転生オリ主ウマ娘が死んで周りを曇らせる話   作:丹羽にわか

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同志諸君!!

 親愛なる同志サイレンススズカの『最速の機能美』は確かに『最速の機能美』だ。だがしかし、女の子とは柔らかいものだと私は信じている。信仰している。
 だからこそ「ふにゅん」なのだ。「コツン」の方が正しくとも、背中と間違えそうでも、かなりまな板だよコレでも、身長145センチの同志ライスシャワー(B75)より小さく(B70)とも、彼女の『最速の機能美』は柔らか・・・ん? すまない、誰か来たようd



同志チッパイスキーが急病により辞任されたため同志シリガスキーが書記長に就任しました。これより艦隊の指揮に入ります。



第4R

Side:オリ主

 

 

 

 

 

 

 リギルやばい。

 

 

 皇帝シンボリルドルフを筆頭に東条トレーナーのもとに集う常勝軍団。学園最強と言われるだけあって格が違う。本当に同じウマ娘なんだろうか。

 これでも相当トレーニングは積んできたんだけどな・・・現状、併走しようにも出来ないくらい基礎能力に差がある。そしてそんな先輩方に必死に食らいつくスズカ凄い。小動物っぽかった彼女が狙った獲物は逃がさない猟犬のよう・・・ってほんとにあの高嶺の花に見せかけた天然系美少女なサイレンススズカですかあなた? なんかキャラ違くない? というか確か逃げウマでは?

 

 とまあ、そんな「ぼくのかんがえたさいきょうのチーム」なリギルと最終的に双璧を成すスピカも今思うとヤバイな。

 

 前世の史実で考えると「成功した競走馬をベースにしてるんだから当然だろ」ってなるし、ゲーム的表現をするならステータスの初期値、上限、伸び幅が全然違うけども、それでも生半可な努力ではたどり着けない高みだ。

 それに十代の多感な時期の少女がプロのアスリート、アイドルとして全国規模で活躍する。それを実際に目の当たりにするとただただ感服するしかない。自分の十代? 深夜アニメ見てラノベ読んでブヒブヒシコシコしてたけど何か?

 

 というか転生オッサンinウマ娘な自分がそこに混じっているというのが場違いすぎる。

 

 いや、皆さんめっちゃいい人よ? タイマンbotなヒシアマ姐さんとか自称覇王のテイエムオペラオーとかアニメの印象だとクセが強すぎるしプライドも相応そうだったからコミュニケーション取れるか不安だったけど、こんな自分にも普通に接してくれるし。

 ・・・中等部の後輩でこの身長だから、ルドルフ会長をはじめ皆から子ども扱いされている気はするけども。まあ、なんというか・・・いい子たちだ(後方叔父さん面)。 ん? テイエムオペラオーはひとつ下だしタイキシャトルは同い年では? ・・・スズカもだし今更か。

 

 ただ、ちょっと容姿とオーラの暴力がね? スズカでギリギリな自分を叩きのめしてきてキツイ。傍から見たら完全にコミュ障な自覚がある。

 

 あと子ども扱いの延長か距離感が・・・マルゼンスキーさん? 飲み物渡しただけなのに「偉いわね~」って頭撫でる必要ある? あと撫でるとき視線合わせようと屈まないでいいから、その立派なものがちょうど目の前にきてるし体操服の襟元から・・・あっ。

 

 

 ・・・赤・・・うっ・・・ふぅ。

 

 

 

 罪悪感が・・・鬱だ・・・死、ねないから日記頑張ろう(震え声)

 

 

 ちなみに、グラ×スペを成す為のルートはどうにか再構築した。

 今のところ候補は三つ。

 

 一つ、スズカのスピカへの移籍についていく「ズッ友だよルート」。スズスペの妨害、グラスペの援護が出来るのと、スズカとの対決がすんなり通る可能性が高い事がメリットだ。デメリットは沖野トレーナーにスピカへの加入を拒否(?)された事が、どう影響するのか未知数な点だろう。

 

 二つ。スピカ以外のチームに移籍か、個人トレーナーの指導を受ける「ライバルだからルート」。カプへの干渉はしにくいが、慎重に相手を選べばスズカとの対決はすんなり叶うだろう。

 

 そして三つ、あえてリギルに残り対決を望む素振りを見せる「龍虎相対すルート」だ。アニメでのグラスペのようにライバルとしての関係を東条トレーナーに認めさせ、適性外であっても対決を許可してもらう。ウマ娘は闘争心に溢れている子が多いのでリギルのメンバーからの援護も期待でき、冷酷無情な管理者に見せかけてウマ娘達を大事に思う人情家なところがあるトレーナーの説得は無理では無い筈、一応ちまちま仕掛けはするけども可能性は低い。さっきも断られたし。

 

 二つ目が一番実現しやすいルートの筈なのだが・・・何故だろうか。上手くいくビジョンが想像できない。

 やる事全てが裏目に出てるからなあ。何がいけないんでしょうかね?

