真弓兄弟の暗殺教室   作:Ncwe?

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第75話 誘拐の時間

《総七 side》

 

総七「ふぅ…」

 

今日は大分帰りが遅くなっちまったな…。

 

姉さん心配してるだろうな…。

 

 

???「……やぁ。沖田君」

 

総七「……えっ…?」

 

いつの間に目の前に…!?

 

???「君には少しの間…眠ってもらう」

 

そこで…俺の意識は途絶えてしまった。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《近藤 side》

 

近藤さん「ザキ。もう夜遅いが…外の掃除頼めるか?」

 

山崎「お任せ下さい!」

 

 

それにしても…今日は総七の奴来なかったな…。

 

あいつが連絡もなしに道場に来ないなんて珍しい…。

 

近藤さん「なぁザキ」

 

………。

 

……ん?返事がない…?

 

近藤さん「……おい、ザキ…?」

 

外を見渡すと…誰もいない。

 

ふと…後ろから気配を感じた。

 

近藤さん「誰だ…!?………何…?」

 

振り返るが…誰もいない。確実に何者かの気配がしたのに…。

 

そう思って前を見ると…1人の男が立っていた。

 

???「流石だね…。気配を察知するとは。だが…君にも眠ってもらうよ」

 

近藤さん「こいつ……!?」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《友 side》

 

友「えっ…!?剣術道場の皆が…!?」

 

土方さんから突然電話が来た。

 

内容は…近藤さん、山崎、総七の3人が突如消えてしまったというものだった。

 

土方さん『ああ。とりあえず、今すぐ道場に来てくれねーか?犯人が残したと思われるメモがある。あと、登校少し遅れるだろうから友達とか先生とかにも言っておけ』

 

友「……わかりました」

 

さて…まずは優月に今日は一緒に登校できないこと連絡しておかないと。

 

その後、殺せんせーにもね。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《不破 side》

 

家を出て友君の家へと向かう途中…携帯が鳴った。

 

友君からのLINEだった。

 

U[ごめん!今日一緒に登校出来なくなった!学校にも少し遅れると思う!先に行っててくれ!]

 

遅れるって……どうしたんだろう…?

 

 

仕方が無いのでそのまま学校へと向かうことにした。

 

でも…いきなりどうしたのか気になるなぁ…。まぁ後で聞けばいいか……。

 

 

???「見ーつけた」

 

突如…私の目の前に黒服の男が現れた。

 

その顔には…見覚えがあった。

 

不破「何で……あなたがここに…!?」

 

???「……しばらく眠ってもらうよ」

 

私は…男にスタンガンで気絶させられてしまった。

 

心の中で何度も友君に助けを求めた…。

 

けど…その心の叫びは誰にも聞こえることは無かった。

 

???「…さてこの子には、やってもらわないといけないことがある。…急ぐか」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《友 side》

 

友「土方さん…!」

 

土方さん「来たか。俺が来た時には…既に近藤さんはいなかった。そして、こんな紙がポストに入っていたよ」

 

手紙にはこう書かれてあった。

『近藤勇、沖田総七、山崎透は誘拐した。真弓友、土方歳次は椚ヶ丘中学校3年E組の担任と生徒全員で指定場所へ来い。指定場所は後ほど…椚ヶ丘中学校の旧校舎へと送る』

 

…この感じから見るに、恐らく殺し屋だろう。

 

担任…つまり、殺せんせーを狙った暗殺計画…!

 

土方さん「……なぁ。俺は最近不審に思ってるんだ。お前らの急激な学力の上昇……何日も道場に通っていなかったのに剣術の腕前をキープできていた事……。お前ら、なんか隠してる事があるんじゃねーのか?」

 

土方さんは…やはり勘が鋭い。

 

その時、俺の携帯が鳴った。新からの電話だった。

 

友「…もしもし」

 

新『兄貴!大変だ!今すぐE組の校舎に来てくれ!』

 

友「え……?何があったんだ!?」

 

新『律にメールが届いたんだ。そのメールには……

 

 

『不破優月を誘拐した』……って…!』

 

友「……えっ……」

 

 

嘘だろ……。何で…優月まで……!?

 

殺せんせーの暗殺計画に…生徒を巻き込んだら賞金は払われないってことになったはずじゃ……。

 

待てよ…。

 

今まで会った殺し屋の中に…1人だけ、殺せんせーの暗殺が目的では無かった人物がいる……。

 

まさか…『あいつ』が………!?

