白兎への歪んだ愛   作:紫道麻璃也

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初投稿処女作です
温かい目で見てください


白兎への歪んだ愛

「た、助けてっ‼︎」

 

 僕は逃げていた。ダンジョン内ではなく、所属しているロキ・ファミリアのホーム『黄昏の館』の廊下をだ

 

「ベルー‼︎頑張れー‼︎」

 

「捕まった方がいいかもよー!」

 

「と、とりあえず…幸運を祈る」

 

 ファミリアの皆の後押し(?)を受け、僕は更に走って逃げた

 

 

 

長い長い廊下を走って逃げていると左前方に食堂があったのでそこに飛び込んだ

 

「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」

 

「ベル、大丈夫?」

 

 僕が息を整えていると、食堂なのにジャガ丸くんを座って食べていたアイズさんが心配そうに声を掛けてきた

 

「ちょっ、ちょっと、だ、大丈夫じゃ、ない、かもです」

 

「何があったの?」

 

 アイズさんは首を少し傾けて訊ねてきた

 

「じ、実は「ベルー?どこですかー?」ヒィッ‼︎」

 

「アー、ウン、カノジョナラトメラレナイネ…」

 

「ア、アイズさん?」

 

 僕は恐る恐るアイズさんの顔を覗くと彼女はーーー

 

「ベル、ジャガマルクンアズキクリームアジアゲルカラ、ガンバッテ」

 

 彼女への恐怖故かアイズさんが壊れてしまっていた。アイズさんもやっぱり彼女は恐ろしいみたいだ

 

「し、失礼しまぁーす‼︎」

 

 僕は壊れてしまったアイズさんを食堂に残し、更に廊下を走り逃げるのだった

 

 

 

 

 しばらく走ると訓練場に来ていた。僕と同じLv1の冒険者が訓練していたのだが、その訓練場の一画で2人のアマゾネス少女が模擬戦をしていた。そして、走っている僕に気づいたのか2人は模擬戦を中止し、声を掛けてきた

 

「あーっ‼︎ベルだ!おはようー‼︎」

 

「おはよう、ベル」

 

「お、おはようございます、ティオナさん、ティオネさん」

 

 ティオナさんは笑顔で手を振って、ティオネさんは微笑で挨拶をしてくれた

 

「ベルはどうして今日ホームの中を走ってるのー?」

 

「そうね…どうしてかしら?」

 

「ええっとです「ベルー?聞こえてるなら返事してくださーい!」キャン⁉︎」

 

「…ベル、ガンバッテ」

 

「ハヤク、ニゲナサイ」

 

「そ、そんなぁ…」

 

 戦闘民族のアマゾネスの2人でも彼女は止められないみたいだ。

 僕は再び訓練場に2人を残して脱兎の如く逃げた

 

 

 

 

再び走り中庭に逃げ込むと木の上から僕を呼ぶ声がした

 

「オイ、兎野郎、何走ってんだよ?」

 

「べ、ベートさん‼︎た、助けてくださいっ!」

 

 木の上で昼寝をしていた狼人の青年、ベートさんがいつもの様に厳しい顔で見下ろしながら訊ねてきた

 

「実は今、逃げていまして…」

 

「あぁん‼︎雄が逃げるなぁ‼︎」

 

 ベートさんは男が逃げるのを許せないみたいだ

 

 でもーーー

 

「逃げないと駄目なんですっ‼︎」

 

「なんでだぁ‼︎」

 

 そう叫びながらベートさんは木から飛び降り僕に詰め寄った

 

「それはです「ハッ‼︎こっちの方からベルの匂いがします‼︎こっちですね‼︎」…ということです…ッ!ベートさんッ!助けてくださいッ!」

 

 僕はベートさんに頭を下げて保護を求めた。ベートさんならなんとかしてくれる…そう信じて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーゲロ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ?」

 

 小声で言ったのかベートさんの声がはっきり聞こえなかったので聞き返した

 

「…ホームノソトヘ、ニゲロ…」

 

「あ、あ、あっ、あぁぁあぁぁあぁ‼︎」

 

 僕は更に逃げた、ベートさんの遺言に従いホームの外へ、オラリオの雑踏した街中へ逃げ込んだ……

 

 

 

 

 

 

