋が条件として出てきたから仕方なく名指ししたが…。茅野とか言ったっけ?女の方。そいつを使う予定だった。部屋のバスタブに対先生弾がたっぷり入れてある。そこに賞金首を抱いて入ってもらう。その上からセメントで生き埋めにする…。対先生弾に触れずに元の姿に戻るには…生徒ごと爆裂しなきゃいけない寸法さ…。

 

生徒思いの殺せんせーはそんな酷いことしないだろ…?大人しく溶かされてくれると思ってな……!」

 

 

あ……悪魔……!!

 

 

鷹岡「全員で乗り込んで来たと気付いた瞬間は肝を冷やしたが…やる事は大して変わらない。お前らを何人生かすかは俺の機嫌次第だからなァ…」

 

殺「……許されると思いますか…?そんな真似が…」

 

鷹岡「これでも人道的な方さ…。おまえらが俺にした…非人道的な仕打ちに比べりゃな……!屈辱の目線と!騙し討ちで突きつけられたナイフが…!頭ン中チラつく度にかゆくなって……夜も眠れなくてよォ!!

 

落とした評価は結果で返す…!受けた屈辱はそれ以上の屈辱で返す…!特にィ…潮田渚ァ!!俺の未来を汚したお前は絶対に許さんッ!!」

 

渚「……!!」

 

友「背の低い生徒を要求したのは…渚を狙ってたのか!」

 

吉田「完璧な逆恨みじゃねーか!」

 

カルマ「へぇ…つまり渚君はあんたの恨み晴らすために呼ばれたわけ…。その体格差で本気で勝って嬉しいわけ?俺ならもーちょっと楽しませてあげるけど?」

 

寺坂「イカレやがって。テメーが作ったルールの中で渚に負けただけだろーが!言っとくけどな!あの時テメーが勝ってよーが負けてよーが…俺らテメーのこと大っ嫌いだからよ!!」

 

鷹岡「ジャリ共の意見なんて聞いてねェ!!親の指先でジャリが半分減るって事忘れんなァ!!!」

 

鷹岡はかなり興奮している。

 

それにしても…寺坂、少し様子がおかしいような……?

 

 

鷹岡「……チビ。お前1人で登ってこい。この上のヘリポートまで…」

 

 

 

茅野「渚…ダメ…行ったら……!」

 

渚「行きたくないけど…行くよ。あれだけ興奮してたら何するかわからない。話を合わせて冷静にさせて…治療薬を壊さないよう渡してもらうよ」

 

烏間「渚君…」

 

茅野「渚……」

 

カルマ「………」

 

…渚……!

 

渚はヘリポートまで登っていく。

 

鷹岡は登る用の梯子を倒した。

誰も登って来れないようにするつもりか…!

 

 

 

鷹岡「……足元のナイフで俺のやりたい事はわかるな?この前のリターンマッチだ」

 

渚「…待って下さい鷹岡先生。闘いに来たわけじゃないんです!」

 

鷹岡「だろうなァ。この前みたいな卑怯な手はもう通じねぇ。一瞬で俺にやられるのは目に見えてる」

 

それはそうだろう。渚には暗殺のスキルこそあるだろうが…戦闘のスキルはほとんどない…。勝つ確率はかなり低いだろう……。

 

 

鷹岡「だがな…。一瞬で終わっちゃ俺としても気が晴れない。だから闘う前に…やる事やってもらわなくちゃな…。謝罪しろ。土下座だ」

 

……こいつ…!!

 

鷹岡「実力が無いから卑怯な手で奇襲した。それについて誠心誠意な…!」

 

渚は言われるがまま膝をついた。

 

渚「……僕は…」

 

鷹岡「それが土下座かァ!?バカガキが!!頭こすりつけて謝んだよォ!!」

 

……このクソ野郎…!

 

渚「…僕は…実力が無いから卑怯な手で奇襲しました。……ごめんなさい」

 

鷹岡「おう。その後で偉そうな口も叩いたよな…『出ていけ』とか!!」

 

鷹岡は渚の頭を踏みつけた。

 

鷹岡「ガキの分際で!大人に向かって!生徒が教師に向かってだぞ!!」

 

 

渚「……ガキのくせに、生徒のくせに、先生に生意気な口を叩いてしまい、すみませんでした。本当に、ごめんなさい」

 

渚……!!

 

 

鷹岡「よーし。やっと本心を言ってくれたな…。父ちゃんは嬉しいぞ…。褒美にいい事を教えてやろう。あのウイルスで死んだ奴がどうなるか…『スモッグ』の奴に画像を見せてもらったんだが、笑えるぜェ…。全身デキモノだらけ。顔面が葡萄みたいに腫れあがってな…

 

見たいだろ…?渚君……」

 

 

鷹岡はスーツケースを宙へと放り投げた……!

 

ま、まさか……!!!

 

 

烏間「や、やめろーーーッ!!」

 

 

鷹岡は起爆リモコンを押した……。

 

スーツケースは…空中で爆散した。

 

抗ウイルス薬と思われる物が辺りに飛び散る。

 

 

菅谷・岡野「………!」

 

友・不破「…………!」

 

寺坂「…………!!」

 

 

渚「あ……あぁ……」

 

鷹岡「あは…あはは…アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!そうっ!その顔が見たかったァ!!夏休みの観察日記にしたらどうだぁ?お友達の顔面が葡萄みたいに化けていく様をよォ!ハハハハハハハハハハハハハ!!!!」

 

屑がぁ……!!

 

渚「はーッ……はーッ……はーッ」

 

 

……!

 

 

渚……!?

 

 

渚「殺す…………殺…してやる……!」

 

鷹岡「ククク…そうだ。そうでなくちゃなァ……」

 

 

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