《友 side》
今日は烏間先生の体育の授業で、新たな訓練が開始されるらしい。
そのためか普段のグラウンドではなく、E組の裏山の奥の方に来ていた。
烏間「二学期から教える応用暗殺訓練。火薬に続くもう1つの柱が『フリーランニング』だ」
中村「フリーランニング…?」
烏間「例えば、今からあの一本松まで行くとしよう」
烏間先生は数m先にある、岩場に1本だけ生えた松の木を指さした。
烏間「三村君。大まかでいい。どのように行って何秒かかる?」
三村「……えーっと、まずこの崖這い降りて10秒。そこの小川は狭いとこから飛び越えて、茂みの無い右の方から回り込んで、最後にあの岩よじ登って………1分で行けりゃ上出来ですかね…?」
航輝に同感だ。1分より短いタイムで行ける人は多分化け物。
烏間「…では、俺が行ってみよう。三村君、時間を計っておけ。これは一学期でやったアスレチックや
烏間先生は背中から崖へと落ちていった。
そして下で受け身を取り着地。その後も凄い速さで進んでいく。
小川は横の大きな岩場を足で蹴って越え、近くの木を登り、岩場をまるでマリオの壁ジャンプのように登っていき、一本松の枝に掴まった。
烏間「タイムは?」
三村「…じ、10秒です……」
10秒!?……化け物ォ!?
烏間「道無き道で行動する体術。熟練して極めれば、ビルからビルへ忍者のように踏破することも可能になる」
友・不破(忍者のように………!?)キラキラ
岡野「…す、すごい…!」
村松「あんなん身につけたら超かっけくね?」
烏間「だがこれも火薬と同じ。初心者のうちに高等技術に手を出せば、死にかねない危険なものだ。危険な場所や裏山以外で試したり、俺の教えた以上の技術を使うことは厳禁とする。いいな!」
一同「はーい!」
烏間「ではまず、基本の受け身から─」
この時、俺たちは気が付かなかった。
殺せんせーがうずうずしていたことに……
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翌日─
今日はジャンプの発売日!優月と2人で浮かれてコンビニに行った……のだが売り切れていた。
その後3件くらいコンビニによってようやく見つけたのだが……遅刻確定である。
それでも行かないと殺せんせーが過剰に心配するので登校したのだが……。
不破「ふぅ…どこもジャンプ売り切れてて探しちゃった…」ガラガラ
友「でも最後に見つかって良かったよな~」
カシャン
…!?
殺「遅刻ですねぇ。逮捕する」
なんか目の前にタコ警察がいる。
そして何故か俺の右腕と優月の左腕が1つの手錠に掛けられている。
友「……どうしたんだ殺せんせー。その悪徳警官みたいなカッコ」
殺「ヌルフフフ。最近皆さんフリーランニングをやってますね。折角だからそれを使った遊びをやってみませんか?」
フリーランニングを使った遊び…?
殺「それは『ケイドロ』!!裏山を全て使った3D鬼ごっこ!皆さんには泥棒役になってもらい、身につけた技術を使って裏山を逃げて潜んで下さい!
追いかける警官役は先生自身と烏間先生」
烏間「何…!?」
殺「1時間目以内に皆さん全員を
烏間「おい!!」
殺「そのかわり、全員捕まったら宿題2倍!」
…は!?
新「ちょっと待てよ!殺せんせーから1時間も逃げれるかよ!!」
前原「マッハで捕まって終わりだろ!!」
殺「その点はご安心を!最初追うのは烏間先生のみ。先生は校庭の牢屋スペースで待機し、ラスト1分で動き出します」
矢田「なるほど、それならなんとかなるか……」
なんとかなるのか…?
磯貝「よしやってみるか皆!」
一同「おーう!」
皆やる気のようだ…。うん。それは良いんだけどさ…。
友「あの…いい加減手錠外してくんない!?1つの手錠を2人で付けてるからさ!意外と恥ずかしいんだよこれ!優月さっきから目合わせてくれないもん!」
不破「………///」
カルマ「面白いしそのまま逃げちゃえばー?」パシャパシャ
友「撮るなカルマァ!!」
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なんとか手錠を外してもらい、ケイドロがスタートした。
現在俺は優月と千葉ちゃんと岡島と速水と行動中だ。
岡島「つってもさ!警官役たったの2人だろ?しかもほとんどの時間は烏間先生だけ!いくら烏間先生でもこの広い裏山だ!俺らを
速水「うん。本番はラスト1分」
不破「殺せんせーが動くまでに、全員残って上手に隠れられてるのがベストだね」
友「どうだろうね…。なんたってあの烏間先生だぜ?もしかしたら、今こうして話してるのも遠くで聞かれてるかも……なんてね」
岡島「ははっ。んなまさか……」
烏間(…枝が折れている。ついさっきここを通ったな。足跡から男子3人、女子2人。…聞こえた。稜線の裏側。距離八十!)
友「……ん?」
今…強く踏み込む音が聞こえたような……。
……!
今、草が揺れる音が…。風ではなく、人に当たって聞こえるような…!
まさか……!!
友「まずい…!来るぞ!!」
岡島「えっ…!?」
不破「来るって…!?」
既に俺が叫んだ時には…皆の背後に烏間先生がいた。
烏間先生は素早く優月、速水、千葉ちゃん、岡島をタッチ。
友「うおっ…!?」
烏間先生の一発目はなんとか避けたが、体制を崩し、そのままタッチされてしまった。
烏間「…岡島君、速水さん、千葉君、不破さん、友君。
逮捕だ」
岡島「な、何〜!?!?」
烏間「友君が気付き、皆に伝えたのは良かったが……もっと早くに気付くべきだったな」
友「は…はぁ」
この先生化け物だ……!!
律『岡島君、千葉君、友君、不破さん、速水さん、アウトー♪』
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牢屋スペース──
不破「よく気付けたね…友君」
友「なんか微かに音が聞こえた気がしてな…。銃ゲーじゃ音を聞くことは大事だからな~」
岡島「嘘じゃねーって!現に俺ら今牢屋にいるんだよ!」
岡島は創ちゃんに現状を伝えているようだ。
岡島「とにかく気をつけろ!もしかしたら…もうお前の後ろに……」
すると、『ぎゃああーーっ!!』という悲鳴が聞こえてきた。
不破「……!?」
岡島「菅谷…!?菅谷ー!!」
友「そ、創ちゃん…!?」
岡島「…ダメだ。殺られた」
律『菅谷君、ビッチ先生、アウトー♪』
創ちゃんの後すぐにビッチ先生もやられたのか。
てか何で参加してんだ。
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《新 side》
兄貴や姉貴達含め、現在7名捕まっている…。
新「……やばいな」
茅野「どんどん殺られてく…!」
奥田「殺戮の裏山ですね…」
渚「逮捕じゃなかったっけ…」
杉野「…あっ!そうだ!これケイドロだろ?牢屋の泥棒にタッチすれば解放できる!」
杉野はそう言って牢屋へと走っていき、俺とカルマはその後を追った。
カルマ「バカだね〜。杉野は。ラスト1分まで、牢屋の前から動かないって言ってたじゃんかよ。誰があの音速タコの目を盗んでタッチできるよ…できる位ならとっくに殺してるって」
杉野(この2人のコンビ無敵すぎるだろ……!!)
最強の生物と、最強の人間が…俺らの宿題を増やすために襲ってくる!
ちなみに僕はFPSのゲームする時足音とかほぼ気にしてません。
だって聞こえないんだもん。