世界オカルト連合"転生者”事件簿   作:ryanzi

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転生者狩りが始まったわけ

青年は走って、走って、とにかく走った。

いやだ、死にたくない。

だが、それは青年にどんどん迫ってくる。

 

「ひっ・・・」

 

青年はなりふり構っていられなかった。

突然、魔法陣を展開して、どこかに消えた。

次の瞬間、青年はどことも知れない廃墟にいた。

よかった、逃げきれた。

・・・と思ったのも束の間。窓からそれは飛び込んできた。

 

「ど、どうして・・・」

 

「簡単な話だ。こっちもアキヴァ放射の変化くらい観測できる」

 

「こ、殺してやる!」

 

青年の背後に何百もの魔法陣が展開される。

その一つ一つから、剣、槍・・・といった武器が射出されようとする。

 

「・・・お前らって、本当に個性がねえな。あと、隙だらけだ」

 

ハンドガン、それだけで青年は一瞬でゲームオーバー。

魔法陣もあっさりと消え去った。

男は何事もなかったかのように煙草を吸い始めた。

 

「・・・任務完了っと」

 

そして男は・・・"Last and First Man"は闇に消えていった。

 


 

そいつらは突然現れた。

そのクソッたれな転生特典とやらで財団を蹂躙したのだ。

奴らはとにかく財団を潰そうとした。

檻は壊され、多くの隠されていたものが溢れ出してきた。

しかし、奴らは忘れていた。

 

世界オカルト連合の存在を

 

忘れていたという言い方は適切じゃないだろう。

その力を過小に見ていたのだ。

溢れ出た異常存在を即座に処分し、転生者にはそれ相応の裁き(粛清)を下した。

GOCだけではなく、多くの超常団体が転生者との戦いに乗り出した。

思いは同じだった。

 

これ以上、勝手なことをさせてたまるか

 

そして、彼らは転生者たちを駆逐することに成功したのだ。

それでも世界は深い傷を負った。

大地も、身体も、心も、何もかもが傷ついていた。

GOCの母体である国際連合は全世界の信託統治を宣言する。

かなり不本意な形ではあったが、世界政府が実現したのである。

ようやく訪れた"パクスオカルテーナ"・・・。

だが、世界オカルト連合はさらなる戦いを始めることを決定した。

 

奴らの生きる権利など人間性の名において認められるものではない

 

故D.C. al Fineの後を継いだ世界オカルト連合事務総長の号令のもと、

世界オカルト連合は旧財団の空想科学部門が有していた知識と技術を導入した。

 

殺せ!殺せ!殺せ!(Destroy!Destroy!Destroy!)

 

新しい3D精神に憑りつかれたGOCは色々な壁を破壊することに成功した。

今や、あらゆる物語層の転生者たちを殺せる状態は整っていた。

 


 

排撃班1121 "Noble Phantom(気高き幻影)"

 

今では転生者狩りに特化した排撃班に、エージェント"Last and First Man"は所属していた。

彼が今歩いているのは、赤く染まった大地。

言っておくが新世紀エヴァンゲリオンの世界ではない。

魔法少女リリカルなのはに登場するミッドチルダだ。

 

「・・・何をどうしたらこうなるんだか」

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