日付は9日になっていますが、投稿したのは10日です。ごめんなさい。
アエルスドロ達と夜叉天狗の戦いが始まった。
夜叉天狗の目はつり上がっており、アエルスドロ達に敵意を向けているのは明らかだった。
「お前達、こいつらに痛い目を遭わせろ!」
夜叉天狗が部下の天狗をけしかけ、自らもアエルスドロ達に突っ込んでいった。
「ひゃあぁ!?」
だが、驟雨の仕掛けた罠が発動し、天狗達の羽に矢が刺さり墜落した。
「いくら速い天狗であろうと、矢が当たればこの通りだ」
「皆、準備はいいか!」
「はい!」
アエルスドロは号令を行い、ミロ、アエルスドロ、驟雨、茜は前に移動し、
ルドルフ、エリー、ユミルがその後ろに移動し、
マリアンヌは攻撃がギリギリ届く位置に立った。
「風切り!」
「護法結界!」
茜はミロに動きが軽くなる魔法をかけ、夜叉天狗は結界を張り自身の防御力を上げた。
「陰陽交叉!」
驟雨は凄まじい技で見切らせない攻撃を行い、下級天狗の狗賓達を斬りつける。
続けてマリアンヌが光を纏った銃弾を放って狗賓達を撃破した。
「やられちまったか! 行け、術天狗!」
「はい! 旋風の刃!」
術天狗は扇を振るって無数の風の刃を後衛のルドルフ、エリー、ユミルに放つ。
「地の精霊よ、その力を解放し盾となれ! ストーンガード!」
「きゃあああああ!」
「うわあああああ!」
エリーは地の精霊ノームの力を借りてルドルフを守った。
ミロとユミルは大ダメージを受けるが、高い治癒能力で瞬時に傷を癒した。
「こんな傷が何よ。破壊の爪で切り裂いてやる!」
ミロは術天狗に勢いよく腕を振るった。
術天狗はそれを避けようとしたがギリギリ攻撃範囲に入っていて、
衝撃波が命中し術天狗の体力を大きく削った。
夜叉天狗は空を飛び、剣を構えて相手を迎え撃つ体勢に入る。
「水の精霊よ、湧き上がる水流となりて敵を飲み込め! アクアスプレッド!」
「鏡花水月!」
ルドルフは水の精霊の力を借りて水柱を起こし、夜叉天狗を飲み込もうとする。
しかし、夜叉天狗は霊力の壁を作ってルドルフの攻撃を完全に防いだ。
「そのような攻撃、私に効くか!」
「僕の魔法を打ち消すとは……防御に秀でていそうですね」
「お前達にこの防御を打ち破れはしまい!」
夜叉天狗が大声で誇り高く叫ぶ。
「どうやら、お前は本気のようだな……。私も本気を出そう! 魔焔剣!」
アエルスドロは魔力で剣に黒い炎を宿し、それを術天狗に振り下ろした。
斬撃と炎による二段攻撃が術天狗を包み込み、炎が消えると術天狗は戦闘不能になった。
「よくも、私の部下を!」
部下が全滅したため、夜叉天狗は怒り、アエルスドロに突っ込んで剣を突き刺した。
「がはぁっ!」
剣が腹に刺さったアエルスドロは口から血を吐き、大きくよろめいた。
「アエルスドロ!」
「う……わ、私は、へい……」
「無理はするな! 治癒の術!」
茜は傷を負ったアエルスドロに治癒術をかける。
傷はまだ塞がらなかったが、減った体力は回復したためアエルスドロは立ち上がる。
夜叉天狗は結界を自身に吸収し、攻撃力に変換した後、再び結界を張り直した。
「このままじゃあいつを倒せなくなりますわ……。
みんな! ここは気合を入れていきますわよ!」
「「「おーーーーっ!」」」
マリアンヌは夜叉天狗を必ず倒すという決意のもと、仲間達を激励した。
そのおかげで、仲間達の能力が大きく上昇した。
「ポイズンバレット!」
「斬り術」
「そんなもの、効くか!」
マリアンヌは毒を纏った銃弾を撃ち、驟雨は夜叉天狗に近付いて手刀を放つ。
だが、二人の攻撃で夜叉天狗の結界を破る事はできなかった。
「あんた達じゃダメね。鮮赤の刃!」
ミロは大きく腕を振り下ろし、それが赤き刃となって夜叉天狗の翼を引き裂いた。
さらに、勢いよく飛び上がって夜叉天狗の剣を弾き飛ばす。
「しまった、私の剣が!」
「隙ありです。風の上位精霊アイオロスよ、旋風となり逆巻き、悠久なる眠りへと誘え!
タービュランス!」
ルドルフはその隙に風の上位魔法を発動、夜叉天狗を空に吹っ飛ばして地面に叩きつける。
「くそ、こうなったらお前だけでも!」
「させるか!」
「がはぁ!」
夜叉天狗はそう言って、エリーに突っ込んで剣を振り回す。
アエルスドロは彼女を庇って盾で攻撃を防ぎ、
己の血液を武器に構築して夜叉天狗の防御の薄い部分を突く。
「これでとどめですよ! デ・ゲイト・ド・イス・ド・テラ!」
そして、ユミルが呪文を唱えると無数の氷の墓標が打ち立てられ、
夜叉天狗をその中に閉じ込め、戦闘不能にした。
「……勝った……」
~モンスター図鑑~
術天狗
主に術を使いこなす天狗。
夜叉天狗
天狗の中でも高い実力を持った者。
剣術と妖術を巧みに使いこなす。