狂人見聞録   作:鬼丸麗華

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この小説は作者が主人公であり基本1人視点でありかなり読みづらいと思われますが気まぐれなので帰るつもりはありません。
またかなりの自由人なので時折狂気じみた行動もありますのですがギャグだと思って笑ってくれると作者は喜びます。


銀鏡見聞録 part0

 夢とは何か、記憶の整理?無意識の集合体?はたまた願いの具現化?残念ながらどれでも無い、私は夢を一種の扉であると考えた。 数多の空間への扉、N次元への扉である。 私は疲れた、だから夢に逃げて安らぎを求めた、だが初めは上手くいかなっかた、望め夢が見れないどころか、記憶にすら残らない。

 私は気づいた、夢を見ようとすることは間違いであると。私は夢について研究し、理論を立ち上げた。 その最中に私は気づいた、夢とはまさしく扉であることに、しかし常人では扉を潜るどころか、扉に気付くことすらままならないだろう、何せ其れを夢としか認識していないからだ、それに扉を潜ることは自殺行為に等しい、下手をすれば二度と目を醒めることはないだろう。 余程の精神力か運が有れば話は別だが。

 故に人は、夢は扉である事を忘れ、即ち精神と肉体の分離を阻止しようとする本能が働く、だが私は扉を潜ることを望んだ。 扉を潜ること自体は簡単なことだ、強く望めば良いだけの話、だが扉の先は何処に繋がってるのかは、神ですら知ることは出来ないだろう、賭けみたいなものだ、だが行き先を強く願えばそこに繋がる可能性は高いが、決して望んでる世界(若しくは空間)では無い。

 前置きはこれくらいにしておこう、これから私は、扉を潜ることを結構する。 もしあなたも扉を潜るつもりなら、私が潜って戻って来れた扉の先を幾つか紹介しよう。

 初めて扉を潜って見えたのはまるで無数の鏡の破片が浮いてるような灰色の空間だった。 上を見いても下を見ても鏡鏡鏡、一面鏡だらけだった、しかし、興味深いことに映し出されたのは私ではなく、様々な場所や視点だった。 私は暫く歩み、時折鏡を覗いたりした。 ふと鏡に手を伸ばして見たくなった、なに、子供の時に鏡の向こう側が気になる時ってあるだろ?それと同じ好奇心だ、私は、一際大きな鉱石(宝石だと思う)が映し出された鏡に手を差し込んだ。 するとまるで水に手を入れたように手が入り込み、その鉱石を掴み引きずり出した。 結果を言うと綺麗な鉱石だった、極彩色に輝き、心なしかずっしりと重みを感じた。 視線をさっきの鏡に戻したところ、その鏡から鉱石は消えていた。 私は更に他の鏡に手を入れて物を掴んでは引きずり出してみた、見たことのない食材、煌びやかに飾られた宝箱、明らかに人智をを超えた悍ましい書物、色とりどりの宝石や銃火器、神話に出てくるような神器など探せば何でも出てくる。色々物色していると、ふと最初の鏡に目をやったら全く同じような鉱石がそこにあった。 私は懐に仕舞ってたあの極彩色の鉱石を取り出して見比べた、寸分の差も無かった。 そして私は有る結論にたどり着いた、ここの鏡はいわゆる映画のフイルムの数コマをループしているかのように存在している、つまりほんの少し時間が過ぎると元に戻る。 更に私はここの鏡は私が気になる(私が見たい)と意識すると近寄り、興味がないと意識すると遠ざかる。 そこで私はここの鏡を寄せ集めて大きな物を取り出せるのでは?と考えた。 結果的に言うと成功した、私は大きなつぎはぎの鏡から木製の小屋を引き摺り出すことに成功した。 どうやら鏡から完全に引き摺り出すまでは重みが生じないことも偶然では有るが判別した。

 更に興味深いことにどうやらこの空間では何もかもが変質しないことがわかった。 わかりやすい例として私は一つの鏡から白燐の瓶を持ち出し中身をそのまま手に乗せた、通常なら白燐は空気と結合し発火する筈、だがいくら待っても発火しなかった。 それから私は、面白半分で知っている劇薬や猛毒を片っ端から手に乗せ遊んでみた。 結果を言うとどれも反応しなかった、もっと面白いことに違う液体を混ぜても混ざらなかった。 暫くして私は飽きて瓶や薬品を適当な箱に戻した。 

 暇になった私は取り敢えず鏡から出した物や本を小屋に入れた。 私は徐にソファーを鏡から引き出し、書物に手を伸ばし目を通した。

 あゝひどい頭痛がする、どうやら魔導書の類の様だ、読むと言うより直接脳(意識)に刻み込まれる気分だ、だが悪くは無かった。 人は誰しも一度は魔法や不思議な力に惹かれる。 私も例外ではない、ただ今は軽く目を通す程度にしておこう、他の玩具に目が行かなくなるからね。

