真弓兄弟の暗殺教室   作:Ncwe?

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第56話 鬼ごっこの時間

《友 side》

 

今日は烏間先生の体育の授業で、新たな訓練が開始されるらしい。

そのためか普段のグラウンドではなく、E組の裏山の奥の方に来ていた。

 

烏間「二学期から教える応用暗殺訓練。火薬に続くもう1つの柱が『フリーランニング』だ」

 

中村「フリーランニング…?」

 

烏間「例えば、今からあの一本松まで行くとしよう」

 

烏間先生は数m先にある、岩場に1本だけ生えた松の木を指さした。

 

烏間「三村君。大まかでいい。どのように行って何秒かかる?」

 

三村「……えーっと、まずこの崖這い降りて10秒。そこの小川は狭いとこから飛び越えて、茂みの無い右の方から回り込んで、最後にあの岩よじ登って………1分で行けりゃ上出来ですかね…?」

 

航輝に同感だ。1分より短いタイムで行ける人は多分化け物。

 

烏間「…では、俺が行ってみよう。三村君、時間を計っておけ。これは一学期でやったアスレチックや崖登り(クライミング)の応用だ。フリーランニングで養われるのは、自分の身体能力を把握する力、受け身の技術、目の前の足場の距離や危険度を正確に計る力、これが出来れば、どんな場所でも暗殺が可能なフィールドになる」

 

烏間先生は背中から崖へと落ちていった。

そして下で受け身を取り着地。その後も凄い速さで進んでいく。

小川は横の大きな岩場を足で蹴って越え、近くの木を登り、岩場をまるでマリオの壁ジャンプのように登っていき、一本松の枝に掴まった。

 

烏間「タイムは?」

 

三村「…じ、10秒です……」

 

10秒!?……化け物ォ!?

 

烏間「道無き道で行動する体術。熟練して極めれば、ビルからビルへ忍者のように踏破することも可能になる」

 

友・不破(忍者のように………!?)キラキラ

 

岡野「…す、すごい…!」

 

村松「あんなん身につけたら超かっけくね?」

 

 

烏間「だがこれも火薬と同じ。初心者のうちに高等技術に手を出せば、死にかねない危険なものだ。危険な場所や裏山以外で試したり、俺の教えた以上の技術を使うことは厳禁とする。いいな!」

 

一同「はーい!」

 

烏間「ではまず、基本の受け身から─」

 

この時、俺たちは気が付かなかった。

殺せんせーがうずうずしていたことに……

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

翌日─

 

今日はジャンプの発売日!優月と2人で浮かれてコンビニに行った……のだが売り切れていた。

 

その後3件くらいコンビニによってようやく見つけたのだが……遅刻確定である。

 

それでも行かないと殺せんせーが過剰に心配するので登校したのだが……。

 

不破「ふぅ…どこもジャンプ売り切れてて探しちゃった…」ガラガラ

 

友「でも最後に見つかって良かったよな~」

 

カシャン

 

…!?

 

殺「遅刻ですねぇ。逮捕する」

 

なんか目の前にタコ警察がいる。

 

そして何故か俺の右腕と優月の左腕が1つの手錠に掛けられている。

 

友「……どうしたんだ殺せんせー。その悪徳警官みたいなカッコ」

 

殺「ヌルフフフ。最近皆さんフリーランニングをやってますね。折角だからそれを使った遊びをやってみませんか?」

 

フリーランニングを使った遊び…?

 

殺「それは『ケイドロ』!!裏山を全て使った3D鬼ごっこ!皆さんには泥棒役になってもらい、身につけた技術を使って裏山を逃げて潜んで下さい!

追いかける警官役は先生自身と烏間先生」

 

烏間「何…!?」

 

殺「1時間目以内に皆さん全員を逮捕(タッチ)出来なかった場合、先生が烏間先生のサイフで全員分のケーキを買ってきます」

 

烏間「おい!!」

 

殺「そのかわり、全員捕まったら宿題2倍!」

 

…は!?

 

新「ちょっと待てよ!殺せんせーから1時間も逃げれるかよ!!」

 

前原「マッハで捕まって終わりだろ!!」

 

 

殺「その点はご安心を!最初追うのは烏間先生のみ。先生は校庭の牢屋スペースで待機し、ラスト1分で動き出します」

 

矢田「なるほど、それならなんとかなるか……」

 

なんとかなるのか…?

