《友 side》
【※ここからは殺せんせーの実況でお送りします。】
不破「な、何今の音……!」
友「向こうで水に落ちた音がしたぞ!」
殺「上からの立坑ですね…。そして…烏間先生と死神…!」
殺せんせーはズーム目で烏間先生たちの様子を見ているようだ。
岡島「殺せんせー!どういう状況か伝えてくれよ!」
殺「え…えーっと!死神がナイフを…!あっ違う次はワイヤーだ!烏間先生これを……おぉスゴい避けざまに返しの肘!あっダメだナイフを盾に…それを見て瞬時に蹴りに変えたけど…えーとえーと…ど、同時!!
なんか…なんか凄い闘いだーー!」
岡野「何言ってるかサッパリだよ殺せんせー!」
前原「わかるように説明しろよ!!」
友「実況下手くそか!!」
殺「にゅやっ!?」
あの説明じゃ一切情景が浮かんでこないんだけど!
【※ということで実況は終了です。】
殺「心配せずともそう簡単に烏間先生は殺られません。死神の持つ
罠を仕込むヒマもない通常戦闘なら烏間先生の
ただ心配なのは……死神はこんな状況でも秘密兵器を隠し持っているだろう事」
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烏間(……手強い
死神「……真実を言うよ烏間先生。僕は実は大金持ちの何不自由かい家庭で育った。悲惨な境遇で育ったなんて嘘っぱちさ。知人の話を自分の話のように脚色しただけ。あの女を引き入れるトークの
烏間「お前……!」
死神「だが僕の親は…殺し屋に殺された」
烏間「……!」
死神「色々恨まれる商売してたからね。家でも横暴だったし、死んでも特に悲しくなかった。その代わり…目の前で親を瞬殺した殺し屋の動きに……僕はこう思ったんだ。
なんて…美しい
烏間「………」
死神「目の前で見るのプロ野球選手の華麗なキャッチは…それだけで少年の進路を変えてしまう
死神は懐から何かを取り出そうとしている。
烏間(銃か……!?)
取り出したのは…一輪の薔薇だった。
死神(ご覧に入れよう……。死神の
死神は人差し指から何か小さな物を発射した。
烏間先生の左胸に当たり、そこから血が垂れる。
死神(…わずか10口径!極小サイズの仕込み銃から放たれる弾丸は…!普通に撃っても殺傷力はゼロに近いが…死神の射撃
筋肉と骨の隙間を通し…大動脈に裂け目を入れる!1ヶ所が裂けた大動脈は自らの血流圧で裂け目を広げ、血が噴き出し大量出血で死に至る!!)
烏間先生の胸から血が大量に出る。
そのまま烏間先生は崩れ落ちた……が。
死神「極小の弾丸は血流に長され体の奥へ。銃声はしないから凶器すらわからない。標的の体と精神の波長を見極め…鍛え抜かれた動体視力で急所。撃ち抜く…死神にしか出来ない総合芸術さ……………ん?」
よく見ると…血を噴いているのは烏間先生の胸ではなく、皮膚と同じ色のチューブだった。
更に…そのチューブは奥まで続いている。
正体は……
殺「ヌルフフフ…」ゴクゴク
殺せんせーの触手だ。
血に見えるものは殺せんせーが今飲んでいるトマトジュース。
殺「この短時間で脱出するのは難しいですが、触手一本ならギリギリ外に出せます」
不破「殺せんせー、トマトジュース飲むっけ?」
殺「あまり好きじゃないですが…。烏間先生とこのアジトへ向かう途中にコンビニで買いました。必要になると思いまして」
友「あのクオリティ低い犬の変装で国家機密がコンビニに行ったのか……」
新「よく売ってくれたな…通報されてもおかしくないぞ」
烏間先生は死神が触手を見ている隙に、死神の男の急所を思い切り殴った。
死神「うぐおおおお!?」
烏間「やっと決定的な隙を見せたな。死神でも急所は同じでホッとしたぞ」
死神(血管の位置に触手を貼り、そいつで弾丸を受け止め、ジュースを吹いて出血に見せかけた…!?)
