真弓兄弟の暗殺教室   作:Ncwe?

82 / 87
第81話 週刊誌の時間

《新 side》

 

倉橋「ねぇ新君!」

 

いつもの授業が終わった放課後、倉橋が話し掛けてきた。

 

倉橋「この前駅前に新しいスイーツ店出来たんだ〜。渚君とカエデちゃんと行く予定なんだけど新君もいこーよ!」

 

新「行く行く!」

 

俺はかなりスイーツが好きだ。

 

よく変装をしてスイーツ店に食べに行っている…。

 

が、絶対バレる。ファンの人だったから何とか口止めしてもらってるけど…。

 

ま…変装はいいか。正直友達といる時くらいそういうのに縛られたくないからね…。

 

渚「新君も行くの?」

 

新「おう!新しいスイーツ店とか行かない訳にはいかない!」

 

茅野「プリンもあるらしいよ!」

 

新「プリン!!」

 

渚「目の色が変わってるよ2人とも…」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

倉橋「スイーツ美味し〜!」

 

茅野「まさかプリン1人1個限定だなんて……」

 

渚「あはは…仕方ないよ。かなり人気みたいだもん」

 

新「人多いな……バレなきゃいいんだけど…」

 

倉橋「今日くらいは気にしないで楽しもうよ〜!」

 

新「それもそうだな…!よっしゃ!沢山スイーツ食べるぞ!」

 

俺たち4人はスイーツを食べるのに夢中で……。

 

気が付かなかったんだ…。

 

 

その光景が…『撮られていた』事に…。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

《友 side》

 

友「……は…?なんだよこれ…」

 

何気なくスマホでネットニュースを見ていると…

 

『RainBow7 真弓新 活動休止中に同級生の女子数名とスイーツ店デート』

 

…という見出しのニュースを見つけた。

 

内容はタイトルの通り…

 

受験のため活動を休止していたRainBow7の真弓新が同級生の女子3名とスイーツ店でデートしていたという内容だった。

 

SNSでは、『受験に集中したくて休止したんじゃないの?』、『女子とデートしてるとこ撮られるとかプロ意識無さすぎ』、『グループに迷惑かけないで』等…批判の声が相次いでいるという…。

 

 

友「……新」

 

俺は新の部屋の扉をノックした。

 

返事が無かったので…少しだけドアを開けて隙間から覗くと……誰かと通話しているようだ。

 

新「……はい。以後気をつけます。…はい。勿論、彼女達はただの友人です。…はい。申し訳ございませんでした…」ピッ

 

友「……新、今の電話…」

 

新「……副社長から。今回はそこまで大きなスキャンダルじゃないから見逃すけれど…次は気をつけろって…。あとブログで謝罪文も書けってさ…」

 

友「…ま…まぁ…そう落ち込むなって…。なんて言ったらいいのかわかんないけど…一生週刊誌撮られずにプライベートを過ごせるアイドルなんて中々いないし…」

 

新「……俺はいいんだ。でも…一緒にいたあいつらが批判くらうんじゃないかって…」

 

友「…………」

 

新「…俺は今日学校行かない…。また撮られる訳には行かないから…さ」

 

友「……そっか…。でも…あんまり思い悩むなよ。なんかあったら…相談してくれて構わないから」

 

新「……ああ。ありがとな…兄貴」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

友「………」

 

不破「…友君、大丈夫?ずっとぼーっとしてるけど…」

 

友「えっ…?あ、ああ…ごめん」

 

不破「……新君の事…やっぱり心配?」

 

友「……うん。あいつ…俺と一緒で1人で背負うタイプだからさ…」

 

 

学校に着くと…皆が新の心配をしてくれていた。

 

渚「新君…大丈夫だった?」

 

友「結構…落ち込んでる。自分がスキャンダル食らったことより…皆が批判されるんじゃないかって…」

 

倉橋「そんな……!誘ったのは私だから…悪いのは私だよ…!」

 

友「倉橋は悪くないよ…。勿論、新も悪くない…」

 

倉橋「……今日、新君に会いに行ってもいいかな?」

 

友「えっ…?」

 

倉橋「私のせいでもあるんだよ…。何とか元気付けてあげたい!」

 

渚「僕も行くよ」

 

杉野「俺も!」

 

前原「普段から世話になってるしな」

 

磯貝「ああ!」

 

中村「あいついないと友をからかうネタが無くなっちゃうしね〜」

 

カルマ「まだまだ聞きたいことあるからね…」

 

友「なんか別の目的の奴いない!?」

 

殺「ヌルフフフ…。新君は素晴らしい仲間を持ちました。そうと決まれば放課後、新君に会いにいきましょう!」

 

友「先生も来るのかよ…」

 

 

まぁ…正直嬉しいけどね。

何とかして新を元気にしてあげないと…!

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《新 side》

 

新「え…えっと…なんでこんなに来たの…?」

 

兄貴がクラスメイト全員を連れてきた。

 

殺せんせーまでいる。

 

流石にこんなに入らないって!

