るっ!の世界にウマ娘が来た感じの認識でオナシャス
コポポ、コポポと泡を立てながら沸騰する薬草の煮汁。
何故か虹色に光っている液体。
レヴィオン王国、ユリウスの研究室。
ここでは二人の男女が私利私欲の為、日夜研究を続けていた。
「ユリウスくぅん、お腹が空いたぞ…」
「そこの倉庫にスルメイカが干してあったはずだ。それを食べるといい、タキオン。」
「食欲には逆らえないから食べはするが…なんでキミはそう触手っぽいつまみばかり用意するんだね…」
若干ピンクっぽいロンゲの男の名前はユリウス。
現在研究室を構えているレヴィオンの元騎士団所属の研究者。
彼はある秘密を抱え、そのせいでレヴィオン王国に一波乱起こした事があるのだが、それは後程。
そして、茶色の癖毛な人の身体に馬の耳と尻尾をくっ付けた可愛らしい見た目をした少女の名前はアグネスタキオン。
ウマ娘……この空の世界に住むエルーンという種族とは違った種である彼女は“超高速の粒子”という異名を持つマッドサイエンティストだ。
偶然出会った二人は瞬間的に“研究者”としての共通点を感じ取り、今まさにこうして二人三脚で同じ研究をしている。
「まあそろそろ親友殿が帰ってくる。例のブツの準備はこちらでしておこう。後は休んでおきたまえ。」
「助かる………。」
ユリウスに薦められ、休憩する事にしたタキオンは研究室端に半ば投げ出される様にして設置されたソファに溶けるようにして座る。
5日間寝ずにぶっ通しで研究を続けていた弊害がここに来て出た様だ。
一見、人間であるユリウスの方がウマ娘のタキオンより体力があるように思えるが、それは間違いだ。
ある秘密の件で身体が変質したと言えど、ほとんどは男としての意地だろう。
その証拠に休んでいるタキオン以上の濃いクマが、ユリウスの目の下に出来ていた。
「帰ったぞ親友…!?」
「おお!!帰ったかい親友殿!!いやあ待ちくたびれたよ、キミを実験台として扱うにはかなり心が痛むのだがタキオンとの共同研究と臨床実験のおかげで無害化には成功しているさあグイッと飲んでくれたまえグイッと!!」
「ちょ、待て、親友…モゴッ!!?」
──だからだろう、こんな悲劇が起きたのは。
研究室を訪れた男、アルベール───レヴィオン王国の騎士団団長であり、ユリウスの親友だ。あと最近周りがおじさん呼ばわりしてきてちょっと傷ついている───がドアを開けた瞬間ユリウスがまくし立てる様に話しかけ、彼が驚いた拍子にタキオン印の薬品を試験管まるまる一本分飲ませた。
突然の暴挙に噎せつつ詳細を問うアルベール。
そしていきなりアルベール自身の身体が虹色に輝き出した!
「な、なんだ!?!?!?」
「それについては私が説明しよう雷迅卿クン。」
驚いているアルベールをよそに、タキオンは薬効を説明し始めた。
今回アルベールに飲ませた薬は体外へ流れ出る電気を変換し、身体を虹色に輝かせるという特に役に立つ事もない薬であった。
臨床実験ではお菓子で釣ったアルベールと同じく電気を操るモニカ───秩序の騎空団第四騎空艇団船団長補佐というわりかし偉い立場にある女の子。このおっぱいで船団長補佐は無理だろ───とコーヒーで釣ったマンハッタンカフェ───タキオンの親友で、ガチガチのステイヤー。紅茶が苦手でコーヒーが好き。度々タキオンの実験に巻き込まれる被害者───で試した所、モニカには反応を示したが、カフェには効果がなかった事から電気に反応する事に気がついたようである。
「で、これはどうすれば良いんだ!?これでは落ち着いて執務が出来ないぞ!!!?」
「落ち着きたまえ親友殿、今その薬に対する解毒剤も作っていた所だよ。」
「そ、そうか。それで進捗はどのくらいなんだ?」
「0だ。」
その後、レヴィオン王国では虹色に輝きながら魔物を倒す騎士団長の姿がたびたび目撃され、その見た目の珍妙さと記憶に残る姿から密かにグッズ化が検討され、本人の知らぬ間にアルベール(虹)フィギュア[1/144]等が国内で出回っていた。
後日談
「へっへっへ~!!流石タキオン博士の薬だぜ、効力が違うね!!」
「ゴールドシップ貴様ァ~!! 」(ペカー
「何をやってますのあれは…」
「ゴールドシップがタキオンが作った薬をサンダルフォンの珈琲の中に仕込んだんだと。全く…懲りねぇなアイツは。俺様は解毒剤を作って来るから何かあったら俺様を呼べマックイーン」
「もう許さん!!パラダイスッ、ロストォ!!!」
「ギャァァァァァ!!!?」
「あっ、外れた光の先にラカムさんが!!」
「「「「ラカムゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!」」」」
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