 それから僕はリリ、ヴェルフ、命さん、春姫さん、ヘスティア様、シルさん、リューさん、椿さん、ヘファイストス様、アスフィさん、ヘルメス様、エイナさん、ナァーザさん、ミアハ様、ガネーシャ様、オッタルさん、フレイヤ様、リヴェリアさん、ガレスさん、フィンさん、ロキ様、アミッドさんに保護をお願いした…………だけどーーー

 

 

 

 

「スミマセン……ベルサマ……」

 

「ワリィ……ベル」

 

「スマナイデゴザル……ベルドノ……」

 

「モウシワケアリマセン………ベルサマ」

 

「スマナイネ……ベルクン」

 

「……シナナイデ」

 

「……(気絶中)」

 

「テマエニハテガツケラレヌヨ……ベルキチ……」

 

「ゴメンナサイネ………ベル………」

 

「ゴブウンヲ……クラネルサン……」

 

「オット、ハイタツノジカンダ、ジャアネベルクン、ライセデアオウ‼︎」

 

「ゴメンネ、ベルクン、ギルドハフカンショウナノ……」

 

「ゴメンベル、ワタシデハドウニモナラナイ……」

 

「スマヌナ、ベルヨ……」

 

「オッ、オオッ、オオオッ、オレガ、ガ、ガ、ガネーシャダ……」

 

「スマナイ……」

 

「イ、イ、イヤァァァァッ!べ、ベル、コッチニコナイデェェ‼︎シニタクナイ‼︎シニタクナイ‼︎シニタクナイ‼︎」

 

「シショウデアルワタシデモ、サスガニアノジョウタイノカノジョハトメラレン……スマナイナベル……」

 

「ベルヨ、ライセコソウマイサケヲクミカワソウ……」

 

「ブレイバーノボクデモ……カノジョハタチムカエナイナ……

 

「ベルタン……ムリヤワ……」

 

「スミマセンベルサン……カノジョニイライサレテ"アルモノ"ヲツクッテシマイマシタ………ダイジョウブデスヨ……シニハシマセンカラ……」

 

 

 

 

 

 

「アミッドさんの言ってた"アルモノ"って何なの〜⁉︎」

 

 僕はアミッドさんの言ってた“アルモノ"に怯えてしまい、路地裏に座り込んでしまった

 

「ウッ、ウッ、ウッ、ウウッ……」

 

 僕は泣いていた。誰もいないと思っていた路地裏で泣いていた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ベル〜?どうしてそんなに怯えているんですか?」

 

「ッ⁈」

 

 僕は直ぐ目の前から聞こえたその声に恐怖した………

 

 恐る恐る顔を上げると………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この歳になっても鬼ごっこ?と最初は思いましたけど、ベルとする鬼ごっことても楽しかったですよ♪」

 

 山吹色の髪をポニーテールにし()()()()魔道士の必需品である杖を持って、瞳から光が消えたエルフの少女………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 レフィことレフィーヤ・ウィリディスの顔が僕の目の前にあった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「レ、レフィ⁈」

 

「はぁい‼︎ベルの彼女(飼い主)のレフィですよ♪」

 レフィは狂気に歪んだ笑顔を見せながら答えた……

 

「そ、その杖………どうして………血が…?」

 

 僕はレフィの手にある杖が気になってしまい、訊ねた……………いや……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ……“コレ“ですか?害獣駆除の跡ですね」

 

「………………………害獣駆除?」

 

ーヤメロ‼︎キクナ‼︎キイチャダメダキイチャダメダキイチャダメダキイチャダメダキイチャダメダキイチャダメダキイチャダメダキイチャダメダキイチャダメダキイチャダメダキイチャダメダキイチャダメダキイチャダメダキイチャダメダハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲロハヤクニゲーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「“コレ“はですね」

 

 

ヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメローーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ベルが訪れた場所に居た人達の血ですね♪」

 

 

…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………エッ?

 

 

 

「あっ、あっ、ああっ、あああっ、………………………アアァアアアァァァァァァァァァァッ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 その意味を理解した僕が絶望する中でレフィは……………………

 

 

 

「さぁ……帰りましょうベル……私達の愛の巣へ♪」

 

 

その声を最後に僕の意識は途切れた…………………………………………

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