烏間「あのタコの頭の回転は半端ではない。お前に殺られた殺し屋の様子を話したら…瞬時に
……覚悟はいいな死神。俺の大事な生徒と同僚に手を出したんだ」
死神「待て…!僕以外に誰が奴を殺れると…!?」
烏間「
烏間先生は死神を投げ飛ばした。
死神はそのままコンクリに頭を打ち付けて気絶した。
烏間「殺し屋なんて辞めたらどうだ。職安に行けば役立つ
殺「全生徒と全先生…。クラス皆で掴んだ勝利ですねぇ」
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烏間「ぬぬ……ぐっ……何とか…何とか手は無いものか……!こいつだけを閉じ込めたまま殺す方法は…!」
殺「考えても無駄ですねぇ烏間先生」プークスクス
このまま殺せんせーだけ閉じ込めればそのまま暗殺出来そうなのに…。
あと笑い方うぜぇ…。
殺「出ようと思えば出れるんですこんな檻。マッハで加速して可部に何度も体当たりしたり、音波放射でコンクリートを脆くしたりね。ただ、それはどれも一緒にいる生徒に大きな負担をかける。だから貴方に
烏間(……言われなくても承知の上だ。こいつが
烏間先生がボタンを押すと、上の穴が開いた。
そっちが開くんかい。
檻が開くと思ってた。
下水路へと向かうと、人の皮を剥いだ死神が拘束されていた。
不破「これは……」
友「中々グロいな…。あんま見ない方がいいぞ」
不破「う…うん」
烏間「驚異的な
矢田「そういう意味じゃビッチ先生と同じかもね」
倉橋「うん…」
吉田「けどよ…なんでここまで……顔潰してまで技術(スキル)を求める心理がわかんねーよ…」
烏間「幼い頃の経験だそうだ。殺し屋の高度な
渚「………」
殺「影響を与えた者が愚かだったのです。これほどの才能ならば…本来もっと正しい道で
烏間「人間を活かすも殺すも…周囲の世界と人間次第…か」
殺「そういう事です」
その時、コツンという音がした。
振り返ると……
こっそり逃げようとするクソビッチがいた。
前原「てめービッチ!!」
友「何逃げよーとしてんだ!!」
イリーナ「ひぃぃ!!耳のいい子達だこと!!」
そして速攻でビッチ先生を吉田と村松が拘束した。
イリーナ「あーもー好きなようにすりゃいいわ!裏切ったんだから制裁受けて当然よ!男子は溜まりまくった日頃の獣欲を!女子は私の美貌への日頃の嫉妬を!思う存分性的な暴力で発散すればいいじゃない!!」
新「発想が荒んでるな……」
中村「それ聞いてむしろやりたくなってきたわ」
寺坂「いいから普段通り来いよ学校。何日もバックれてねーでよ」
イリーナ「……!」
矢田「続き気になってたんだよね。アラブの王族たぶらかして戦争寸前まで行った話」
片岡「来ないなら先生に借りてた花男の仏語版借りパクしちゃうよ」
イリーナ「……殺す直前まで行ったのよ…?あんた達のこと…」
新「…おう」
イリーナ「過去に色々ヤッてきたのよ…?あんた達が引くようなこと…」
友「それで?なんか問題あるの?」
竹林「裏切ったりヤバい事したり…それでこそのビッチじゃないか」
中村「たかがビッチと学校生活楽しめないで…うちら何のために殺し屋兼中学生やってんのよ」
烏間「そういう事だ」
烏間先生はビッチ先生に歩み寄った。
その手には……一輪の薔薇が…!
中村「おおっ…!」
殺「……!!」
烏間「その花は…生徒達からの借り物じゃない。俺の意思で敵を倒して得たものだ。誕生日は…それなら良いか」
イリーナ(何よそのムードの無い渡し方…!しかも前より花減ってるし!ガツンと文句言ってやるわ。こういう時何て言うんだっけ…。えーとえーと…)
イリーナ「…はい」
友「おーいい感じじゃん!」コソコソ
不破「可能性出てきたね…!」コソコソ
殺「……ただし烏間先生。いやらしい展開に入る前に一言あります」
烏間「断じて入らんが言ってみろ」
殺「今後……このような危険に生徒を決して巻き込みたくない。安心して殺し、殺される事が出来る環境作りを防衛省(あなた方)に強く要求します」
烏間「……わかっている。打つ手は考えてある」
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《烏間 side》
上司「『暗殺によって生徒を巻き添えにした場合…賞金は支払われないものとする』…か」
烏間「手配書にこの条項を明記しない限り…生徒全員があの教室をボイコットすると言っています。暗殺の選択肢は狭まりますが…生徒が安全を求めるのも当然の権利かと」
上司「……随分と子供好きになったもんだな烏間。まぁいい。条件を飲もう。どのみちもう終わりだ。個人レベルのフリーの殺し屋に頼る時期はな」
烏間「…………?」
上司「気付いてないだろうが…椚ヶ丘市は目下空前のマンションの建設ラッシュだ。最近の住宅バブルに見せかけてその正体は…
各国共同で進めている…暗殺最終プロジェクトだ。
概要を見たがとんでもない超技術だ。あれの前には殺し屋等出る幕無しだ」
更には…シロはシロで最終兵器の用意があるとか。
上司「全ての準備が整い次第…最終兵器同士の共同作戦が発動される。今のところ結構予定は…来年3月!もはやE組に必殺までは求めていない。3月までのんびり楽しく暗殺を続け…奴さえ逃がさないようにしてくれればそれでいい…」
この教室が…どんな結末を迎えるのかはわからない。
イリーナ「…おはよ」
烏間「おはよう」
イリーナ「寒くなったわね…。明日から服替えなきゃ」
烏間「なんだ。2種類しか服ないんじゃなかったのか」
イリーナ「なわけないでしょ!あんたが落ち着く服で統一しろって言うから!大体あんたは私の服なんて見やしない!昨日はあんなに優しかったのに……!」
だが…この場所はいい世界だ。
殺「ヌルフフフ……犬の格好をした先生を殺せますかねぇ?」
友「くっそ…四足歩行でも速くて当たんねぇ!!」
岡島「うすらでかい癖にちょこまかと!!」
殺「散歩する犬も殺せないとはまだまだですねぇ」
烏間「…指揮を執るべきだな。行くぞ」
イリーナ(なんにも変わってないじゃない堅物の鈍感…!ええい!いつものよーにおっぱい攻撃で…!)
ここに居ると…誰もが正しく成長出来るチャンスがある…。
イリーナ「……………」
イリーナ(いや…やめておこう。…私も……変わるべきね)
烏間「…腕は」
イリーナ「平気」
3月まで待つ必要は無い。この教室は今が最高の