 

 

(賢さが不足しているようなので重点的に鍛えてみましょう)

 

 

 ・・・何か受信した気がするが気のせいだろう。

 

 

 

「トゥデイさん、大丈夫ですか? 顔色が優れないようですが・・・」

 

 

 グラスペ実現への不安が顔に出てしまっていたのだろう。心配そうにこちらを見るのは栗毛の少女。

 

 

「ぐ、グラスさん」

「さんだなんて。ふふっ・・・グラス、で構いませんよ? センパイ♪」

「カヒュッ(critical!!)」

 

 

 先日の入部テストで加入したグラスワンダーだった。

 一学年下の中等部A組らしいので来年ジュニアに参戦するはずだ。というか君は本当に中一か? 落ち着きといい色気といい、ちょっとおかしいのでは? ボブ訝。

 前世含めたら二回りは違うはずなのにこのお姉さん感はなんだ・・・スズカとまた違うタイプだから耐性が足りない。

 

 

「トゥデイさん? ほ、ほんとに大丈夫ですか? 呼吸が・・・」

 

 

 あ、オロオロしてるところは年相応だ。かわいい。(語彙力)

 

 

「だ、大丈夫。ちょっと致命傷を受けただけ」

「それは大丈夫では無いのでは?」

 

 

 あ、冗談に即座に気付いて切り返すあたりめっちゃ頭の回転速いわ。本当に中一かい君は。信じられん。

 

 

「・・・意外です。トゥデイさん、そういう冗談も言われるんですね」

「え、あ、えっと、ごめん」

「いえいえ、責めているわけではないですよ? ただ、そういう一面があるって知れたのが嬉しくて」

 

 

 はにかみながら言うグラス。かわいい。いやでもどういう事?

 

 

「・・・結構表情、というか目に出るんですね。これも新たな発見です。ふふっ」

 

 

 え? なんぞ??

 

 

「トゥデイさん、いつも黙々と基礎トレーニングをされていますよね」

 

 

 そりゃまあ、自分一人スペック劣っているし他の子たちと会話なんて出来ないからね。緊張で挙動不審になるし。

 

 

「こう言ってしまうとあれですが、基礎トレは地味で辛いです。正直、続けていれば飽きますし気持ちも緩みます。それをトゥデイさんはずっと真剣に、我武者羅に繰り返していました。そこに鬼気迫るものを感じて、ちょっと怖かったんです」

 

 

 ふむ。想像してみよう。グラウンドの隅っこで無表情のオッサンが一人黙々と筋トレをしている・・・そりゃあ怖いわ。通報ものだ。いや笑顔でも怖いけど。

 

 

「でも、よかったです。トゥデイさんは、ちょっと人見知りする普通の女の子でした」

「そ、そんなことは」

「あ、真面目で頑張り屋さんな所も、ですね」

「・・・・・・」

 

 

 中身オッサンで、グラスペを成す為に生きる萌え豚百合厨の底辺転生者ですぜ。言わんけど。

 しっかしグラスもいい子だなあ。だって恐怖を感じた相手に自分から近づいて、その恐怖を『克服』するだなんて中々出来る事じゃない。

 

 

 

 うむ、やっぱりグラスペを成して幸せになってもらおう。

 二人の結婚式では盛大にライスシャワーして祝福するんだ。

 

 

 

 そう、決意を新たにしたある日の放課後であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:サイレンススズカ

 

 

 

 

 

 

 グラウンドの端で黙々と筋トレをこなしている小さな人影。

 ルームメイトでありクラスメイト。そして、いつの間にかリギルに加入してチームメイトにもなっていたトゥデイグッドデイだ。

 

 サイレンススズカはマルゼンスキーと柔軟を行いながらも横目でトゥデイの方をチラチラ見ていたのだが、マルゼンスキーが微笑ましそうに自分を見ている事に気付く。

 

 

「・・・? マルゼンさん?」

「ふふっ、ごめんなさいスズカちゃん。ちょっと変わったなぁって、お姉さん嬉しくなっちゃって」

「変わった、ですか・・・?」

 

 

 特にそういう自覚のなかったスズカは首をかしげる。

 

 

「あら、自覚ナッシングって感じ?」

「は、はい」

「そっか~なるほどね~♪」

 

 

 ふふっ、と笑みをこぼすマルゼンスキー。

 

