真弓兄弟の暗殺教室   作:Ncwe?

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また忘れてましたねごめんなさい!
あとまたテストが近いんでちょっとの間更新ストップしまーす。
勉強……しなきゃ……あぁ…。



第52話 群馬の時間-2時間目

《友 side》

 

???「ククク…中々やるようじゃの…少年」

 

友「……え?」

 

誰だこの人……いきなり現れて…。

…え?もしかしてさっきの不良と比べ物にならないくらいの不審者?

 

 

不破「……お、おじいちゃん…!?」

 

……え?

 

友「ええええ!?」

 

 

不破祖父「久しぶりじゃな優月。大きくなったな」

 

友「え、えっと…どうも」

 

不破祖父「先程の戦い…見せてもらったぞ。君…名は?」

 

友「真弓…友です」

 

不破祖父「優月と親しいようだね」

 

友「ええ。……でも、ただの友達ですよ…?」

 

不破祖父「……こちらに来なさい。あそこに小屋がある。2人で話そう。優月、少し待っててくれ」

 

不破「え……う、うん…」

 

俺は不破のおじいちゃんに小屋の中へと連れて行かれた……。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

……何が始まるんだ?

 

不破祖父「……君は、優月に気があるようだ」

 

友「ふぁっ…!?」

 

な、何をいきなり…!?

 

不破祖父「なに。怒っている訳では無い。むしろ嬉しいのだ。優月は昔から漫画ばかり読んで…色恋沙汰等聞かなかったからの…。そんな優月を好きになってくれる人がいるだけでわしは嬉しいぞ」

 

友「……うう…」

 

不破祖父「……優月のどこを好きになったのかな?」

 

友「………どこでしょうね…。初めに意識した時は、思春期の男子なんだからこれくらい思っても当然だ…くらいにしか思ってなかったんです。でも、その後から…不破の笑顔、照れてる顔、真剣な顔、楽しそうな顔………色んな不破を見ていく内に…いつの間にか好きになってました……」

 

不破祖父「………そうか。わしの息子がなんと言うかは分からぬが…わしは、2人の今後を応援しているよ」

 

 

………え?

 

それって……。

まさか……。

 

交際の許可出たってこと!?!?!?

 

えっ!?嘘……。

 

不破祖父「まぁ頑張りたまえ。優月はああ見えて不器用な所があるからな」

 

友「は…はい!」

 

 

だがその時、叫び声がした。

 

「きゃあっ!!!」

 

 

……!今の声……。不破…!?

 

俺は急いで小屋を飛び出した。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《不破 side》

少し前──

 

 

おじいちゃん……友君と何を話してるんだろ……。

 

それにしても、さっきの友君かっこよかったな……。

 

 

不良「なぁ姉ちゃん……」

 

不破「えっ…!?」

 

さっきの不良……!

 

友君に手傷を負わされてない2人が話しかけてきた。

 

 

不破「……何よ…」

 

不良「…姉ちゃん…よく見りゃ可愛いじゃねぇか」

 

不良「この辺はだーれもいないだろ?どーよここで…」

 

不破「な、何するのよ…!」

 

不良「へへ…決まってんだろ?」

 

不良の1人は私を地面へ押し倒した。

 

不破「きゃあっ!!う…嘘…!?や、やだ……」

 

思わず大きな声を上げてしまった。

 

不破「た、助けて……」

 

友君ッ………!

 

私は心の中で無意識に友君を呼んだ。

 

 

不良「言ったろ…?こんなとこ誰も……」

 

 

 

 

 

 

友「おい」

 

………!その声……

 

不良2人「…!?」

 

友「……テメーら…何してんだよ。

 

 

 

俺の不破に……何してんだ」

 

 

……友君!!

 

不良「くそが!」

 

不良は友君に殴りかかるが、先程の奴らと同じように捌かれ、友君に背負い投げされてしまう。

 

もう1人も友君の方へ走っていくが、友君は軽々と避けて相手に足を引っ掛け転ばせた。

 

 

友「……失せろ。二度とその面見せんな!」

 

不良2人「……ひっ…ひぃぃ!」

 

不良はすぐに逃げていった。

 

……助かった…。

 

私は安心しきって…思わず涙を流してしまう。

 

友「……怖かったな。でも大丈夫だよ。俺がいるから」

 

友君はそう言って、私を優しく抱きしめてくれた。

 

それが、とにかく嬉しくて……

暖かくて……

 

不破「う…うん……怖かった……あぁ…」

 

友「……泣いてもいいけど、ちゃんと涙拭きなよ?ほら、タオルあげる」

 

不破「う…うん」

 

友「………で、そこで一部始終を見ていたであろう野次馬共はいつまで隠れてんの?」

 

……え?