 

磯貝「よしやってみるか皆!」

 

一同「おーう!」

 

皆やる気のようだ…。うん。それは良いんだけどさ…。

 

友「あの…いい加減手錠外してくんない!?1つの手錠を2人で付けてるからさ!意外と恥ずかしいんだよこれ!優月さっきから目合わせてくれないもん!」

 

不破「………///」

 

カルマ「面白いしそのまま逃げちゃえばー?」パシャパシャ

 

友「撮るなカルマァ!!」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なんとか手錠を外してもらい、ケイドロがスタートした。

 

現在俺は優月と千葉ちゃんと岡島と速水と行動中だ。

 

岡島「つってもさ!警官役たったの2人だろ?しかもほとんどの時間は烏間先生だけ!いくら烏間先生でもこの広い裏山だ!俺らを逮捕(タッチ)出来たとして2、3人が限度だろ!」

 

速水「うん。本番はラスト1分」

 

不破「殺せんせーが動くまでに、全員残って上手に隠れられてるのがベストだね」

 

友「どうだろうね…。なんたってあの烏間先生だぜ?もしかしたら、今こうして話してるのも遠くで聞かれてるかも……なんてね」

 

岡島「ははっ。んなまさか……」

 

 

烏間(…枝が折れている。ついさっきここを通ったな。足跡から男子3人、女子2人。…聞こえた。稜線の裏側。距離八十!)

 

友「……ん?」

 

今…強く踏み込む音が聞こえたような……。

 

……!

今、草が揺れる音が…。風ではなく、人に当たって聞こえるような…!

 

まさか……!!

 

友「まずい…!来るぞ!!」

 

岡島「えっ…!?」

 

不破「来るって…!?」

 

既に俺が叫んだ時には…皆の背後に烏間先生がいた。

 

烏間先生は素早く優月、速水、千葉ちゃん、岡島をタッチ。

 

友「うおっ…!?」

 

烏間先生の一発目はなんとか避けたが、体制を崩し、そのままタッチされてしまった。

 

烏間「…岡島君、速水さん、千葉君、不破さん、友君。

 

 

逮捕だ」

 

 

岡島「な、何〜!?!?」

 

烏間「友君が気付き、皆に伝えたのは良かったが……もっと早くに気付くべきだったな」

 

友「は…はぁ」

 

この先生化け物だ……!!

 

 

律『岡島君、千葉君、友君、不破さん、速水さん、アウトー♪』

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

牢屋スペース──

 

不破「よく気付けたね…友君」

 

友「なんか微かに音が聞こえた気がしてな…。銃ゲーじゃ音を聞くことは大事だからな~」

 

岡島「嘘じゃねーって!現に俺ら今牢屋にいるんだよ!」

 

岡島は創ちゃんに現状を伝えているようだ。

 

岡島「とにかく気をつけろ!もしかしたら…もうお前の後ろに……」

 

すると、『ぎゃああーーっ!!』という悲鳴が聞こえてきた。

 

不破「……!?」

 

岡島「菅谷…!?菅谷ー!!」

 

友「そ、創ちゃん…!?」

 

岡島「…ダメだ。殺られた」

 

律『菅谷君、ビッチ先生、アウトー♪』

 

創ちゃんの後すぐにビッチ先生もやられたのか。

てか何で参加してんだ。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《新 side》

 

兄貴や姉貴達含め、現在7名捕まっている…。

 

新「……やばいな」

 

茅野「どんどん殺られてく…!」

 

奥田「殺戮の裏山ですね…」

 

渚「逮捕じゃなかったっけ…」

 

杉野「…あっ!そうだ!これケイドロだろ?牢屋の泥棒にタッチすれば解放できる!」

 

杉野はそう言って牢屋へと走っていき、俺とカルマはその後を追った。

 

カルマ「バカだね〜。杉野は。ラスト1分まで、牢屋の前から動かないって言ってたじゃんかよ。誰があの音速タコの目を盗んでタッチできるよ…できる位ならとっくに殺してるって」

 

杉野(この2人のコンビ無敵すぎるだろ……!!)

 

最強の生物と、最強の人間が…俺らの宿題を増やすために襲ってくる!

 





ちなみに僕はFPSのゲームする時足音とかほぼ気にしてません。
だって聞こえないんだもん。
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