 

「トゥデイちゃんが来てから周りを、ううん、隣をよく見るようになったわよね」

「隣を・・・それは、そう、ですね」

 

 

 トゥデイグッドデイは色々と危なっかしいウマ娘だ。

 スズカとは少しマシになったが、ほかのウマ娘と話すときは目が泳いだり喉が詰まったりと挙動不審になり、声をかけなければ黙々と日々を過ごす様子は色々と溜め込んでしまいそうで心配になる。

 年頃の女の子としては論外で、ジムのシャワーで水浴びして軽く水気を拭っただけて済ませていたり、私服も下着も同じ種類を複数用意して着回していた。

 兎に角、気にかけてしまう、世話を焼きたくなってしまうのだ。

 

 それに、スズカのクラスメイトであり、ルームメイトであり、チームメイト。

 そして。

 

 

「トゥデイが、トレーナーさんに話していたんです。『私は、スズカに並びたい・・・いえ、追い越したいです。今は、あの子の影も踏めません。でも、いつか』って」

「あら、盗み聞きなんてイケナイ子ね」

「すみません・・・でも私、それを聞いてドキドキ・・・したんです。レースで先頭を走っている時とは違う、熱くて、重くて、強い、今まで感じたことのない・・・ドキドキでした」

 

 

 胸を押さえて回想するスズカ。

 サイレンススズカというウマ娘にとって先頭とは特別なものだ。誰も前を走らせない。並び立つのも許さない。静かで、どこまでも綺麗な、誰も見たことのない、自分だけの景色。

 

 その世界にドクン、ドクンと鼓動が響く。不思議と煩わしくない。むしろ、心が震えて燃え上がるよう。

 

 

「これは・・・なんなんでしょう」

 

 

 スズカの問いに、マルゼンスキーは少しだけ羨望の滲んだ視線を向ける。

 

 

「ライバルって、きっとそういうものよ」

「・・・ライバル」

 

 

 すとん、とスズカの胸にその言葉は落ちてきた。

 

 

「スズカちゃんがちょっと羨ましい。私には誰も・・・

「マルゼンさん?」

「え? あ、そ、そう!! ライバルっていいものよ? 何よりトゥデイちゃんは同い年で部屋もチームも同じなんだから、お互いに切磋琢磨してきっと高みを目指せるわ♪」

 

 

 マルゼンスキーがバチコーン☆ とウインクすると同時、タブレットを手にした東条トレーナーが声を上げる。

 

 

「いつまで柔軟している!! 始めるぞマルゼンスキー!! スズカ!!」

「あ、いっけなーい。ほら、行くわよスズカちゃん♪」

「は、はいっ」

 

 

 二人はトレーナー達のもとへと駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(トゥデイがライバル・・・ふふっ、楽しみね)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




オリ主がケツイを新たにしました。おハナさんへの直談判を聞かれるガバ。
グラスワンダーがエントリーしました。曇る。
サイレンススズカとの関係が『ほっとけない友人』から『唯一無二のライバル』になりました。曇る。
おハナさんがトゥデイの『道』を整備し始めました。なお本人に対してはキッパリと断っている模様。曇る。

マルゼンさんはアプリよりも史実寄りにしつつ『絶対の孤独』持ち。たぶんカイチョーも同様。死語ムズイ。

エアグルーヴたちはすまない・・・本当にすまない・・・。


 正直、作者自身も周り(特に身の上を知るトレーナーなど)から見たときのオリ主の設定重すぎて引いてる。
 なんか深読みしてシリアス始めたトレーナー陣と、肉付けの足りない部分を補強できる感想くれた同志たちのせいだな(責任転嫁)

 書き始めの時よりキャラ設定のメモ書きが増えてプロットと全然違うルート進んでいるのには芝が生えざるをえない。(シリウスに加入してスピカの無いアプリ世界でガバるってある。これはライスシャワールートでは? ボブ訝)


ともかく今後とも応援夜露死苦ゥッ!!

あ、感想返信はシェフの気まぐれサラダなのでご了承くだせえ。

次は日記とかキャラステかなあ。明日から仕事なんで次回投稿は未定です。

あとこの作品なんか日刊ランキング入りしてますねぇ・・・やっぱエミカスは偉大なんやなって。

エミカスという概念の原典であるアーマードコアの新作氏の作品のリンク貼っておきますね。未読の方は要チェックだ!!
https://syosetu.org/novel/175665/

オリ主は何カス?

  • トイカス
  • トゥカス
  • デイカス
  • グデカス
  • 語呂悪くね?
  • 窓割れてね?
  • 何か他のがいい
  • でもやせたーいv( ̄ー ̄)v
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