これからもよろしくお願いします。
「ただし、入試成績歴代1位の福佐陽介。お前はトータル成績1位以外なら除籍する。」
「「「!!??」」」
「(あいつが歴代1位!?つまりオールマイトを超えたってことか!?)」
「(エンデヴァー以上の成績、あいつを超えればエンデヴァーを否定できるか・・・)」
何やら視線が痛いが・・・それよりも面白いものが見えたな。こいつらは自分たちが”エリート”だと調子に乗っていた。爆発頭と半分男、ポニーテールなんかヤバかったからな。自分が最も優れていると思っているかのような幼児的万能感が見えた。おそらく、才能があるから、周囲から褒められてきたから勘違いしてるのだろう。うちの組員隊員たちなら制裁ものだが、素人相手に言う程ではないか。
「いいよ、早くやろうよ。」
「(動揺もしないか。これでやつの弱点でも分かればラッキーだが、実力を測れればいいか。)そういうことだ。始めろ。」
〇50m走
『3秒04!』
「(50mじゃ3速までしか入らんな・・・)」
「(まぁ、水を得た魚。他がどうするか見ものだな)」
「さて、それじゃあやるか。」
「おい!」
「何?」
「お前本気でやれよ、俺は完全勝利以外興味ないからな!」
「(うちの組員だってここまで言わんぞ。自尊心が肥大化しすぎだろ)いいよ、元々そのつもりだし。」
『スタート!』
「爆『0秒01!』速ター、ボ?はぁ!?」
「あれ、言っていた割に遅いね。体調でも悪いかな?」
「あ、ありえねぇ!」
「(バカな!この速度で移動できるなら、入学試験の時は本気ではなかったのか!!)」
「いや、オールマイトだって銃弾より速く移動してたし、秒速5kmでもおかしくないでしょ。」
ま、本当は瞬間的だから出せる速度であって。この速度で移動は難しいけど。頑張っても飛距離50mが精々だから、あのメガネ君と長距離勝負なら負けるだろうし。半分男も”両方”使えば負けるかもな~。戦闘なら絶対勝つけど。
そもそも、さっきのは力を貯めてたからであり実践なら秒速150mが精々だろう。それ以上は感覚が追い付かないし。最高速度=常に出せる速度は成立しないからね。
その後、握力は発勁と内部破壊を併用したぶっ壊しで”測定不能”とした(機械を何度も壊されたくなかったのだろう)。立ち幅跳びは空中歩行で”測定不能”。後も素の身体能力と武術、気による強化で1位になっている。ボール投げは2000mはいったのだが、流石に∞には勝てなかったよ。
ところで、緑谷という奴はどういう訳だ?増強系だと思うが記録が異常だ。数値がではなく、競技によって変わりすぎている。例えば握力や50m走では好タイムなのに持久走やはイマイチ。おそらくだが瞬発力が高いが持続性に難ありという”個性”だろうか。爆豪と呼ばれた奴は「何で”個性”がある!?」と驚いていたからまだ”個性”が発現して間もないのだろうか。ならばあの間違った使い方も納得だが・・・その割に体が出来ている。おそらく1年程度で鍛え上げたのだろう。戦闘によるものではないから指導者がいるはず。未来を視ればその相手は・・・
「それじゃあ結果を発表する。トータルは単純に各種目の評点を合計した数字だ。口頭で説明するのは時間の無駄だから一括開示する。」
「ちなみに除籍はウソな。君らの最大限を引き出す合理的虚偽。」
「「「は―――――!!!???」」」
「あんなのウソに決まってるじゃない・・・ちょっと考えれば分かりますわ・・・」
「そうゆうこ「あんた、つまんない噓つくね」・・・何がだ。」
「あんたさ、俺の”個性”見ていないのか?」
「(こいつの”個性”?たしか未来視に身体強化、武器生成、気配遮断とかだったはず)」
「俺は”相手の心が読める”能力だ。あんたが嘘を言っていることは分かっているよ。」
「だから、除籍が嘘ってことでしょ?」
「いや、そこは噓じゃない。ついでに俺の除籍もな。いや、”最下位除籍”じゃなくて、”見込みがないなら全員除籍”の可能性があったと考えれば嘘と言えるが。」
「「「!!!???」」」
「ついでに、そこの男は去年1クラス全員除籍処分、合計154回の除籍処分を行った奴だ。知り合いが雄英にいたから教えてくれたよ。」
「(他の能力が凄すぎて忘れていたな)まぁ、そういうことだ。今後も見込み無しと判断した奴は除籍するから覚悟しておけ。明日からもっと過酷な試験の目白押しだ。教室にカリキュラムなどの資料があるから見ておけ。以上。」
しばらくクラスの連中は固まって動けなかった。下手をすれば除籍になるという試験を受けたのだから。ポニーテールなど自分の考え通りではないと唖然としてたし。まぁ、一番は俺が増強系ではないと驚いたのだろうが。
