天才ゲーマーとLyrical Lily 作:ユーリア・エドモンズ
あ、そうだ、あまねす誕生日おめでとう。
私立 有栖川学院
美夢(……朝。私たちの一日は、礼拝堂ではじまる)
シスター「……皆さんはこの神聖なる学び舎の一員として、常に慎み深くあり、自らを享楽から遠ざけねばなりません」
美夢(主に捧げるお祈り。神父様やシスターのお話。そして……聖歌)
シスター「……今日のお話は以上です。みなさん。本日も学院生徒として、よく勉学に励むように」
美夢「永夢くん、終わったよ」
美夢は肩を枕がわりに使っていた永夢に声をかけた。
永夢「……ん、いつもごめんな?美夢」
美夢「ううん、私が好きでやってるから、大丈夫」
永夢「そっか、ありがとう」
美夢「ふう……」
春奈「美夢さん?ため息なんて、珍しいですね。どうかなさったんですか?」
美夢「あ、春奈ちゃん……ううん、なんでもないの。大丈夫」
春奈「なら、いいのですが……無理はなさらないでくださいね。彼を起こしたり、聖歌隊の練習でも、お疲れでしょう?」
美夢「ありがとう。でも、本当に大丈夫だよ。永夢くんと一緒にいられるのは嬉しいし、聖歌隊には、私が好きで参加しているんだもの。それにね。マリア様の前で歌っていると、私、なんだかとても清々しい気持ちになれるの」
春奈「ふふ。美夢さんは、本当に敬虔な心をお持ちなんですね。それに、あの美しい歌声……わたくし、美夢さんはこの学院に遣わされた、天使なのではないかと思ってしまうことがあります」
美夢「て、天使だなんて、そんな……恥ずかしいよ……あれ?春奈ちゃん。肩に、ヘビみたいなものが……」
春奈「えっ?へ……ヘビ……?」
春奈の肩にはヘビのようなものが乗っていた。
春奈「ひっ……、わたくしヘビはダメなんです……取って、どなたか……取ってくださーーーーいっ!!」
美夢「お、落ち着いて、春奈ちゃん!それ、おもちゃみたいだよ」
春奈「えっ?」
春奈はヘビのようなものを手に取った。
春奈「……あら、本当。しかも手縫い……くっ!よく見ると可愛いらしい顔なのが、逆に腹立たしい……!」
永夢「説教コースだな、これ」
春奈「この、紳士淑女ばかりが集う有栖川学院で、こうも低俗なイタズラをする人間といえばっ……!!」
胡桃「へっへっへ〜っ♪『うなぎくん作戦』大・成・功〜」
みいこ「胡桃ちゃん、おみごとなの〜。昨日、頑張って作ってよかったね」
春奈「胡桃さん!みいこさん!やっぱり、あなた達のしわざだったんですね!?」
永夢「ここが礼拝堂ってことをわかって説教してんのかな?」
美夢「忘れてるんじゃないかな……」
春奈「あなた達ときたら、中等部のころからイタズラばかり……その行い、いったいいつになったら改めるんですか?」
胡桃「だってー。シスターの話、長くて退屈なんだもーん。毎回おんなじことばっか話すしさー」
みいこ「みいこは、胡桃ちゃんに頼まれたから、お手伝いしただけなの」
春奈「全然、理由になっていませんっ!」
永夢「完全に忘れてるな……」
春奈「……はぁ。いいですか?そもそも朝礼の時間とは、一日のはじまりにあたって自分を見つめなおし、勉学に……」
みいこ「うわわ。はじまっちゃった」
胡桃「お説教モードだぁ〜。いいんちょ、こうなると長いんだよね〜」
春奈「誰がいいんちょですかっ!わたくしは風紀委員であって、委員長ではありませんっ」
美夢「ま、まあまあ、春奈ちゃん……今日は、そのくらいでいいんじゃないかな?」
美夢が止めに入った。
春奈「いいえ、美夢さん!わたくしは決めました。今日という今日こそ、おふたりには更生していただきます!」
永夢「それは、放課後とかでいいんじゃないか?」
春奈「いいえ、永夢さん、おふたりは放課後だと逃げるので、今ここで更生していただきます!」
