これからもよろしくお願いします。
この女は誰だ?おそらくだが先輩だ。個性の影響でないのであれば、この間まで小学生だった女の身長ではない。それに、こいつの反応は覚えがある。
―――観察だ。俺を観察する奴の感情だ。俺の個性でそれくらいは分かる。問題は観察する「理由」だ。正直、心当たりはある。
ここで俺の個性を説明しよう。俺の個性は”超機能”というもの。分かりやすく言えば”ハイスペック”の上位互換だ。
〇個性:超機能
・内容:五感の強化はもちろん、生物として持つあらゆる機能が強化されている。ただし、増強系のような身体強化はできない。
・例:視覚の強化は千里眼や複眼、透視能力などがある。
相手が女子ならこの透視能力絡みが多い。自分の裸を見たとかうるさいが、こっちだって見たいわけではない。
俺は周囲2kmをレーダーのように常に認識している。千里眼と複眼と透視の合わせ技だ。2km圏内のあらゆる方向から見ている。これは視点もそうなのだが、今は関係ないだろう。他の五感も通常の何倍もの情報を俺に送ってくるので通常では処理できない。そのため、無駄なことは路傍の石のように見てるし、処理能力も高い。すべての情報を問題なく扱えているわけだ。だから、”個性”よりも特異体質に近いのだが、この透視関係で絡んでくる女は多い。入学して初日に職員室に呼び出しを食らったものこれが理由だった。どうせ試験日と水泳の授業近くになったらまた呼び出される。
あとは、未来視と読心あたりか。未来を見て宝くじの当選番号を教えろとか。あいつが何考えてるか教えろとか。そんなことで俺に近づく奴は多い。
「君ってさ、なんでそんなに怖い顔してるの?」
なるほど、こいつは俺の読心の事で来たのか。俺の個性について教えてやってもいいが、必要ないな。わざわざ個人情報を他人に教えてやる必要はない。
「てめぇらが気持ち悪いからだ。」
これでいい、これで二度と関わらないだろう。
「なんで気持ち悪いの?どこが?どんなふうに?ねぇねぇ教えてよ??」
えっ?何こいつどんなメンタルしてるんだ。初対面の人間に気持ち悪いと言われて不快になる奴や怒る奴なら分かるが、自分から具体的に聞く奴いる?
「そうやって、自分勝手なとこだ。」
「それって、具体的には?」
「(このまま歩いて撒こう)はっ!てめえみたいに自分勝手にそんなこと聞くからだろうが!」
「不思議。答えになってないよ??」
そんなことを繰り返しているうちに屋上についた。俺は屋上の鍵を
―――余談だが、数年前にここで女子生徒が飛び降り自殺をしたという。その後、その女子生徒の幽霊が現れ、新たな仲間を作るために自殺未遂が1か月に10件以上も起きたため封鎖している場所だ。彼が寝ていると悪夢を
「それでなんで着いてきてんだよ。ってか、飯は食ったのか?食わねえと力出ないだろ。」
「えっ?」
「っち、ならこれでも食ってろ、アホ女」(ゼリー飲料)
「(これ、エネルギー補給に最適って言われてるやつだ...)不思議、なんでくれたの?」
「あ?食ってないから勉強できなかったとかなったら馬鹿だろ?親の金と税金使わせてもらってんなら特にな!」
この女は何をふざけてんのかと思ってたら、こいつからの感情がふわふわしてきた。違う、この感覚は...おばあちゃん?
なぜこんなによくわからない感情を向けているんだ?
まあ、この女がいつまでも俺に付きまとう姿が見える。およそ1か月くらい付きまとわれる未来すら見える。これなら今話した方がめんどくさくないだろうな。
俺は他の人に話さないことを条件に俺が常に眉間にしわを寄せている理由、俺の”個性”について説明した。