俺は皆を置いてさっさと帰った。先輩が待ってるし、何よりパーティがあるのだから。
―――――――――――――――
あれから帰るとそのままパーティ会場に連れていかれた。ジェントルのギャグは受けないし、ボーダーの奴らは「まさか敵地に乗り込むとはな~」と失礼なことを言っていた。先輩やリューキュウからはプレゼントとしてキラキラした指輪とネックレスを貰った(それぞれが1セットずつ渡してきやがった)。まぁ、女性はキラキラしたものやアクセサリーが好きらしいが、特に使い道がないな。部屋にでも飾るか?まぁ、2人は俺があげたプレゼントを身に着けているし、俺もヒーロースーツの装飾品として指輪でもつけるか。・・・メリケンサックやスティンガー代わりになるだろうし。そう伝えた時の2人の表情は暗く、母さんからは締め上げられたが。ついでに師匠から「常識を叩き込んでやる」と死合の予定が入った。
「お兄ちゃん、お誕生日おめでとう!」
「ああ、
「これ私が作ったマカロン。あげる!」
「おお、ありがとうな。後で食べるわ。」
「お嬢、あまり動かないでください。ここには危ない人が多いんですから。」
「治崎、俺の周りは安全だろ。類友って言うしな。」
「あんたが一番危ないだろ。あんた以上の危険人物とか歴史に名を残す大物ヴィランくらいだろ。」
「まぁまぁ治崎、今日はめでたい日なんだからいいじゃねぇか。ここでバカなことする奴いないだろ。」
「そうですよ若。居てもそこの化け物達が対処しますよ。予知までいるし。」
「最近の俺の扱い酷いな。昔は感謝されていたのに。」
元死穢八齋會の治崎や壊理たちが俺にプレゼントと皮肉を届けに来た。こいつらに限らず、極道はヴィラン予備軍と呼ばれており仕事がない。以前の法律のせいで「ヤクザが行う仕事に対してはどんな理不尽も適応される」という馬鹿みたいなことが起きた。分かりやすく言えば、「ヤクザの関係することなら合法でも違法と出来る」というものであり、ヤクザが暴行を受けても問題なし。ヤクザの店から物を盗っても違法じゃないし、逆にヤクザを捕まえられるというありえないものだった。これで困っていたところを俺が助けたのだ。今のヤクザで外道なことをしている者はまずいない。薬物売買するしている奴なんて一発破門だ。これはヤクザがヴィジランテの派生であり、現在のヒーローと同じ起源だからだ。昔のヤクザなんて超常黎明期で皆潰れたよ。あるいは元組員がヴィジランテになって、それが今のヒーローとかの礎になったらしいが・・・
ちなみに、この治崎は外道に進もうとしていたため俺が絞めた。その後は調教改心させ、ボーダーの医療・研究の責任者をしている。元々違う組の人間も従えている有能な人材だ。こいつの考えていた「個性破壊弾」という”壊理の血肉”を材料にした物は”壊理の髪の毛”を材料にすることで製造に成功した。しかし、材料費は200万を超えた。流石に高すぎることと材料の関係から10発だけ作って後は封印してある。特殊な個性に対抗する手段の1つにしてもコストがかかりすぎるし、そもそもボーダーの人間は”個性”や武器無しでも戦えるし、武器持たせればその辺のヒーローより強い。しかも、仕事関係で免許を取得した奴が多いからヒーロー活動はあまりしていない。シマで暴れた奴がいるとヒーローとして戦うけどな。だから特殊な”個性”持ちなんて相手にしないしな。
パーティがお開きになり帰る途中、先生から話があると呼び出された。内容は普通だったが祝いの品として俺のヒーロー仮免許証だったのは驚いた。「これで活動の幅が増えるだろう」と言われたが、突っ込むのはやめた。俺も元組員にヒーロー免許取らせてるし、元組員を堅気にする裁判起こしてるんだ。他にも色々してるのだから今更だろう。寧ろ、家で朝食摂ってから空中歩行で先輩と登下校できると考えた方が建設的だな。リューキュウから職場体験やインターンで来るように言われているし、その時に動きやすいと考えればいいこと尽くしだ。
ただ、「これから厳しい戦いになると思うが頑張ろうな」と言われたのは謎だ。これから何があると言うのか・・・まさか、師匠やマキアさん以上の化け物と戦うことになるのか?
こうして俺の雄英高校初日は幕を閉じた。もしかしたら人生で初めての友達が出来るかもしれないと期待に胸を膨らませながら眠りについた。
そういえば、今日のパーティでうれしい報告が聞けたな。
「緊急ニュースです。近年縮小してきた暴力団でしたが、本日全ての組織が解体されたと警察から発表がありました。」