 

 

中村「……ありゃ」

 

菅谷「バレてたか…」

 

殺「ヌルフフフ…。どうやらもう解決したみたいですね」

 

み……皆…!?

 

不破「い、いつからそこに!?」

 

倉橋「友ちゃんが不良を追い返した辺りで駆けつけたよ〜」

 

新「着いた頃にはもう不良は逃げちゃってたね」

 

 

不破「…………ああ…終わった……//////」

 

友「はは…でも、不破が無事でよかったよ」

 

不破「……うん。ありがと…友君…。あ、ところで…おじいちゃんと何話してたの?」

 

友「………!ま、まぁちょっとな…///」

 

少し頬赤らめてる…。

…おじいちゃん…何言ったのよ!

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

不破祖父「短い間だったが楽しかったよ」

 

不破祖母「また来なさいよ。いつでも待ってるからね」

 

 

不破兄「うん、また来るよ!」

 

不破「2人とも元気で!」

 

友「本当にありがとうございました!」

 

新「凄く楽しかったです!」

 

不破祖父「……友君。これからもよろしくな」

 

……おじいちゃん?やっぱ友君に何か言った?

 

友「………はい!」

 

友君まで!?

 

 

私たちは再び電車に乗って椚ヶ丘へと戻った。

 

また何度か乗り換えをして……。

最後に、椚ヶ丘へ向かう電車に乗ったあと、ほとんどの人は寝てしまった。

 

勿論私も…。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《友 side》

 

……皆寝ちゃったのか。

 

不破も、不破のお兄さんも。

 

渚達も寝てるし……。

 

 

その時、電車がグラッと揺れた。

 

そして、俺の肩に何かがポンと乗っかる。

 

友「……!」

 

不破の頭だ。つまり、不破が俺の肩に寄りかかりながら寝ている……。

 

途端に恥ずかしくなってきた。

こーゆーのは…恋人がやることじゃ…!

 

…ふと、俺は不破の寝顔を見た。

 

本当に可愛いな……。

 

 

 

俺は、この暗殺教室に来てから変わったと思う。

 

もし俺がE組に落ちなかったら。

 

もし殺せんせーが来なかったら。

 

もし不破と会えてなかったら。

 

何か1つでも欠けていたら今の俺は無いと思う。

 

 

俺は…不破に感謝している。

 

…強くなりたい。

そう思わせてくれたのは不破のお陰だから。

 

 

俺は───

 

不破優月という女性()が好きだ。

 

好きな事にはまっすぐで、

 

どんな事にも諦めない。

 

一緒に笑ってるととても楽しいし、

 

泣いてる所を見ると、守りたいと思わせてくれる。

 

不破「うーん……友…君?」

 

友「……起きた?」

 

どうやら目を覚ましたようだ。

 

不破は自分の今の状況を把握したのか赤面している。

 

こういう所も好きだ。

 

クラスの他の奴らみたいにゲスいとこもあれば、

 

すぐに赤面するウブなとこもある。

 

友「……不破」

 

不破「……え?」

 

友「…今度の椚ヶ丘の夏祭り…。一緒に行かないか?」

 

勇気を出して誘ってみた。

 

不破「……うん!いいよ!じゃあ…私浴衣着てこよっかな〜」

 

浴衣……!?

 

……み、見たい……!

 

友「いいと思うよ〜。俺は…ふつーの私服でいいかな」

 

不破「……あっ。椚ヶ丘まであと2駅だ」

 

友「そうだな。皆を起こさないと」

 

 

俺達2人は皆を起こした。

 

ていうか何気に殺せんせーが寝てるとこ初めてみるかもしれない。

殺せんせーも寝るんだ…。

てかよく見たら枕で寝てるし。そういや修学旅行の時にお気に入りの枕じゃないと寝られないみたいなこと言ってたな。

 

暗殺のチャンスだったけど…流石に電車の中でナイフを振ったり、銃を撃ったりするのは……。

後で烏間先生の雷が落ちるだけだ。

 

 

椚ヶ丘に着いてから俺達は解散した。

 

不破は……お兄さんがいるから、今日は一緒じゃなくても大丈夫だろう。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

新「楽しかったね〜」

 

友「……ああ」

 

新「…?どうしたの?」

 

友「な、なぁ……!夏祭りって……何着てけばいいかな!?」

 

新「……は?」

 

 


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