 

倉橋「……新君、ごめん…。私、こんな事になるとは思わなくてさ…」

 

新「…何言ってんの。倉橋は悪くない。悪いのは俺だよ。あんな沢山人がいる所に変装もせずに行ったから…」

 

倉橋「でも…誘ったのは私だし…!」

 

新「…倉橋は悪くないって。自分を責めないでよ」

 

友「…それはお前もだよ新。俺の悩みを…皆背負ってくれたんだ。次は俺が背負う番。だから…自分を悪く思うな」

 

新「……でも…」

 

友「週刊誌に撮られたことなんて…ただの笑い話にしちゃえばいいんだよ。例えばほら。『新と女子3人が』ってとことかさ。渚も女子に含まれてるじゃん!って」

 

渚「確かにそうじゃん!!」

 

中村「まぁしゃーない」

 

 

新「あはは…。それもそう…かもな。…ありがとう兄貴。…ありがとう皆。…ありがとう渚」

 

渚「なんで僕は個別で感謝されてるの!?」

 

その時…俺の電話が鳴った。

 

新「……!!」

 

副社長からの着信だった。

 

手が…震えてる。何とか落ち着かないと…!

 

倉橋「……新君。落ち着いて。私たちが傍にいるから…」

 

新「……!………そう…だね。…電話、出るよ」

 

俺は…副社長からの電話に恐る恐る出た。

 

新「……はい。真弓です」

 

副社長『真弓。大変な事が起きた。今日……あと一時間後にRainBow7のライブが椚ヶ丘で行われる。…が、今彼らは中部の方らしい』

 

新「えっ…!?なんで…!」

 

副社長『椚ヶ丘の前は長野での公演…。本来ならとっくに移動を済ませているのだが…高速道路がかなり渋滞してしまったそうだ』

 

新「そんな…」

 

副社長『……そこで真弓。頼みがある。トークでも…ダンスでも…歌でもいい。何とかして…ライブの時間稼ぎをしてほしいんだ』

 

新「え…!?ぼ…僕にですか…!?」

 

副社長『ああ。……言わば、汚名返上のチャンスをあげると言うこと。ライブの会場はメールで送るから…You、頑張ってね』プツッ

 

新「……!!」

 

…副社長なりの…俺へのチャンス…。

 

でも…1人で時間稼ぎなんて出来るはずがない…!!

 

友「何…?どうしたんだ…?」

 

新「……俺のグループのライブが椚ヶ丘でやるらしいんだけど…まだメンバーが着いてないらしい。メンバーが着くまでの間…俺に時間稼ぎをしてほしいって…。でも…そんなの俺1人じゃ…」

 

 

友「……その時間稼ぎって…例えばどんな?」

 

新「まぁ…トークとか歌とかダンスとか…?」

 

友「……簡単な方法があるよ」

 

新「えっ?それって……」

 

友「新と…E組の男子の選抜メンバーでステージに立つ……ってのは?」

 

新「………え?

 

 

 

 

ええええええええええええええ!?!?」

 

 

前原「男子からの選抜メンバーって言うと…やっぱ顔が良い奴だよな!てことは俺か!?」

 

友「むむ…少しイラつくが陽斗と…悠馬と…カルマもかな」

 

カルマ「え~……まぁいいけど、友も出なよ?」

 

友「俺もか……まぁいいが」

 

カルマ「あとは渚君も」

 

渚「なんで僕も!?」

 

カルマ「ほら。グループって可愛い枠いるじゃん。あれだよ」

 

渚「そんな……」

 

磯貝「まぁ仕方ないよ…。でも顔出す訳にはいかないよな?」

 

友「確かに…。創ちゃん、今から仮面作れる?」

 

菅谷「オッケ。任せとけ。アイドルっぽいの作ってやる」

 

竹林「ステージに立つなら衣装も必要だよね」

 

吉田「衣装作りっつったら原だな」

 

原「任せておいて!」

 

三村「代役とはいえ、どんなことするか台本も作っておかないとな」

 

中村「セットリストとかも組んでおかないと…」

 

速水「ダンスとか…早く覚えないと間に合わないね」

 

矢田「じゃあ早く決めないと!練習の時間が無くなっちゃう!」

 

不破「あと、念の為殺せんせーは理事長に確認取っておいて。無許可でやるとまた何されるかわからないし…」

 

殺「勿論ですとも!」

 

新「……皆…」

 

友「……新。大丈夫だ。お前は1人じゃない。皆で力合わせて殺ってやろうぜ!」

 

新「………ああ!!じゃあまずは会場に向かおう!台本や小道具等の準備はそれから!ダンスは基本的なことは俺が教える!少し難しいのは俺に任せてくれ!」

 

一同「おう!!」

 

俺のために…クラスが一丸となってくれている…。

 

今まで…こんなに嬉しいことは無かった。

 

 

 

俺……E組来て良かったな…。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。