美夢「でも……みんな、見てるよ……?」
春奈「……えっ?」
春奈は周りを見た。
学院生徒達「……」
シスター「……そこの1年生っ!いったい、なにを騒いでいるのですかっ!?」
みいこ「あっ」
胡桃「やっ……やば〜〜〜〜……」
5人はシスターに怒られ、胡桃とみいこは倉庫整理をすることになった。
春奈「……美夢さん、永夢さん。本当に、胡桃さんたちのお手伝いに行くつもりですか?」
放課後になり、永夢と美夢は胡桃とみいこの倉庫整理を手伝うことにした。
春奈「朝の騒ぎのことでしたら、悪いのはあのふたりです。シスターも、そうおっしゃっていたじゃありませんか」
美夢「そうだけど……ふたりだけで倉庫整理なんて、やっぱり大変だと思うから」
春奈「はぁ。まったく……。わたくし、美夢さんのことは心の底から敬愛していますが……あの問題児のおふたりと永夢さんに甘々なところだけは、いまだに理解できません」
美夢「問題児……かあ」
永夢「俺は一応、爆睡してたから、あのふたりだけにやらせるのはって思っただけ」
春奈「あなたはいったい何をやっていたら、朝礼の時間に寝ているのですか……」
美夢「でも、私は好きだよ。あのふたりのこと。いつも、すごく生き生きとしてるもん」
永夢「それに……春奈もあのふたりに甘いんじゃないか?美夢について来てるわけだし」
春奈「わっ、わたくしは、別に……そ、そう、監視!これはただの監視です!あのおふたりがちゃんと罰をうけているか、風紀委員として、見届ける必要がありますから!」
美夢「そっか。……ふふ」
永夢「あのふたりが始める前に行くか」
春奈「はい。そうしましょう。」
美夢(名門・有栖川学院……ここの時間は、外よりもゆっくり流れている。教職員やご学友のみなさんは、みんな優しく穏やか。危険なものや悪いものからは高い塀で守られている……だけど、どうしてだろう?ときどきここが、狭い箱のように感じられてしまう……だから、なのかな。私は、箱の中の空気をかき回してくれる、胡桃ちゃんやみいこちゃんたちのことが……)
3人は旧校舎の倉庫前についた。
胡桃「あれっ?美夢ちゃんだ。永夢くんと春奈ちゃんも」
みいこ「もしかして、みいこたちのこと、お手伝いしてくれるの?」
美夢「うん。遅くなる前に、みんなで終わらせちゃおうと思って」
胡桃「さっすが美夢ちゃん〜!いつもありがとう〜!神!ほんと神!!」
春奈「いつも迷惑をかけている自覚があるのなら、いいかげん心を入れ替えてはどうですか?」
胡桃「別に、いいんちょには言ってないし……」
みいこ「美夢ちゃん、美夢ちゃん。知ってる?ここ、おばけが出るってうわさがあるの……」
美夢「えっ!?おっ……おば……け……?」
美夢は永夢に抱きついた。
永夢「美夢?」
みいこ「……なの?」
美夢(もう何十年も昔に建てられたという、木造の旧校舎倉庫……どうしてだろう。予感がする。ここで、なにか大変なことが起こりそう……)
永夢「おーい、美夢?」
美夢「えっ!?な、なに?」
永夢「動けないから、そろそろ離れてほしいかなーって……」
美夢「え?あ!ご、ごめん!」
美夢は永夢から離れた。
永夢「何かあっても美夢のことは守るから、大丈夫だ」
美夢「うん。ありがとう」
2人は春奈達に続いて倉庫の中に入った。
美夢ちゃん好きだから書いたけどこれでよかったのかな感がすごい……そしてタイトルはきっと変える。
永夢のゲームプレイは多分、リリリリのメインストーリー終了後になるかと(やるかも不明)
次回はリリリリのメインストーリー2話……と言いたいですが、永夢の設定と永夢と美夢ちゃんの出会いの話です。
リリリリ以外の誕生日の話いる?
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