「オンギャーーーー!オンギャーーー!」
夜泣きしている尻尾の生えたツンツン髪の赤ん坊を横目に思う。
ど う し て こ う な っ た !
____________________________________________
私は銀行でバイト代を降ろしに行って、銀行強盗にあった。そしてテンプレ通り、人質になる。
そのあと、なんやかんやあって銀行剛都の一人が泣きわめく子供に発砲。
その子の近くにいた私は咄嗟にその子の肉壁となって守ったもではよかったものの、
弾丸が命中した場所が悪かったようで、生涯を閉じた。‥‥…かに思えた。
最後の行動がひげを生やした神様に気に入られたようで、転生する事となった。
テンプレ、キターーーーーーーー!!と思った私は悪く無い。
リリカルなのはの世界に転生すること知った私は、〈魔導士としての自由な環境と才能〉と
ドラゴンボールの〈筋斗雲〉〈如意棒〉〈仙豆を自由に栽培できる環境〉、
更には〈ポイポイカプセルを自力で製作できるぐらい頭脳〉を要求した。
原作の事を考えると〈ドラゴンボール〉を持ってきたかったけど、邪悪龍が怖いからね……
正直、どれか一つ二つは無理かなって思っていたけど、OKを貰えて転生した。
え?ドラゴンボールに絞った理由??単純にその時の気分。
「女の子ですよ!」
転生の手続きを終えた私が最初に聞いたのは、看護師の声。この時はそのまま睡魔に襲われ
寝たんだけど、後日自身の名前が玲奈なのには驚いた。(さすがに苗字は違った。)
数日後にはいろんな検査をされた。その結果、私の魔導師ランクが〈B〉って知った。
またレアスキル〈四属性変化〉がある事も聞いた。このレアスキルは『火水風土』の属性を操る。
どうも親の持つ〈火岩石〉(父)と〈吹雪〉(母)を両方受け継いだ結果だと思われる。
____________________________________________
それから数日後、具体的には母が無事退院をした時に人気のない‥…
と言うか、管理外宇宙の無人惑星に引っ越した。
元々、母はレアスキルはあるがランクが〈F〉の為、オペレーターなどの裏方仕事をしており、
父はランク〈A〉の魔導師で全線で犯罪者と戦闘を繰り広げていた。
その事件は無事に解決した物の右腕を失った‥‥…
元々交際してた二人は管理外をやめ、結婚してあれよあれよの内に私が生まれてみたい。
その後は魔法も何もない土地(文字通り)を探し出して、新居を建てらしい。
母に抱きかかえながら辺りを見渡すと家らしき建物はある物の自然が多く、
巨大な生物が生き生きとしてる。私、赤ん坊から成長できるのかな(不安)
そ、そんな不安が実る中、新居での生活が始まって数日過ぎたころ、それはやって来た。
突然、大きな揺れと音がうちの中まで聞こえてきた。問題はその後だ‥‥…
「あなた、その子は?」
音の正体を見に行った父は赤ん坊を抱きかかえて戻ってきた。
「多分、この次元宇宙内にある何処かの星から捨てられた子だと思う。
現に一人用の宇宙船に乗せられていた。」
両親が赤ん坊について話す中、私は気が気じゃ無かった……
その赤ん坊は黒髪黒目に特徴的なツンツンヘアー。終いには猿のような尻尾が生えている。
これ、完全に〈サイヤ人〉……
結局、両親は育てることにしたみたいで名前を付けた。元々、彼が乗っていた宇宙船には、
〈カカロット〉と書かれていたが、母が野菜みたいだと反対。
結果、有る物語の人物から〈
うん、何でカカロットがここに!?ここは第7宇宙だった?
混乱する私の横に、悟空を寝かせて夜が遅い事もあって二人はドアの向こう側へと消えた。
やめて!最初の
叫んだところで、赤ん坊が泣いてるようにしか見えないよな‥…
あ!サイヤ人って、尻尾握れば力ねけるよね?‥…届け、私の手!
「オンギャ?」
さっきまで泣いていた悟空が私の行動を見つめている。あ、目が合った。
視線を私の手の先に向けると、尻尾を私の手に置いて来た。‥‥…あれれ~、おかっしいぞ~
赤ん坊って、こんな子だっけ?まぁいいや、私の安眠の為に尻尾を強く握る。
「ッギャ!」
力が抜けるように悟空は眠った。‥…うん、もう少し握る力を弱めよう‥…
おやすみな、さぃ‥……
これは完全に後日談なんだけど、この日を境に私は悟空の尻尾を握って寝るのが癖になちゃった。