 本を何冊か読んで私はソファーから腰を上げ、鏡から引き出した物をまじまじに見て弄った。 深紅と称しても過言ではないハート型にカットされたルビー?らしき宝石、二寸(6㎝くらい)ほどある大きな円形の翡翠色をした宝珠、古めかしく如何にも何かを込めた赤金の指輪、色とりどりの宝石を嵌め込んだ王冠、絹糸で作られたと思われる豪華なドレスなど、誰が見ても羨むほどの品々だ。 他にも明らかに異界の技術だと思われる武器や甲冑、薬(多分医療用)のレシピ、私の背丈を優に超える大剣、私が知る限りでは見たことない金属で鍛え上げられローングソード、柄の部分が妙に豪華に装飾されたダガー、まるでガラスのようにクリアなレイピア(なお、振り回してみたが頑丈で折れたり壊れたりする気配は無かった)、空間をくり抜いたような黒色を放つ双剣や蒼と紅の左右の籠手、蒼焔を纏った三又槍など、多くは空想上やいわゆる物語などに出てくる代物だった。

 この空間はどうやら少なく見積もって5か6次元に位置すると私は結論づけた。 まぁ、ある意味幸運だった、ここには主は居らず、いわば空白地帯、それもそうかこの様な中途半端なところにわざわざ居座ろうと考えるものは・・・私みたいな腰抜け、若しくは死にたがり以外は無さそうだ。

 あゝすまない話が逸れましたね、言わばこの空間は、私(作者)が認知し、記憶に残る様々な物がN次元であるここに鏡という名の小窓を通してそこに有る状態である場所だ。 敢えて名付けるなら銀鏡幻実界(ぎんきょうげんじつかい)長いから銀鏡と言おう、まぁ、深く考えなくていいものだ。

 

 さて、この所も少し飽きてきたから中心部に向かって歩もう、勿論神話的サンダルと幻想的布服でも着替えてからね。

 

ーーー作者及び主人公着替え中ーーー

 

 うん、私がいうのもあれだ私の見た目は完全古代ギリシア哲学學者のあれだな、まぁ、面白いからこのままで良い。 私は中心部に向かって歩み出した。

 暫くして私は、中心部に着いたものだが、見えるのは古めかしい大きな石材でできた建物が見える。 扉に手をかけたがどうやら鍵はかかってないようだ。 私は扉を開き中に入った。 驚いた、入ったそばから目に映ったのは本の山だった、いや、語弊があったな、無造作に積まれてるのではなくきちんとした本棚に収納されていた。 ひとまず私は案内図を探してみることにした。 しばらく探したら色々分かった、此処は如何やら図書館の様だったが、古の時代に上位者たちが破棄し、忘却され、ここ銀鏡に流れ着いた様だ。 また、この図書館時代中と外では大きさが違う事も分かる。 明らかに外観の数十倍はあり、5次元内の書物なら大抵は揃ってる、その書物の数は最早数える事自体、馬鹿げてる気がしてならない、大雑把に分ければ魔導系や呪術系などのあからさまに人智を超えた種類からゴシップ誌や小説、あらゆる図鑑、そして一番驚いたのが漫画だけで3割を占めてる、如何やら上位者も娯楽に飢えてるみたいだな。 

 そしていくつかの空き部屋があることに気がついた、ひとまず元館長室にでお邪魔するとしよう。 

 そうだ、この図書館は面白いことに行きたい場所を意識すれば1、2分のうちに目的の所までいける。 ふむ、実に興味深い。

 ところ変わって館長室に着いた私だが、部屋の中は基本的な家具と筆記類、そして一通の置き手紙が卓の上に置いてあった。 私は徐に置き手紙を手にして目を通した。

 

 結果的に言うと、ここはかつて最低でも7次元以上の上位者たちの世界のであり、あらゆる選択をコスト無しで何度でも実行できる場所であり、この図書館はこの世界の心臓であったが、この次元に居た上位者たちはさらなる上の次元に進むことになり、この世界は放棄された。そして手紙の最後にはもしこの世界を訪れた、ここに根を下ろすものが居たのなら、この世界の全てを譲渡することがここの上位者たちの総意であるとのことだ。 また、この世界についての情報が書かれてる書物は隣の私室に置かれてるとのことだ。

 

 放棄され、忘却された世界か、道理で誰も居ないわけだ、そして私は気づいた、如何やら私はめを醒めることは無いだろうと、いや、失礼、正解には肉体ごと扉をくぐったことにより私は元の次元に戻る必要が無くなり、即ち今は目が醒めている状態だ。

 話が逸れた、私は手紙を卓の上に戻し、左手側の部屋に入った、寝室と私室が、合体してる様だ、私室には中ぐらいの書架が二つあり、まだ本を入れられる余地があり、机の上には何本か硝子でできた筆や、如何にもアーティフクァトじみた万年筆、またその左側にはカラフルなインク瓶が棚の中にぎっしりと揃えられておりまるで誰かを待ち望んでるようだった。

 私は徐に数種類のインク瓶を棚から出し、硝子の筆にインクをつけては、気まぐれに幾つかの術式を紙に書いた、まぁ、暇つぶし兼ちょっとした実験だ。

 術式を書き終え、私は棚にインク瓶を戻すと書いた3枚の術式を懐にしまい、代わりに本棚から地図と説明本を手に取り椅子に腰を掛けては本を読み始めた。何か分かると良い。

 

 

 

 

 

 




初めて書いてみたがまだまだ狂気が足りない!(そのうち増やします)
基本女の子には優しいですがあくまで基本的です。

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