 

友「……わかった。今すぐ向かう。あと、殺せんせーにも伝えといてくれ。……俺の剣術道場の先輩も旧校舎に行くから…烏間先生に、殺せんせーの正体を明かすことを聞いてくれ……って」

 

新『…………わかった。早く来てくれよ…』

 

そう言って、新は電話を切った。

 

土方さん「……何だって?」

 

友「……俺の…大切な人が攫われました。あと土方さん、これから旧校舎で見るであろうことは…絶対に他言しないでください」

 

土方さん「………ああ」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

俺たちは急いで旧校舎へと向かった。

 

教室に入ると…殺せんせーと生徒全員が律に注目していた。

 

友「殺せんせー…!」

 

殺「友君…。このメールの内容…恐らく殺し屋でしょう。それも、推測ですが南の島で出会った……君を狙っていた男…」

 

土方さん「……おいちょっと待て…。なんなんだ…そのタコは…!?」

 

殺「初めまして。詳しいことは後で話しますが…私はこのE組の担任です」

 

土方さん「……よくわからんが、今は一刻を争う事態だ。詳しくは聞かない。ところで…そのメールには他に何て書いてあった?」

 

律「メールには不破さんを誘拐した事と…地図にある指定場所へ向かうように書いてありました。地図はメールに添付されてしました。こちらです」

 

その地図が指している場所は…数ヶ月前に廃墟になってしまったビルだった。

 

カルマ「犯人は俺ら生徒と殺せんせーも来るように要求してる…」

 

寺坂「クソ……!」

 

友「どうして……優月まで……!!」

 

 

???「…決まってるでしょ?」

 

 

後ろから女性の声がした。

振り返ると……3年A組の『古見錦』がいた。

 

友「お前は……A組の『古見』…!?」

 

前原「なんでこいつが…!?」

 

 

古見「なんでって…そんなこともわからないの?私はこの計画をした男の仲間だから……よ」

 

友「なんだと…」

 

古見「変な気は起こさない事ね…。大人しく廃ビルに向かいなさい。そうしないと…人質がどうなっちゃうかわからないわよ」

 

古見はそう言うと…教室から颯爽と出ていってしまう。

 

 

土方さん「……行くしか無さそうだな」

 

 

中村「……皆、超体育着(これ)…着てくよね」

 

寺坂「…ああ。勿論だ」

 

前原「誰だが知らねーが…こんなことするやつ許せねぇ」

 

 

友「…ああ。絶対に…優月達を救い出すぞ!」

 

一同「おう!!」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

指示通り、地図の廃ビルについた。

 

外からだと…特に変わった様子はないな。

 

イトナ「ドローンで周りを見ているが…異常は無い」

 

新「……とりあえず、入ってみるか…?」

 

俺たちは音を立てないよう、静かに廃ビルへと入っていく。

 

全員が入り、少し進んだところで…ガシャンと大きな音がした。

 

岡島「な…なんだ…!?」

 

倉橋「い、今の音…何が起きたの!?」

 

 

突如、床から鉄格子が現れ、ほとんどが檻の中に入ってしまった。

 

檻の中に入らずに済んだのは…俺と新と倉橋だけだ。

 

友「皆…!?」

 

殺「……これは…死神の時と同じ、対先生物質の檻…!」

 

土方さん「くっそ…おい!ここから出せ誘拐犯!!」

 

 

突然、床が動いた。下へと下がっているのだ。

 

友「これは…!?」

 

磯貝「皆!鉄格子に掴まれ!」

 

殺「先生掴めませんけど!」

 

寺坂「テメーは適当に誰かに掴まってろ!!」

 

殺「では寺坂君に…」

 

寺坂「なんで俺なんだよ!!」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

下へ着くと…そこには古見がいた。

 

古見「来たわね…」

 

友「古見……!!」

 

俺は持参してきた木刀を手に取った。

 

すると……どこからともなく声が聞こえてきた。

 

???『やあ、E組の皆。半分くらいは初めましてかな?』

 

その声は…以前にも聞いた事がある声だった。

 

???『どうも…。僕が不破さん達を誘拐した殺し屋です…。

 

『歳』と呼んでください』

 

沖縄のホテルで会った殺し屋の1人…。

 

殺せんせーではなく、俺の殺害を目的にしていた男…。

 

歳『今は放送で話してるけど…その内会えるからさ。まずは友クン、近くの鉄扉の先に更に下へ続く階段がある。下に降りたらとても大きな空間に着く。そこに僕はいるよ。でも、新君と倉橋さんはダメ。そこで待ってなさい。牢屋の諸君も、あとで下に降ろしてあげるからさ』

 

友「歳……貴様…!!」

 

 

 

歳『待ってるからね友君。それじゃあね…』

 

 

新「兄貴…言うこと聞く必要は…」

 

友「いや…。指示通りにしないと…優月達が何されるかわからない。俺は行くよ。皆はここで待ってて」

 

俺は…歳の言われる通り、扉を開け、その先の階段を降りていった。

 

絶対に……助けてやる…!!

 

 

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